四向四果 (しこうしか)とは、部派仏教や上座部仏教における修行の階位である。大乗仏教でも般若部の経典群(般若経)を中心に用いられることが少なくない。四向四果は、という4つの位階を「向」(進み入る段階)と「果」(成就した段階)に分けたもので、具体的には、のことを言う。(大乗仏教の観点では声聞衆を指す。声聞衆とは未だ声聞乗に至らない修行者を示す。)向と果の名称が同じ、八種の段階にある人ということで、四双八輩(しそうはっぱい)とも言う。この4つの果を合わせて、「四沙門果」(ししゃもんか)とも言う。この四向四果の説が整えられたのは、部派仏教時代のアビダルマ教学においてだと考えられる。それ以前の初期仏教においては、例えば『大般涅槃経』では、の3つがこの順で示され、「不還」がそのまま涅槃到達(阿羅漢果)を意味しているなど、四向四果とはいくらか様相が異なる説明が混在している。大乗経典の『涅槃経』四依品では、これらの声聞衆と凡夫を人四依として挙げて、仏滅後の末世(すなわち末法)において正しく依るべき4種の人(四種人)としている。また、小乗(二乗)を批判して形成されたのが大乗仏教であるが、『涅槃経』においては、これら二乗を大乗の菩薩と同視するのが特徴である。
出典:wikipedia
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