リンキン・パーク(Linkin Park)は、アメリカ合衆国のロックバンド。1996年に結成されたバンド「Super Xero」を前身としている。オルタナティヴ・ミュージックの独自のミュージック・センスで幅広いジャンルの音楽要素を取り入れている。2014年6月時点での全世界累計アルバムセールスは5,500万枚以上を記録している。マイク・シノダ("Mike Shinoda")とブラッド・デルソン("Brad Delson")は、ロサンゼルスのアゴーラ・ヒルズ(Agoura Hills)にある中学、高校からの親友であった。鑑賞したパブリック・エナミーとアンスラックスのコンサートに衝撃を受け、バンドの結成を決意した2人は、1996年のアゴーラ高校(Agoura High School)卒業時に友人だったロブ・ボードン("Rob Bourdon")を誘い、バンドSuper Xeroを結成する(ブラッドとロブは、かつて「Relative Degree」というバンドで共に活動していた)。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でブラッドがアパートをシェアしていたルームメイトのフェニックス("Dave "Phoenix" Farrell")と、マイクがパサデナ(Pasadena)のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで知り合ったジョー・ハーン("Joe Hahn")(イラストの勉強をしていた)が加入した。2人の加入後、バンド名は短縮されXeroとなる。5人組となった彼らは、さらにマーク・ウェイクフィールドを加え、初のデモテープを自主制作した。結成当初(1996年頃)は、メンバーがバンド活動・学業・仕事の両立に四苦八苦していた上、活動は上向かず、ライヴの客入りは寂しかった。1998年にはリードボーカルを担当していたマークが脱退した。彼の後任を探していたメンバーは、Zomba Recordingsの有力スタッフだったジェフ・ブルーを通じて、9年間ソロや他のバンドで歌っていたアリゾナ州フェニックスのボーカリスト、チェスター・ベニントン("Chester Bennington")を知る。1999年、デモテープを受け取ったチェスターはその音響に感銘し、オーディションを受け加入が即決定した。オーディションの際、彼の卓越した歌声を聴いた他の候補者は帰って行ったという。チェスターを迎えたのを機に、バンドのコンセプトを明確にするためバンド名をXeroからハイブリッド・セオリーに改名、ハイブリッド・セオリー名義でEP作品の『ハイブリッド・セオリーEP』(Hybrid Theory EP)を1000枚自主制作した。フェニックスは、1999年から2000年後半に掛けて他のバンドのツアーに参加するため、バンドから一時離れたが、2001年の「Crawling」のPV撮影から復帰した。チェスターの加わったハイブリッド・セオリーは42社ものレーベルを訪れたが、一向に契約を結べないでいた。しかし、先述のジュフ・ブルーがワーナー・ブラザーズ・レコードA&R部門(新人アーティストを発掘・デビューさせる部門)に移籍していたこともあり、ワーナーとの契約締結に漕ぎ着けた。ところが、ワーナーにはすでに同名バンドが存在していたことから、改名することになる。チェスターは、定期的に車で通りかかっていたサンタモニカの公園の名前に因み、LINCOLN PARKという名称への改名を提案したが、インターネットのドメイン名がおさえられていたために断念。結局LINCOLN PARKと同じ発音であるLINKIN PARKに落ち着いた。2000年10月、ドン・ギルモアのプロデュースで1stフルアルバム『ハイブリッド・セオリー』("Hybrid Theory")をリリース。ビルボード・アルバムチャート(Billboard 200)で初登場16位、最高位2位を記録(以下「全米○位」と表記)。アメリカで2001年に最も売れたアルバムに認定され、現在までに世界で2000万枚近く売り上げている。収録曲のいくつかは、映画『ドラキュリア』『リトル★ニッキー』『バレンタイン』などでフィーチャーされた。2001年にデビューシングル「One Step Closer」をリリースし、同年11月、初の映像作品集『フラット・パーティー』("Frat Party at the Pankake Festival")を、4thシングル「In the End」と同時にリリースした。アルバムの大ヒットを機に、オズフェストや「オールモスト・アコースティック・クリスマス」(ラジオ局KROQ主催)、「ファミリー・バリュー・ツアー」など多くのツアー、コンサートに参加。オズフェストでは、ブラック・サバスやマリリン・マンソン、スリップノット、パパ・ローチ、ディスターブド、クレイジー・タウン、ブラック・レーベル・ソサイアティなどと競演した。この年には、324本のライブをこなした。2001年11月、バンドと親しいJessica Bardasの提案で、公式ファンクラブ「リンキン・パーク・アンダーグラウンド」(Linkin Park Underground、LPU)が設立される。2002年には自らが立ち上げたコンサート・ツアー、プロジェクト・レボリューション(Projekt Revolution)の初公演が行われた。初のフィーチャリングは、アディーマ(Adema)とサイプレス・ヒル(Cypress Hill)、DJ Z-Tripだった。2002年、第44回グラミー賞で3つの部門にノミネートされ、『ハイブリッド・セオリー』からの2ndシングル「クローリング」("Crawling")でベスト・ハード・ ロック・パフォーマンス部門を受賞した。授賞式の際、会場入口で写真撮影に応じていた時に受賞がアナウンスされてしまい、受賞決定の瞬間をメンバーたちは聞けなかったというエピソードがある。。同年7月、『ハイブリッド・セオリー』のリミックス・アルバム『リアニメーション』("Reanimation")をリリースし、全米初登場2位を獲得。発売週だけで27万枚以上を売り上げ、リミックス・アルバムとしての初動売り上げ記録を更新した。2003年3月、セカンドアルバム『メテオラ』("Meteora")をリリース。初週に81万枚を売り上げ、アメリカとイギリスで初登場1位を獲得した。現在までに全世界で1000万枚以上の売り上げを記録している。同年11月には1stライヴ・アルバム『ライヴ・イン・テキサス』("Live In Texas")を、2004年にはジェイ・Z("Jay-Z")とのマッシュ・アップ作品『コリジョン・コース』("Collision Course")をリリースし、後者は全米初登場1位となった。なお、ジェイ・Zは、2005年にバンドMCのマイク・シノダが立ち上げたサイド・プロジェクト「フォート・マイナー」に、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。2003年4月8日から行われたプロジェクト・レボリューションのツアーに、アメリカの軍人とその家族を特別ゲストとして招待、「国のために自ら犠牲を払っている人たちに対して、お返しをする必要があると思う」と述べ、軍人らを称えた。2004年に東南アジア地域がスマトラ島沖地震による災害に見舞われた際には、赤十字の協力のもとに基金団体「ミュージック・フォー・リリーフ(Music For Relief)」を設立、バンド自身も10万ドルを寄付し、ファンらにも寄付を呼びかけた。また2005年、チェスター・ベニントンは、アメリカ南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害救済のチャリティー企画に参加した(モトリー・クルーのヒット曲「Home Sweet Home」を再レコーディングし、その売上げを被害救済に充てるというもの)。2006年、ジェイ・Z feat. リンキン・パークの「ナム/アンコール」("Numb/Encore")で第48回グラミー賞の最優秀ラップ/ ソング・コラボレーション部門を受賞。開会式でポール・マッカートニー、ジェイ・Zとともに「ナム/アンコール」「イエスタデイ」を披露した。また、サマーソニック06のヘッドライナーとして来日、新曲「QWERTY」を披露した。その前日には単独公演も行った。また、「ナム/アンコール」は映画『マイアミ・バイス』("MIAMI VICE")で使用された。2007年5月、リック・ルービンをプロデューサーに迎え、実に4年2か月ぶりとなる3枚目のオリジナル・アルバム『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』("Minutes To Midnight")をリリース。音楽性で大きな路線変更があり、賛否両論が起こったものの、アメリカ、日本を初め世界31か国で1位を獲得。そのほとんどの国々でプラチナディスク、ゴールドディスクの認定を受けた。また、アルバムからのファースト・シングル「ワット・アイヴ・ダン」が、スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮の映画『トランスフォーマー』の主題歌に使用された。2007年7月に、世界7大都市で同時開催されたチャリティーコンサート「ライヴ・アース」(LIVE EARTH)の東京公演に、ヘッドライナーとして出演した。同年11月には、来日公演の「JAPAN TOUR 2007」が開催され、その際に来日記念盤として、『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト―ツアー・エディション』("Minutes To Midnight -Tour Edition")がリリースされた。2008年4月、ラッパーのバスタ・ライムスとのコラボレーション曲「ウィ・メイド・イット」(We Made It)のシングルCDをリリース。この曲は当初、バスタ・ライムスの新アルバムに収録される予定だったが、最終的には収録に至っていない。2008年11月には、2枚目となるライヴ・アルバム『ロード・トゥ・レヴォリューション』("ROAD TO REVOLUTION: LIVE AT MILTON KEYNES") と、未発表音源を収録したミニ・アルバム『ソングス・フロム・ジ・アンダーグラウンド』("Songs From The Underground")をリリースした。同アルバムには、これまでにLPU会員限定で公開されてきたデビュー前の楽曲や、サマーソニック06で披露されるも3rdオリジナル・アルバムの選曲から外された楽曲「QWERTY」が収録されている。日本では、来日記念盤が2009年5月14日にリリースされた。2009年5月18日、前述した『トランスフォーマー』の続編にあたる2009年6月公開の映画『』の主題歌として「ニュー・ディヴァイド」(New Divide)が書き下ろされ、ビルボードシングルチャートで初登場6位を記録した。前回は主題歌に起用されただけだったが、本曲は映画のために書き下ろされたものである。8月に開催されたサマーソニック09ではヘッドライナーを務め、そのライヴ中には、同月に本格始動したチェスター・ベニントンによるソロプロジェクト「デッド・バイ・サンライズ」("Dead By Sunrise")がスペシャルゲストとしてパフォーマンスを行った。プロジェクトのファーストアルバム『アウト・オブ・アッシュズ』("Out Of Ashes")は9月30日に日本先行で発売された。2009年12月には、未発表音源、デモ楽曲を収録した2枚目となるミニアルバム『デモ・トラックス』("LP Underground 9: DEMOS")をリリースした。同アルバムには、試作段階の曲や、「QWERTY」と同じく、3rdオリジナル・アルバムの選曲から外された楽曲「Across The Line」が収録されている。また、一般販売はアメリカ、日本のみである。2010年1月に起きたハイチ地震支援のため制作しリリースされた「ミュージック・フォー・リリーフ」(リンキン・パーク設立)によるチャリティーアルバム『"Download To Donate For Haiti"』に向けて、未発表の新曲「Not Alone」を提供した。ミュージック・ビデオも制作され、公式サイトなどで公開された。2010年4月、リンキン・パークプロデュースのiPod touch、iPhone、iPad専用ゲーム・アプリケーション「エイト・ビット・リベリオン!」("8-Bit Rebellion!")を発表。ゲームには今まで発表した楽曲をチップチューン風にアレンジした「エイト・ビット・リベリオン・ヴァージョン」に加え、新曲「Blackbirds」が収録されている。「Blackbirds」はゲームをクリアすると聴くことができる。後に4thアルバム『ア・サウザンド・サンズ』iTunes盤に収録された。2010年8月2日にリリースされた『ア・サウザンド・サンズ』からのリード・シングル「ザ・カタリスト」が、ビルボード・チャートで1位デビューを成し遂げた。これはロック・ソングスチャートが2009年にスタートして以来史上初の出来事となった。オルタナティブ・ソングスチャートでも3週目に1位を獲得した。2010年9月、前作から約3年ぶりの4thアルバム『ア・サウザンド・サンズ』("A Thousand Suns")をリリースした。プロデューサーには、前作『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』で共演したリック・ルービンとマイク・シノダが再び起用された。日本盤は9月8日に世界最速・先行発売となる予定であったが、9月15日に変更となった(アメリカでは9月14日リリース)。このアルバムの情報は謎解き形式で、公式サイト上でファンにパズル(隠された文字、暗号など)を出題し、解読させていきながら発表していくものであった。さらに、アルバムからのリード・シングル「ザ・カタリスト」("The Catalyst")については、ステム(曲の基礎となるパーツ)をダウンロードし、それらを自ら自由に組み合わせてリミックスを制作し投稿するコンテスト「"Linkin Park, Featuring You"」をバンドのMySpaceにて開催、コンテストに優勝したリミックス作品は4thアルバムに収録され、優勝者はリンキン・パークのスタジオに招かれ一緒に演奏することができる(「ザ・カタリスト」リリース直前に優勝者が発表され、NoBraiN(本名Czeslaw Sakowski、ポーランドの英語教師)が優勝、アルバム制作にも参加している)。また9月15日には、日本国内で特別仕様のガンプラをセットした限定版を11月24日に発売するとともに、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』とのタイアップで「ザ・カタリスト」を『エクストリームバーサス』へ提供することを発表した。2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震及び東日本大震災支援のため、「ミュージック・フォー・リリーフ」制作のチャリティーアルバム『()』に向け、新曲「Issho Ni(いっしょに)」を提供した。またアルバムには、日本からB'z(「HOME」英語バージョン収録)が参加している。2011年9月には、ニコファーレにてグッドスマイルカンパニーと連携し、『ア・サウザンド・サンズ』を題材にしたアートショーやトークセッションなどのファンイベント、「A Thousand Horizons」を開催した。イベントの第2部「Thousand Horizons Show」では、ニコニコ生放送にて生中継が行われた。さらにセーブ・ザ・チルドレンと共に石巻市立貞山小学校と宮城県石巻北高等学校を訪問した。2012年4月18日に5thアルバムからのリード・シングル「Burn It Down」を発表(アメリカでは4月16日、日本盤CDは5月23日)。およそ2か月後の6月には、前作から約2年ぶりの5thアルバム『リヴィング・シングス』("Living Things")を発売。自身最短のリリース間隔である。また、前2作に引き続き、リック・ルービンとマイク・シノダの共同プロデュースである。2012年6月22日、日本の地上波テレビ番組では初めて音楽番組「ミュージックステーション」に出演し「Burn It Down」を披露したが、バックの音楽がずれてしまうという音響トラブルが起きた。尚、放送時にギター担当のブラッド・デルソンが病欠したために代役のギタリストが出演した。2013年5月、チェスター・ベニントンは新ボーカリストとしてオルタナティヴ・ロックバンド、ストーン・テンプル・パイロッツに加入、リンキン・パークと兼任・並行して活動することを発表した。2013年8月10日、エレクトロ・ハウスミュージシャンのとコラボレーションした楽曲「A Light That Never Comes」を、同日東京で開催されたサマーソニックにて世界初披露した。同曲は、同年9月にFacebookで発表したリンキン・パークによるアクションパズルゲーム「」のために録音され、後にシングルとしてもリリースされた。同年10月には、「A Light That Never Comes」も収録された『リヴィング・シングス』の楽曲を中心とした2枚目のリミックス・アルバム『リチャージド』("Recharged")をリリース。2014年3月5日、最も影響力のあるラッパーの1人といわれるラキムをフィーチャリングした楽曲「Guilty All the Same」を、iPhone上のアプリを通して公開した。この曲を聴くには、ShazamにLinkin Parkの曲を認識させる必要がある。この曲は今までの中でも比較的メタル色の強いもので、アウトロ部分ではワウペダルを加えたギターソロが聞ける。6月に、6作目のアルバム『ザ・ハンティング・パーティー』をリリース。今作は、前3作で共作していたリック・ルービンの手を離れ、メンバーのブラッド・デルソンによる初のセルフ・プロデュースである。ヘルメットの、システム・オブ・ア・ダウンのダロン・マラキアン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロといった、オルタナティヴ・メタル・ミュージシャンを迎え、全体を通してハードロック、及びヘヴィメタル色が強くなった。ラウドロックやヒップホップ、ハードコア、インダストリアル、エレクトロニックなど様々な音楽要素の影響を受けている。一般にはニュー・メタルやミクスチャー・ロックに分類される事が多い。しかし当人は「ラップロック、ニュー・メタルといったジャンル分けにはうんざりしていた」と言い、フェニックスはかつて、楽曲中に融合されている複数の音楽要素について、「ここはヒップホップで、この部分はハードロック」などのように各ジャンルごとにカテゴライズされるのではなく、「リンキン・パークの音」だと言われたいとコメントしている。3rdアルバムでは大きく音楽性を転向し、従来の楽曲に見られたマイクによるラップボーカル、チェスターのシャウト、ヘヴィなサウンドはほとんど姿を消し、哀愁感のあるロック・バラードが前面に出た作品になった。また、歌詞中には"fuck"などのいわゆるFワードが2ndアルバムまで含まれていないことも特徴だった(3rdアルバムの一部の曲(「ギヴン・アップ」等)には含まれる為、日本国外ではFワードのないclean版も発売された)。4thアルバムでは、一部の曲でマイクのラップボーカル、チェスターのシャウトが復活しているが、ヘヴィなギターサウンドは消極的になっている。2ボーカルには明確な役割分担があり、通常はマイクがラップ、バックコーラスを、チェスターがメロディック、ロック、シャウトを担当する。これらの分担が、緩急ある曲展開を成す要因となっている。曲作りに際しては、バンドサウンドよりも打ち込みとサンプリングを多用したオケを作ることが多い。ジョー・ハーンが監督をすることが多い。作製手法はバラエティーに富んでおり、アニメーションやSFXを用いているものもある。日本のアニメーション製作会社GONZOが製作したことでも有名な「Breaking The Habit」のPVを含め、MTV Video Music Awardsを多く受賞している。 その他の楽曲 2007年11月以降の日本公演の音源は公式ダウンロードサイトから、有料でMP3(320kbps)をダウンロードすることができる(2010年9月現在)。2009年8月9日の大阪公演でチェスターが「New Divide」の歌詞を間違えるところがあるが、ダウンロード版ではカットされている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。