ポーポー(、学名:"Asimina triloba")は、バンレイシ科に属する落葉高木。果実を食用とする。北米原産。明治期に日本に持ち込まれた。ポポーやポポーノキ、ポポ、アケビガキとも呼ばれる。温帯で生育する数少ないバンレイシ科の樹木。温帯果樹といっても寒さには非常に強い。春に紫色の花をつけ、秋には黄緑色の薄い外果皮を持つ果実をつける。問題となる病害虫はほとんどなく、薬剤散布なしでも栽培できる。果実は大小不揃いになりやすいが、小さくとも完熟する。完熟すると木から自然に落下するが、その時から数日後香りが強くなってきた頃が食べ頃である。尚時間が経過すると果皮が黒く変化するが果肉自体の熟度の指標とはならないので注意が必要である。果肉は黄色から薄いオレンジ色でねっとりとした食感。とても甘く、香りが強い。この強い芳香のために、人によって好き嫌いが別れる。中には多数の黒い種子がある。品種はNC-1、レベッカズゴールド、プロリフィック、オーバーリースなどがある。ポーポーの自生地はカナダのオンタリオ州からアメリカ合衆国東部ニューヨーク州から西はネブラスカ州南東部、南はフロリダ州北部とテキサス州東部に広がる。自家不和合性の紫色の花は肉の腐った匂いをさせ、花粉媒介者のニクバエや甲虫類などを誘引する。アメリカのポーポー栽培者は結実率向上のために腐った肉を吊るすこともある。温帯原産のため、ほとんどの地域で栽培容易。暑い地域は注意が必要。用土には培養土や赤玉土を使用。地植えが望ましいが、鉢植えでも可。根が直根性のため、縦に大きい鉢が良い。葉に毒が含まれており、害虫はつきにくい(特に小さな葉)。秋には紅葉(どちらかと言えば葉が黄色くなる黄葉)が見られる。人工授粉の場合、注意が必要。先に雌しべが成熟し、それから数時間~数日後に雄しべが成熟するためである。最初に咲いた花数個は花粉用にしなければならない。品種がしっかりしているものは滅多に1本では結実しないが、実生の場合、様々な遺伝子が混ざっているため、1本で実ることも少なくない。ただし、実生はかなり品質が劣る。日本では明治頃から富豪の屋敷で栽培が始まり、細々と実生苗が出回った(高価で)。戦後には主食として食べる家もあったという。本種 "A. triloba" (Common Pawpaw) の他に下記の種がある。
出典:wikipedia
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