併用軌道(へいようきどう)とは、道路上に敷設された軌道の事を指す。路面電車などで良く見かける敷設形態だが、一般的な鉄道車両が走行する場合もある。これに対して、道路上以外の場所に確保された軌道のことを新設軌道(通称「専用軌道」)と呼ぶ。日本国内においては、基本的には軌道法に準拠する軌道として敷設されているが、例外的に鉄道事業法に準拠している場合もある。自動車交通の普及に伴う路面電車の廃止により減少傾向にあったが、国のLRT整備の方針の下、富山ライトレールが一部区間(富山駅北駅 - 奥田中学校前駅付近)で新たに導入している。軌道法に於ける路線については、併用軌道では道路上を走行するため、運転は日本においては軌道運転規則だけでなく道路交通法にも準拠して行われる。通常の鉄道と違う点は概ね以下の通りである。なお、大型の(路面電車サイズではない)鉄道車両が軌道を走行する場合は後述の鉄道事業法に基づく場合のみならず、福井鉄道福武線のように専用軌道部分は鉄道事業法、併用軌道は軌道法に基づき建設されている場合や、京阪京津線のように専用軌道を含め全線が軌道法に基づき建設されている場合もあり、車両の大きさと適用される法令は一致しない。この場合には軌道を大型の鉄道車両が走行していることになる。併用軌道は基本的には軌道法特許によるが、鉄道事業法(旧・地方鉄道法)に基づくものも存在する。鉄道事業法による場合、同法第61条は道路への線路敷設を原則禁止しているが、現存するこれら全ては運輸局などの特認(10年ごとに申請)を得ており運用されている。現存するものでは江ノ島電鉄線と、熊本電気鉄道藤崎線がある。いずれも元は軌道法に基づき敷設され、後に鉄道へ変更されたものである。過去のものでは近鉄奈良線奈良市内(軌道法準拠より変更したもの)の他、鉄道道路併用橋として名鉄犬山線の犬山橋、東急大井町線の二子橋など、日本各地に多くが存在した。なお、軌道法ではなく、鉄道事業法で併用軌道区間を運転しているため、極論で云えば、鉄道信号以外に従う必要はなく、道路交通の信号機や、道路の最高速度を守る必要もない。
出典:wikipedia
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