悪魔憑き(あくまつき)とは憑依の一種で、心身を悪魔に乗っとられたかのごとく周囲に害悪を及ぼす行動、またはそのような行動をとる人のこと。悪魔憑きの者は、凶暴に振る舞い、邪魔な人を滅ぼしたり呪い、本来その人が決してしないような行動を取ったり、周囲の人にも同様の行動を取るよう仕向けたりし、その結果周囲の人々との良好な関係が破綻したりその人の魂が破滅に陥る(自殺など)といわれる。また、悪魔憑きの周囲では、自然・動物も異変を来たすともされる。比較宗教学ではイスラム、ユダヤ、キリスト教をアブラハムの宗教に分類する。ヨブ記:正義の人ヨブは、神への忠実さを試みる悪魔に苦しめられたが、最後まで神を忠実に信じ続けることで救われた。サムエル記によると、王サウルは、悪霊に襲われ、悪霊の働きでダビデに横暴の限りを尽くし、誠心誠意忠実なダビデを許した時に悪霊がサウルから去った。トビト記:サラは、伴侶を殺す悪魔(アスモデウス)に苦しめられたが、天使ラファエルの導きによって救われた。注)下記は、悪魔から一方的に攻撃されただけであり、彼ら自身は被害者であり、いわゆる「悪魔憑き」ではない。魔女狩りの例のように、問題のない者を周囲が悪魔憑きに仕立て上げてしまうケースを回避する必要がある。現代科学では、人に憑依するような悪魔は存在せず、悪魔憑きは科学的または医学的に説明のつく現象であると考えられ、国際疾患分類によれば精神および行動の障害として「トランス及び憑依障害」と分類し取り扱っている。悪魔憑きと誤解される原因として、パニックのような極度の興奮、トランス状態、睡眠時遊行(いわゆる夢遊病)といった心理状態・現象に起因するもの、てんかんの発作のように身体的疾患に起因するもの、統合失調症、妄想性障害、解離性障害、双極性障害、虚偽性障害、ミュンヒハウゼン症候群など精神疾患に起因するもの、アルコール依存症や幻覚剤など薬物の影響によるもの、単に意図的な演技によるものなど様々なものが考えられる。特に抗NMDA受容体抗体脳炎は2007年に提唱された比較的新しい疾患であるが、ある日から突然、鏡を見て不気味に笑うなどの精神症状を示すため、過去に悪魔憑きとされたものがこの疾患であった可能性が指摘されている。科学的見地からみた悪魔憑きへの対応としては、科学的には悪魔憑きの原因として、一時的な興奮状態のように時を経れば収まるものから、適切な医療処置が必要な深刻なものまで様々なケースが考えられる。よって安易な判断は危険であり、最悪の場合に備えすぐに専門医の判断を仰ぐのが適切である。
出典:wikipedia
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