『月刊コロコロコミック』(げっかんコロコロコミック)は、1977年5月15日に小学館から創刊された、小学生向けの月刊漫画雑誌。さまざまなキャラクターや玩具、ゲームなどを扱っている。『月刊コロコロコミック』と『別冊コロコロコミック』と『コロコロイチバン』は、「コロコロ3兄弟」と呼ばれる。少年漫画雑誌の読者層が上がっている中で、小学生が読むための漫画雑誌として創刊。学年誌より一回り小さいサイズとすることにより余った紙を厚さにまわし、この手にしたときのコロコロとしたスタイルから『コロコロコミック』と命名された。創刊当初は3か月に一回の刊行。4号(1978年1月号。1977年12月15日発売)より隔月刊(奇数月)。12号(1979年4月号。1979年3月15日発売)より月刊。現在は毎月15日頃発売。通称「コロコロ」。別冊との区別のため誌内では「月コロ」と書かれている場合もある。マスコットキャラは初代が「コロちゃん」という名称で、頭に毛が3本、白く丸い身体に目と口、手足が生えているというキャラクターだった。2代目は1981年4月号以降「コロドラゴン」となり現在に至っている。「コロドラゴン」の名は読者からの公募によって決まった。『ドラえもん』をはじめ藤子不二雄作品を掲載したり、ゲームメーカーや玩具メーカーとタイアップした漫画を連載し、ファミコン、ビックリマン、アーケードゲーム、ミニ四駆、ポケモン、ビーダマン、ハイパーヨーヨー、ベイブレード、デュエル・マスターズ、ゾイド、甲虫王者ムシキング、妖怪ウォッチなど各商品でブームを巻き起こした。1980年代は藤子作品や『おぼっちゃまくん』、『つるピカハゲ丸』などがテレビ朝日系列で放映された。近年は子供が見られる時間帯のテレビアニメ枠の減少もあり、アニメに積極的なテレビ東京系でのアニメ化が多い。例外は玩具とのタイアップ漫画からアニメ化された『Bビーダマン爆外伝』(1996年連載、名古屋テレビ製作のテレビ朝日系列で1998年から1999年)と、1989年と1990年に番外編が連載された日本テレビ系制作・放送の『魔神英雄伝ワタル』シリーズ、『機獣新世紀・ZOIDS』(1999年連載、毎日放送製作のTBS系列)である。また、放送中のテレビアニメとタイアップしたコミカライズ版を連載することも多い。内容や設定が低年齢層には分かりづらかったり、月刊連載であることから毎週放送のアニメに遅れないため、内容の一部をカットすることも多い。これら玩具やホビー、アニメとのタイアップ作品では、関連商品の売り上げや読者人気の低迷等で連載作品としては不発に終わり打ち切られるケースも少なくない。打ち切りは人気面ではなく編成の都合で打ち切りとなった場合などもある。近年では新連載となる、もしくは番外編が掲載される場合は大増ページで別冊付録として掲載されるケースも多く見られる。読者層の男児をターゲット(受け狙い)にした下ネタや暴力的なギャグが多く、PTAからは常にクレームが付いている。特に、『おぼっちゃまくん』の連載時には男児の性器の露出や、能動的な排泄で笑いを取る下ネタに対して多大な批判を浴びた(後の『うちゅう人田中太郎』連載初期にも同様の描写がある)。初期の頃から若い女性が乳房を露出するなどのヌード描写が少なからず見られたほか、1995年前後には猟奇的描写や差別用語、ホモ(ゲイ)をネタにした作品も存在したが、2000年頃には出版業界全体で自主規制が行われるようになり、ほぼ見られなくなった。2000年代以降でも『ペンギンの問題』など全裸キャラクターが登場する作品自体は存在するが、男性器部分には●状の塗り潰しやモザイクのトーンで隠すなどの自主規制が行なわれるようになった。なお、小学校高学年以上を対象とした派生誌である「ハイパーコロコロ/コミックGOTTA」や「コロコロG」では、下ネタ(男子の第二次性徴に関わる事柄)や暴力・猟奇的描写を取り入れた作品を多く扱っていた。2016年10月号現在で連載中の作品。単行本のレーベルは「てんとう虫コミックス(TC)」(てんとう虫コロコロコミックス)である。連載作品の単行本は、藤子不二雄作品などの一部の例外を除いて連載終了後まもなく絶版にされる作品が多く、単行本の回転が非常に速いことも特徴である。また、メジャー誌としては珍しく未単行本化作品や単行本未収録エピソードも多い。その理由も表現問題等ではなく、1巻分を出すにはページ数が不足している(=1巻にまとめるにはページ数が多い)ためというものが多い。打ち切り作品も含め過去に連載・絶版されていた作品がインターネットコミュニティ上で紹介されることが多く、2000年代より復刊ドットコムなどで再版を呼びかける運動が起こり、復刊ドットコムやサブカルチャー系の出版社から「完全版」などと称したアンソロジー形式で出版されることがある。なお、2007年の『熱血!!コロコロ伝説』の企画により、1980年代を中心としたごく一部のタイトルは小学館から再版されている。2009年より、過去のてんとう虫コミックスと未単行本化作品の底本データをコンテンツワークスのオンデマンド出版サイト「コミックパーク」に順次供給しており、同サイトを通じて正規ルートでオンデマンド製本された単行本を入手することが可能となった(「コロコロコミック アーカイブズ」として展開し、2013年10月時点で60タイトル余りを販売)。また、一部タイトルは小学館により電子書籍化され、電子書籍販売サイトに供給している。てんとう虫コミックスに未収録となっていた『ドラえもん』の話をまとめて読むことができるように、と方法を模索した結果が『コロコロコミック』創刊の発端で、『ドラえもん』を中心として藤子不二雄作品を集めた新しい児童向けの雑誌として創刊準備は進められた。少年漫画雑誌の読者層が上がっている中で、「"小学生が読む、本当の意味でのまんが雑誌を作りたい!"」という創刊編集長である千葉和治の言葉に、藤子Fは感化され、自身の全ての作品の掲載権を預けるとまで言って協力している。小学館の学年別学習雑誌へ掲載された『ドラえもん』の総集編の色合いが強い雑誌として創刊された。そのため、創刊号の表紙は「ドラえもん」という文字が誌名よりも大きな字で書かれている。創刊当初は毎号『ドラえもん』が100頁掲載されているのが売りになる点だった。なお、創刊号は200頁、第2号は150頁掲載され、1995年8月号まで続けていた。『ドラえもん』のテレビ化開始直前には、1979年3月15日号(第11号)を『ドラえもんテレビ化記念おいわい特別号』の副題で発行している。映画作品の原作である『大長編ドラえもん』を映画公開前に掲載するなど、『ドラえもん』を前面に打ち出し、そのほかにも多数の藤子不二雄作品が掲載された。藤子・F・不二雄の死後は藤子プロの手による『大長編ドラえもん』や派生的な漫画『ドラベース ドラえもん超野球外伝』が掲載され、『ドラえもん』の再収録が2002年4月号より行われている。また、背表紙には必ずドラえもんが描かれており、2014年に小学館が藤子・F・不二雄生誕80周年記念として行った、自社発行の全雑誌表紙にドラえもんを出す「ドラえもん on 表紙(カバー)」企画でも、2014年3月号が小学館全誌の先頭を切って行った扱いになっていた。初期の頃には藤子不二雄のアシスタント陣による『フジコフジオ日記』(藤子スタジオの日常を描く)や『藤子不二雄のまんが入門』(読者投稿の『ドラえもん』を題材とした4コマ・1コマ漫画を批評する)などの連載があった他、藤本と安孫子の出会いからデビュー当初までを描く『まんが道』(藤子不二雄Ⓐ)を年少向けに作り直したものともいえる『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』もあった。また、チーフアシスタントだった方倉陽二による『ドラえもん百科』が連載され、ここから『ドラえもん』の裏設定(いわゆる方倉設定)が生まれていった。1980年代〜1990年代前半にかけて年3回(新年、春休み、夏休み)刊行されていた増刊号。本のサイズは本誌と同様だがページは少ない。内容は特集記事と本誌連載作品の番外編、読み切り作品、新人作家の新人賞受賞作品といった具合に別冊と似通った構成ではあるが、読者コーナーや作家の巻末コメントは存在しない。1981年3月28日創刊。偶数月発売の隔月刊である。1999年創刊。コロコロの高学年版という位置づけであった。売り上げ不振のため、2001年7月号をもって休刊。『てれびくん』との共同編集により発売された。2001年9月号増刊と2002年1月号増刊が発売。2003年7月30日に増刊号として発売された。2003年12月号(2003年11月15日発売)以降は、本誌の別冊付録として付属している。2005年3月25日創刊。以前は奇数月発売の隔月刊であったが、2011年6月号以降は月刊となっている。2007年5月25日に、コロコロコミック創刊30周年特別企画として創刊。1977 - 1996年に連載されていた漫画の一部を掲載した「大人向け」の雑誌。10号に分けて発売された。2010年5月創刊。『ハイパーコロコロ』、『コミックGOTTA』と同様のコンセプトで発売された。しかし、2011年11月の発売を最後に長期休刊状態になっている。2014年10月15日にコロコロコミックの増刊号として発売。かつて本誌を愛読していた中学生~3・40代の大人をメインターゲットにしている。現在は不定期ながら年3回(4ヶ月毎)の発売。創刊当初より、本誌はホビーメーカーの宣伝的な要素を強く含んでいる。主な宣伝手法として、玩具を取り扱ったマンガの存在が挙げられる。ブームまでに至らず終了したものもあるが、多くは子供たちの間でヒットした。ブームのレベルとしては、『爆転シュート ベイブレード』の場合「どこに行っても手に入らないほどの品薄状態が約半年間続く」などといった現象が起きている。『ポケットモンスター』に関しては、いち早く最新情報を掲載したり、「ミュウ」を初めとする限定ポケモンの配布を行うなど、特に力を入れている。漫画に関しても、最古参で現在も連載中の『ポケットモンスター』を筆頭に、これまで数多く連載されてきた。毎年夏の映画公開が近づくと、劇場版を漫画化した作品が2 - 3か月に渡って連載される。ただし『ドラえもん』とは異なり、「続きは劇場で確かめよう」などと表記され完結せずに終わり、コミックスでのみ結末が収録される。後に『ドラえもん』も同じように結末は掲載されなくなった。また、ホビー系商品を原作にした漫画の場合、『デュエル・マスターズ』のように作者の意向とは無関係に、新商品にあわせて漫画の展開を大きく変えることがある。またコミカライズはしていないものの、CEROレーティングC(15歳以上対象)のゲーム『モンスターハンター』の記事を掲載している。当誌の誌面内では玩具を殆どの場合「ホビー(本来は趣味・道楽の意)」と呼称する事が一般的であり、「おもちゃ」や「玩具」呼ばわりされる事に関しては基本的に否定的である。またコロコロに限らず、小学館の学年誌各誌、てれびくんなどでもホビーの呼称を用いている。初代はコロコロFC(企画・作画:勝見直人)で、その後、天久聖一とさいくろん猿橋(現在のPNはサイクロン猿橋)の2人で「コロコロバカデミー」「コロコロ超(ウルト)ランキング」などが掲載された。現在このコーナー枠は「ハガ友マンション」になっている。2002年5月号までの長い間、このコーナーは雑誌の最後に掲載されていたが、次の6月号からは情報コーナーに内包(そのため、サイズがやや縮小)という形になった。こうした雑誌全体の読者コーナーの他にも、個別の漫画作品やホビーごとのコーナーが設けられる事もある。創刊号から続く読者コーナー。途中何度かのリニューアルを行い、今賀俊や松本しげのぶなど、後にホビー漫画でヒットを飛ばす作家がカット絵を担当したこともあった。好評だったが、2001年1月号をもって23年間の歴史に幕を閉じた。一部のキャラクターには「神サマ」「しっちょー」など代々受け継がれたものもいた。途中から点数制を導入し、掲載された作品には点数を付け、点が増えるとそれに応じた賞品がもらえた。ただし、「1〜5点まである」とされていながらほとんどのハガキは1点であり、「全作品中最もインパクトがあった。よって2点」、「3点進呈」とコメント付で掲載された作品が数本存在したのみである。構成はかなり自由で、レイアウトも毎号のように変わっていた。決められたコーナー以外にも様々な投稿ハガキを取り上げており、いくつかのコーナーはその中から始まっている。etc…『コロコロFC』終了後「がっかりしないでくれ」と、天久聖一とサイクロン猿橋(当時はさいくろん猿橋)が手がけたコーナー。「小学校の問題」を読者が間違えて答え、それを応募するコーナー。このコーナーから身近なものを間違えて答えたり、歴史上の人物にニックネームをつけるなどという方式が生まれた。採用者には、下じきとノートが送られた。一度だけ番外編(読者の投稿ネタとは別にオリジナルの問題と回答をもとにした漫画)が連載漫画と同じページに掲載されたことがある。2011年1月22日には、本コーナーに掲載されたネタを収録した書籍『こどもの発想。 コロコロバカデミーベストセレクション』がアスペクトから発売された(著者:天久聖一、書籍コード:ISBN 9784757218482)。読者の選ぶナンバーワンをはがきで決定するコーナー。世界一の小国ビリケツ王国が良い意味での世界一になるためランキングを行い、1位に輝いた粗品を国宝と定めて国を世界一で埋め尽くそうと宣言する。2004年4月号から9月号までの6か月しか掲載されず、次のコーナーの紹介はなかった。作者は「バカデミー」と同じ天久聖一とさいくろん猿橋。内容は「好きな食べ物・嫌いな食べ物」など読者の意見を集計したランキング、「うるさい人ベスト3」など読者が作ったベスト3、「ブサイクで金持ちとハンサムで貧乏 どっちがいいか」など正反対の意見でどちらが支持が多いかを募集する3つのテーマに分かれていた。なお、テーマにそぐわない意見も番外として掲載されたことがある。前コーナー以上に下ネタが増え、投稿数も減少したことから半年で打ち切りとなる。掲載第1回では「先生になって欲しい有名人ランキング」で1位を獲得したはなわが出演した。「超ラン」打ち切り後に始まった勝見直人の復帰作。それまでの路線とは大きく一転した。地球の生死を決める戦いだったが、実はごっこだった。スタジオのセットは公園になっていた。2004年10月号から2006年9月号まで連載されていた(前号告知が行われなかったため、送られたネタが掲載されたのは2004年12月号から)。「ハガキ伝説バカベンチャー」を継承して、2006年10月号から2010年3月号まで連載されていた。予告ではイラストが谷口あさみだったが連載時からは萬屋不死身之介になった。なお、コーナーは以下のとおりである。2007年12月号をもって終了し、2008年1月号から内容はそのままで「ようこそハガキ アニマルの森Z」にリニューアル。Zの略は雑炊、ゾウリムシなど毎回変わる。また、2009年12月号からは内容を一新して「ようこそハガキ アニマルの森2ndz」に再びリニューアルした。2010年3月号の最終回で再びメンバーがごはんだいすき(後述)らに戻ったためタイトルが再び「ようこそハガキ アニマルの森Z」になった。以下、メンバー変更後含み全て読者募集キャラクター。コザック自身も爆発に巻き込まれ、どこかへ吹き飛ばされたものの、読者募集キャラクターのアフロ亀がクッションになり辛うじて残っている。ああああと結婚していて、子供もいる。2009年11月号でガムが村長に就任したのと同時にメンバーが入れ替わった。ごはん達曰く、「このままじゃ絶対このまんが終わるよ…」。「アニマルの森」の後継として、2010年4月号から2012年7月号まで連載された。担当はコーヘー。「ハガ友マンション」の後継として、2012年8月号から連載中。担当は武内いぶき。ブヒカン警部が推理する事件のトリックなどをクイズで答えていく読者コーナー。漫画は黒葉潤一。毎月、正解を当てた応募者の中から10名に商品が送られる。2007年11月号をもって終了した。1992年夏 - 1998年9月号まで、上記の読者コーナーとは別に、本誌の真ん中辺りのページに掲載されていた読者コーナー。スチャダラパー(ここではスチャダラ星人と称する)が編集を務めた。イラスト・4コマ漫画はすもと亜夢が担当。1回ネタを掲載されるごとに「1万ダラ」を授与される。5万ダラ集めるとTシャツ、10万ダラ集めると希望のゲーム機が賞品としてプレゼントされた。なお、100万ダラでも「もっとすてきな賞品(?)」が賞品として当たることになっているようだったが、誰もその掲載回数に達することはなかった。最高掲載者の横尾和慶(50万ダラ獲得)は、ピョコタンとして漫画家になり、『コロコロコミック』で連載も持った。また、このコーナーを担当したスチャダラパーはコロコロを題材にした歌「コロコロなるまま」を発表した。読者が考えたおやつを紹介するコーナー。1994年から1995年まで巻末に掲載されていたコーナー。今賀俊による漫画で漫画執筆の基礎知識を紹介すると共に、読者から送られた『ドラえもん』を題材とするテーマ別の4コマ漫画を掲載していた。連載終了後はてんとう虫コミックススペシャルより単行本も発売された。1980年代までのコロコロ編集部は、小学館本社近くの貸しビルに漫画家たちが泊り込みで漫画を描ける「執筆室」を用意していた。初代編集長である千葉和治の発案により、資金繰りの苦しい若手漫画家たちの、編集部までの交通費を浮かす等の理由で設けられたもので、利用した漫画家たちはお互いの原稿を手伝うなどして横の繋がりを深めていた。執筆室の常連だった漫画家には、たかや健二、ながいのりあき、大林かおる、小林たつよしらがおり、当時はまだ新人でアシスタントとして出入りしていた面々には徳田ザウルス、飛鳥昭雄、岩田和久、安江浩司らがいる。漫画執筆のみならず、執筆の合間の食事、様々な話題の雑談、酒などの楽しみもあった。たかや健二によれば、執筆室は夢と情熱にあふれた若い漫画家たちの場であり、当時の仲間たちとの交流はその後も続いており、執筆室はいわばトキワ荘のような存在だったという。
出典:wikipedia
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