オリオン座ζ星は、オリオン座の恒星で2等星。三つ星 (オリオンの帯) を形成する恒星の1つ。O型のスペクトルを持つ恒星の中では最も実視等級が明るい。三連星であり、主星のAaは2等星で青色超巨星、伴星のAbは4等星で青白い青色巨星。2つの星の合成等級は1.79等。さらに主系列星の伴星Bが存在する。10等星のζ Ori C はたまたま同じ方向にあるだけで、他の3つの星と連星系を成していない。学名はζ Orionis (略称はζ Ori) 。固有名アルニタク (Alnitak) の由来は、アラビア語で「ジャウザーの帯、ベルト」という意味の「ニターク・アル＝ジャウザー」 ( نيتاق الجوزاء Niṭāq al-Jawzā') を語源としている。10世紀に活躍した天文学者アブドゥッラフマーン・スーフィーの『星座の書』 ( "Kitāb Ṣuwar al-Kawākib" ) では単に「アン＝ニターク ( النطاق al-Niṭāq) とも呼ばれている。「ニターク」とはオリオン座δ星の固有名ミンタカと語根を同じく「腰帯、ベルト」の意味である。2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、"Alnitak"をζ星Aの固有名として正式に承認した。

出典:wikipedia