ベジータは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』および原作とするアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』に登場する架空のキャラクター。エイジ732生まれで身長164cm、体重56kg。趣味はトレーニング。食べ物の好き嫌いはなし。好きな乗り物はアタックボール。アニメ『ドラゴンボールZ』では魔人ブウ編で「ニョロニョロしたものが大嫌い」と発言している。惑星ベジータの王子であり、ナッパ、ラディッツ、カカロット(孫悟空)とともに、サイヤ人の数少ない生き残りの1人。フリーザによって惑星ベジータが消滅させられたときには他所の星を攻めていたため助かった。ドラゴンボールの存在を知り、反逆を企てるまでは、フリーザ一味の上級戦闘員として星の地上げなどの活動を行っていた。名前の由来はベジタブル(野菜)から。サイヤ人王子としての自尊心やエリート意識が非常に強く、他人の指図を受けるのを極端に嫌う。フリーザからも「もともと自分のことを敬っておらず、自分勝手だった」と言われている。自らの実力に絶対的な自信を持っており、最下級戦士の生まれでありながら、類まれな訓練能力で自分より強くなった悟空に対しては、激しいライバル意識を燃やしている。当初は、悟空のことを下級戦士で辺境惑星に送り込まれた「落ちこぼれのクズ野郎」と見下しており、同じサイヤ人でありながら地球を守ろうとする「サイヤ人の裏切り者」とも評していた。戦闘においては正々堂々とした戦いを好むほか、結果以上に内容を重要視し、相手に手加減されること、相手を見くびることを非常に嫌う。基本的に一匹狼であり、共闘するくらいならば一人で戦って死ぬ方がましだという考えも持っているが、相手との力量差があまりにも大きく、単身では歯が立たないと判断した敵についてはその限りではない(フリーザなど)。常により強い敵との戦闘を望み、勝利を信じると同時に死の危険を顧みない。サイヤ人としての好戦的な姿勢を貫いて動くため、こうした性格が原因で危機を招き、事態を悪化させることも多々ある。戦いにおいては自身が勝利することに重点を置いているため、他の仲間が犠牲になっても意に介さないことが多かったが、地球に定住してからは信条に変化が見られ、家族や仲間を意識して戦うようになっていった。ナッパには「惑星ベジータの名前をもらうほどの天才戦士」と評されている。持って生まれた潜在的な戦闘力で階級が決まるサイヤ人の中で、上級戦士はベジータと父親であるベジータ王のみで、幼少期に王の力を超えていたと自身で発言している。また、ドドリアは惑星ベジータ消滅の真相を暴露した際、天才的な腕を持つベジータをフリーザはわざわざ生かしたと語った。このように高い素質を持ちながらも相当な努力家でもあり、強くなるためには凄まじい特訓をも惜しまない。なお、悟空との初対決で「落ちこぼれだって必死に努力すればエリートを超えることがあるかもしれない」という言葉に「努力ではどうにもならない壁を見せる」と返しているが、その言葉は現実となり、魔人ブウ編では悟空を「自分以上の天才」と認めたうえで、「どんなに修行してもその差は埋まらなかった」と返しており、完全に立場が逆転していた。界王神界におけるブウ(純粋)との戦いでは、天才の自分と悟空との相違点を語り、悟空を「ナンバー1」と認めている。ナメック星編以降は地球に住み着き、ブルマの誘いを受ける形でカプセルコーポレーションで同居を始める。鳥山いわく、ブルマとベジータの恋愛劇も頭の中にはできあがっているが「恥ずかしい」という理由で描かなかった。また、鳥山は「プライドを大きく傷つけられたベジータはブルマに救いを求め冷酷な性格も少しずつ変わっていきました。今ではたしかに実は(本来ならサイヤ人は家族愛が薄い種族なのに)悟空より変わった優しいサイヤ人と言えるかもしれませんね」と言っている。作中終盤になると、家族を守るために自分を犠牲にするなど、人間らしい一面が見られるようになり、息子のトランクスを鍛え上げている様子も見られる。ブルマはベジータについて悟空と同じで働かないと不平を漏らしたことがあるものの、ブルマが金持ちであるために働く必要もないようでもっぱらトレーニングに励む日々を送っている。元来の研ぎ澄まされた直感力は悪い意味でも作用しやすく、強敵の底力を誰よりも把握して仲間以上に呆然自失になったり悲観的になったりし、映画版ではピッコロに呆れられたこともあった。一方でポジティブになったりと気持ちのアップダウンが激しい。また合理的で頭脳派な面を持つほか、その戦闘はプライドや情熱に突き動かされながら繰り広げられてもいる。目標に対する一途さや気高いプライドを持つ、強く厳しい人物で、屈辱によって感じる怒りは敵に対してだけではなく自分自身にも向かう。エイジ761 - 762 (29歳 - 30歳)ナッパと共にとある惑星を攻めており、弟であるカカロット(孫悟空)を連れ戻しに地球へ向かったラディッツが返り討ちに遭った際、スカウターの通信でドラゴンボールの存在を知る。ナッパにドラゴンボールで叶える願いは「ラディッツを生き返らせるため」と聞かれたが、ベジータは「あんな役に立たん奴はもういらん」と却下し、「永遠の若さと命を」という願いを叶えるためにナッパとともに地球へ向かう。到着後、ピッコロと悟飯がいる所に向かい、地球人たちとの戦闘を始める。手下の栽培マンが倒され、ナッパが戦いの場に出て地球の戦士たちを圧倒する中、「悟空は必ず来る」と主張したクリリンたちの悟空に対する強い信頼を見て取り、サイヤ人の裏切り者である悟空への見せしめとして、悟空の見ている前で彼らを殺すために「3時間だけ待つ」という条件で戦いを一時中断させる。戦闘再開後も頭に血が昇りやすいナッパにアドバイスを送ったり、一喝して落ち着かせるなど、戦いを余裕といった表情で静観していた。しかし、予想以上に戦闘力を上げていた悟空の接近に焦りを見せ、早急な皆殺しに方針を変更し、その結果ピッコロが戦死。前後して、ドラゴンボールはナメック星で手に入ることを示唆した。後に遅れて戦場へ現れた悟空がナッパを圧倒し、埒が明かないと言う理由でベジータは戦闘中断をナッパに命じるが、彼が即座に戦線離脱しなかったことで悟空に大ダメージを受けてしまい、その結果苦しみながら「助けてくれ」と懇願するナッパを「動けないサイヤ人など必要ない」と言う理由で処刑してしまう。一人になったベジータは悟空の配慮に従い戦場を変え、悟空と激闘を繰り広げる。2倍界王拳を用いた悟空をものともしなかったが、捨て身の3倍界王拳を用いた悟空の攻撃でダメージを負わされる。これに逆上して、地球もろとも撃ち砕くと宣言。ギャリック砲を放つが、4倍界王拳かめはめ波で押し返され、逆に吹き飛ばされてしまう。最後の手段として大猿に変身する決意をし、1年前にピッコロの手で破壊された月の代わりに、パワーボールと地球の酸素を混ぜて作りだした擬似的な月で大猿に変身。通常時の10倍の戦闘力を持って、悟空に襲い掛かり、元気玉も不発に終わらせるが、悟空の最後のエネルギー波で右目を潰されてしまう。これにより、一思いには始末せず、ゆっくりと握り潰し始め、悟空の危機に戻ってきた悟飯とクリリンの尻尾切断作戦も回避するが、潜んでいたヤジロベーによって尻尾を斬られて元の姿に戻る。それでもベジータのほうが優位であることは変わらず、悟空、悟飯、クリリン、ヤジロベーの順に葬ることを宣言するが、悟飯の相手をしている間に、悟空から託された元気玉をクリリンが放ち、一度は避けるも、悟飯が跳ね返した元気玉の直撃で大ダメージを受ける。それでも立ち上がるが、悟飯の大猿化を許してしまったことで、大猿悟飯に追い詰められていき、気円斬で尻尾の切断に成功しながらも元に戻る最中の大猿の下敷きになり、完全に戦闘不能になる。リモコンで呼び出した宇宙船に乗り込もうとする最中、ヤジロベーの刀を持ったクリリンの手で止めを刺されそうになるが、ベジータとの再戦を望む悟空の頼みにクリリンが応えたことから辛うじて撤退に成功した。エイジ762 - 764 (30歳 - 32歳)惑星フリーザNo.79に戻り治療を受け体力を回復させる。フリーザがナメック星にドラゴンボールを探しに行ったことを仲間のキュイから聞き、永遠の命を手に入れるためただちにフリーザから離反、ナメック星へ飛ぶ。地球での戦いがきっかけで、スカウターなしで標的の位置を把握したり、自身の戦闘力を制御したりすることができるようになり、ナメック星到着後、自分を追いかけてきたキュイやフリーザの側近ドドリアを葬り去る。その後、ドラゴンボールを持つツーノ長老の村を襲撃して住民を殺し、家にあったドラゴンボールを自分にしか分からないように近くの池の中に沈める。最長老の家に向かっていたクリリン、デンデの気を感じて接近する。その途中で発見したフリーザのもう一人の側近・ザーボンを倒そうとし、方向転換。序盤は有利に戦いを進めるが変身して全力を出したザーボンに返り討ちにされ、隠したドラゴンボールの所在を聞き出すためにフリーザの宇宙船内にあるメディカルマシーンで治療させられる。しかし、ザーボンの予想以上に早く完治し、迅速な判断によってフリーザが持っていた5つのドラゴンボールを奪い、宇宙船から脱出。ドラゴンボールを岩のくぼみへ運んだ直後、最長老から託されたドラゴンボールを持っているクリリンが上空を通過、そのドラゴンボールを狙ってクリリンを追跡する。クリリンとブルマの目の前で自分を追ってきたザーボンを返り討ちにし、クリリンと交渉、ドラゴンボールを手に入れる。7つのドラゴンボールを全て揃えたかに見えたが、ツーノ長老の村に隠しておいたドラゴンボールがドラゴンレーダーで発見され悟飯によって持ち去られてしまう。ツーノ長老の村に戻る途中で悟飯と遭遇するが、このとき悟飯が岩陰にドラゴンボールを置いていることに気づかなかったため、その場は見逃す。ドラゴンボールが奪われたことを知るやいなや激しい怒りに燃え、クリリンたちの拠点へ戻るが、2人とも既に気配を消しながら移動していたため発見できず、自分の拠点に戻る。かなり時間が経過した後、最長老の家に向かうクリリンたちの気を発見して追い、最長老の家で対峙する。その時フリーザがナメック星に呼び寄せたギニュー特戦隊の接近に気付く。自分ひとりではギニュー特戦隊には敵わないと判断し、やむを得ず悟飯とクリリンたちと共闘する形をとる。ギニュー特戦隊との戦いでは、悟空を味方につければ少しは戦力になると評した。悟飯とクリリンを殺そうとしたグルドの首を刎ねてとどめを刺し、続いてリクームに立ち向かうも、リクームの圧倒的な強さによって一度は重傷を負わされる。その後、ナメック星に到着した悟空も戦闘に加わり、仙豆で回復。戦闘不能になっていたリクーム、バータにトドメを刺し、ジースを一対一であっさりと倒す。なお、悟空はギニューとの戦闘で重傷を負い、再び戦線を離脱。7つのドラゴンボールが揃い、ポルンガを召喚するための呪文を知るデンデを待つ間、しばらく睡眠をとっていなかったベジータは仮眠を取る。内心ではクリリンたちが用済みとなれば抹殺し、自分が不老不死になっていつかフリーザを倒そうと野心を秘めていた。その間にクリリンとデンデらはベジータを出し抜いてポルンガを呼び出す。異変に気付いたベジータが駆けつけた時、すでに願いは2つまで叶えられていた。激怒し、デンデを締め上げて最後の願いとして自分を不老不死にさせようとしたが、その瞬間に最長老の寿命が尽きてポルンガが消滅し、願いは叶えられなかった。そこへ同じく不老不死の願いを絶たれて怒りを見せるフリーザが現れ、クリリンたちとともにフリーザとの決戦に臨む。ナメック星での激しい戦闘の中で重傷から復活するたびに自身の戦闘力の飛躍的な上昇を感じ、ここでさらにもう一度死の淵から復活して戦闘力を上げれば、伝説の戦士である「超サイヤ人」になれると考える。そこでピッコロや悟飯がフリーザと闘っている間にクリリンに要求して自らにわざと重傷を負わせ、デンデの手によって回復させる。これによりさらに戦闘力を上げ、自ら「超サイヤ人」と称し、最終形態となったフリーザに戦いを挑むが、太刀打ちできずフルパワーのエネルギー波でさえただの足蹴りではね返されてしまう。このときベジータはあまりの恐怖と自分の無力さに初めて涙を流し、戦意を喪失した。そのままフリーザによって一方的に痛めつけられたが、とどめを刺されそうになったその時にメディカルマシーンで回復した悟空が現れる。ここでベジータはフリーザに対して悟空こそがフリーザが恐れていた超サイヤ人であると言い放ち、勘気に触れたフリーザにより心臓を貫かれる。死にゆく苦しみの中でベジータは悟空に惑星ベジータが消えた真の理由は超サイヤ人誕生を危険視したフリーザの裏切りによるものであり、サイヤ人がフリーザの手足となって働いたにもかかわらず自分たち以外は全員殺されたことを伝えた上でサイヤ人の悲願である打倒・フリーザの願いを涙ながらに託し、死亡する。このベジータの最期は、地球育ちの悟空をサイヤ人の誇りに目覚めさせるきっかけとなった。その後、地球のドラゴンボールで「フリーザ一味に殺された人々を生き返らせてほしい」という願いが叶えられたため、他のナメック星人とともに生き返る。そして、ナメック星のドラゴンボールで地球にワープさせられた。ナメック星で死んだクリリンと悟空の蘇生方法に行き詰っていたブルマたちへ案を出し、超サイヤ人を見たい、そして勝つという思いをもって地球で修行しながら悟空の帰還を待つ。これ以降、悟空を超えることが目標となり、「永遠の命を手に入れる」という願いを叶えようとはしなくなった。ブルマの家に身を置き、ブリーフ博士に作らせた300倍の重力室で超サイヤ人になるべく修行を続け、その内にブルマとの間にトランクスを授かる。エイジ764 - 767(32歳 - 35歳)悟空が超サイヤ人に覚醒後、自身が超サイヤ人に覚醒できないことに焦りや苛立ちを募らせていたが、人造人間との戦いまでの3年の間に、猛特訓を繰り返し、自分への怒りから超サイヤ人に覚醒した。悟空と人造人間19号の戦闘の最中、心臓病に苦しむ悟空を救出する形で登場し、悟空に代わって19号と対戦。超サイヤ人に変身して19号を終始にわたり圧倒、最後はビッグ・バン・アタックで破壊した。自身の強さを確認し、ピッコロも「悟空を超えたかもしれない」と実力を認めたが、人造人間16号と17号、18号に挑んだ戦いでは、18号と戦うも人造人間ゆえにスタミナが減らない18号に完敗。不甲斐ない自分に怒り、さらにセルの存在とピッコロが神との融合を果たして大幅にパワーアップしたことを知り、超サイヤ人を超えることを決意。その後、病気が治った悟空から提案を受けてトランクスとともに精神と時の部屋での修行に入る。翌日、17号を吸収したセルとの戦いでセルを圧倒するが、強敵と戦いたがるサイヤ人としての性をセルにくすぐられ、セルの完全体への変身に協力し、18号を吸収し完全体となったセルと戦う。全力勝負を要求した後、蹴りもファイナルフラッシュも通用せずに完敗、再度の特訓とリベンジを宣言する。その後、セルゲームに向け、再び精神と時の部屋で特訓する。セルゲームでは悟空とセルの戦闘を見て、悟空が自分より上であることを認め、さらに悟空を「天才」と称するも、セルはそんな悟空をさらに上回っていると語った。また、セルが産み出したセルジュニアと戦い、セルに「やっと互角の戦い」と評される。自爆から復活したセルによってトランクスが殺された際には激昂してセルに突撃するが返り討ちにされ、直後の追撃をかばって左腕を負傷した悟飯に謝罪した。このセルへの攻撃は結果的に悟飯の足を引っ張ることとなり、クリリンは「トランクスならドラゴンボールで生き返れた」とベジータを非難している。しかし、セルと悟飯のかめはめ波の撃ち合いの際には横からセルに気功波を撃ち込んで注意を逸らし、結果的にセルを倒すのに一役買った。セルが消滅し、他の戦士たちが去った後にピッコロは「手を貸してやる」とベジータを気遣うような発言をするが、ベジータはそれを断っている。この戦いで、地球と仲間を救うため自己犠牲の道を選択した悟空の死と、強い親子の絆によりセルを倒した孫父子とを目の当たりにし、これまで自分のためにだけしか戦ってきたことのなかったベジータは強いショックを受け、戦いから退く旨の発言をする。また、セルの闘いが終わり未来へ帰るトランクスを見送る際は陰で小さくサインを送り、トランクスもそれに応えた。このように、以前のような残虐非道の限りだった姿は、周囲の影響を受けて少しずつ変わっていく。エイジ774 - 784(42歳 - 52歳)自身の訓練に加え、息子のトランクスに格闘技を教えていたある日、悟飯が第25回天下一武道会に出場すると聞き、出場を決意。直後にあの世の悟空も一日だけ現世に復帰して出場すると発言し、さらに闘志を燃やす。武道会予選ではパンチマシンを吹っ飛ばして破壊し突破。本戦の組み合わせ抽選では一回戦の対戦相手が悟空に決まる。しかし、界王神と魔導師バビディの戦いに巻き込まれ、不本意ながら武道会場を後にして戦いの場へ向かう。バビディの宇宙船内の戦いでは第1ステージでプイプイを撃破。その後、邪心につけ込まれてバビディの洗脳術にかかり、家族との生活を得て穏やかになっていく自分と、生まれついての戦士としての自分との葛藤から、その思いを断ち切るためにあえてバビディの洗脳を受け入れる。バビディの魔術で武道会場に場所を移され、悟空に自身との対戦を要求するため多くの観客を殺す。この行動に激怒した悟空が対戦を受諾し、無人の荒野で戦うことになる。なお、戦闘前にはバビディの命令を「誇りだけは思い通りにならん」として、強靭なプライドで跳ね飛ばした。バビディの洗脳術によって秘めているパワーを限界を超えて引き出され、超サイヤ人2状態の悟空と互角に渡り合うも、その間に封印されていたブウ(無邪気)が復活し、悟空が戦意を喪失したため戦いを中断。不意をついて悟空を気絶させ、1人でブウの元へ赴いた。ブウとの戦いの最中、覚悟を固めたベジータは父親として息子のトランクスを抱き締め、ブルマを大切にするよう伝えた後、トランクスたちを逃がし、己の命を全て使った自爆でブウを道連れとし、石膏のようになった亡骸は落下して崩れ去った。自爆直前、死んだらあの世で悟空に会えるかどうかをピッコロに質問した際、「罪もない人々を殺しすぎたため、死ねば肉体は無となり、魂も悟空とは違う世界に運ばれ、そこで魂は洗われ、記憶もなくし、新しい生命体に変えられる」という趣旨の言葉を言われたが、地球や全宇宙の危機に伴い、万が一の事態を考えた閻魔大王により不本意ながらも魂をそのままにされ、肉体も復元されてブウと戦うこととなる。この時点でバビディの洗脳状態から元に戻っている。現世に復帰し、合体する相手を探していた悟空と再会するも、自身との戦いにおいて超サイヤ人3に変身できることを隠していた悟空を許すことができず、悟空との合体を拒否する。しかし、ブルマたちがブウにチョコレートにされて食べられたことや、トランクスたちがブウに吸収されたことを悟空が話すと葛藤しつつも合体することに同意し、ポタラによって合体。ベジットとなってブウ(悟飯吸収)と戦う。ブウを圧倒する強さを見せ、ブウの体内へ侵入することに成功。ブウの体内で融合が解けて2人は元通りになるが、吸収されていたトランクスや悟飯たちの救出を果たした。続いて肉の繭に閉じ込められていたブウ(善)を発見した直後、ブウ(悪)が自分自身の体内に現れ戦闘になる。戦闘中、ブウ(善)を引き離そうとした際のブウの狼狽を見てこれを引き離し、結果的にこの行動によってブウの体内から脱出することができた。しかし、ブウの弱体化を狙っての行動だったものの、ブウは誕生当初の「自制心が全くない悪そのものの存在」であるブウ(純粋)に還元される。ブウに地球を破壊される寸前に瞬間移動で現れた界王神によって悟空、ミスター・サタン、デンデとともに界王神界に移動するが、トランクスたちは地球とともに消滅。トランクスたちより先にサタンらを助けた悟空に対してベジータは怒りを露わにした。界王神と老界王神に再び悟空とポタラで合体するよう言われるが、悟空共々それを断って個人として闘うことを選び、界王神の瞬間移動を真似て界王神界にやってきたブウ(純粋)との最後の戦いに臨む。1対1でブウと闘いたいために先発を決めるじゃんけんをし、敗れて観戦することとなる。悟空とブウの戦闘中、ブウ相手に善戦している悟空を賞賛し、「魔人ブウはオレにはとてもかなう相手じゃなく、戦えるのはカカロット(悟空)だけ」と語るとともに、悟空の強さの理由や自身との相違点を独白し、彼を「ナンバー1」と認める。その後、悟空が超サイヤ人3のフルパワーを出すための時間稼ぎをするため、ブウの重い攻撃に耐え続けるが、ブウの想像以上の強さと超サイヤ人3の負担の大きさで悟空はフルパワーを出すことができず、戦況が悪化する中、デンデらにナメック星のドラゴンボールで「破壊された地球を元に戻す」願い、「第25回天下一武道会が行われた日から死んだ者全てを極悪人を除いて生き返らせる」願いを叶えてもらうことを指示し、ポルンガへの2つ目の願いによって生き返る。この際、「極悪人を除いて」という条件にもかかわらず自身も生き返ったことに本人も驚く様子を見せた。また、悟空が自身の提案に対し、「『ブウに殺された者を生き返らせる』という願いの方がわかりやすいじゃねぇのか」と意見した際、「それでは極悪人のバビディやダーブラまで生き返るうえ、武道会場でオレに殺された連中は生き返れない」と返している。そして、ブウを倒すために元気玉を作るよう悟空に指示。界王の力を借りて蘇った地球人たちへと語りかけ、元気玉を作るための協力を頼むが、地球人は仲間たち以外ほとんどが協力せず、元気を集める時間を稼ぐためブウと戦う。一方的に打ちのめされ、元気玉の完成時には動けないほどのダメージを負っていたが、ブウの隙を見て行動したサタンによって救出された。最終的に悟空は元気玉をブウにぶつけることに成功、ブウを完全に消滅させる。なお、ブウに競り勝てない悟空の苦戦に際して、デンデがポルンガへの3つ目の願いを頼み悟空の体力を元に戻したが、アニメではベジータがそれを思い付きデンデに指示した。ブウの消滅後、サタンがブウ(善)の治療をデンデに頼む中、ブウ(善)が再び悪のブウを生み出すことを危惧してとどめを刺そうとするも、悟空に止められともに地球へ帰る。ブウ戦後、以前の冷酷さは薄れ、アニメでは敵と見なしていたブウ(善)を自身の代わりにブルマのショッピングに付き合わせたりパーティで食べ物を与えたりと好意的な態度を見せている。ブウ戦から6年後、娘のブラが誕生。10年後の作中終盤には厳しくも穏やかな父親になっている。第28回天下一武道会に悟空が出場することを聞き、悟空の「すごそうな奴が出るから」という発言と悟空曰く、「今、うちで一番根性がある」というパンの様子を受けて自身も出場を決意、さらにトランクスにも「小遣いを半分にされたくなかったら出ろ」と命令した。大会では本戦の組み合わせ抽選後、挑発してきたノックを裏拳で吹っとばして棄権させ、悟空がウーブを連れて旅立った際には悟空の「強くなったウーブと戦いたい」という魂胆を理解していた。完全版で加筆された部分では、「いつか必ずカカロット(悟空)に勝ってみせる」と、以前の私怨ではない純粋なライバルとしての呟きで作品が締めくくられた。青年トランクスのいた未来世界では人造人間17号、18号と戦い敗れ、命を落としている。アニメでは、ライバルの悟空が病死した際には絶句しており、未来世界でもベジータが超サイヤ人に覚醒しているシーンがある。過去に多くの罪の無い人間を殺したことから、未来のブルマは「今頃、地獄にいるのは間違いないわ」と推測している。悟空が危機に陥った際に駆けつけ、「勘違いするな」「助けるわけでは決してなく、あとで自分が(カカロットを)倒すため」と説明することが多い。また、専用のテーマソングがBGMとして流れる。Z劇場版6作目『激突!!100億パワーの戦士たち』にて初登場。悟空とのピンチに駆けつけ、超サイヤ人に変身してメタルクウラと闘う。最終的に悟空を援護する形でメタルクウラ・コアの片腕を切り裂き勝利に導いた。その後は丸型宇宙船で単身脱出し、手にしたビッグゲテスターのチップを握り潰した。Z劇場版7作目『極限バトル!!三大超サイヤ人』では、氷河地帯より突然現れ、人造人間13号が悟空に放った「SSデッドリーボンバー」をエネルギー弾で弾き飛ばし、人造人間15号と戦う。最初は押されていたが、超サイヤ人に覚醒したのち、破壊する。ラストでは流氷の上でピッコロと左右に分かれ、互いに顔を見合わせないように座り込んで腕組みをしている様子が描かれた。Z劇場版8作目『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』では、新惑星の王として新惑星ベジータに招かれるが、伝説の超サイヤ人となったブロリーに恐怖し、極度の戦意喪失に陥った様子をピッコロに見下げ果てられた。ブロリーに挑む悟空に触発され、戦意を取り戻すも及ばず、退避行動をとっていたところブロリーと遭遇して他の戦士たちとともに倒される。他の戦士たちが悟空にエネルギーを分け与える中、サイヤ人の王子としてのプライドから「誰がカカロットなどに」と、ただ一人エネルギーを与えるのを強く拒否していたが、最終的には無意識の中でエネルギーを与え、悟空はこの後にブロリーを撃破した。帰りの宇宙船では悟空たち仲間やシャモ星人らで満杯の中でピッコロと背中合わせになり腕を組んでいる。Z劇場版9作目『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では悟空が死んだため、戦いを引退したベジータがトランクスの危機に駆けつける姿が描かれている。ラストでは他の戦士が入院する病院の上で、ピッコロと左右に分かれて腕組みをしている様子が描かれた。Z劇場版12作目『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では地獄に堕ちたベジータは魂だけとなり、生前の罪をあがなうために地獄で責め苦を受け続けていたが、あの世の混乱によって肉体が復活し、ジャネンバに戦いを挑む。ジャネンバの瞬間移動の本質を一目で見抜き、その移動先を暴くという駆け引きの巧さを見せジャネンバを驚愕させるが、直後の腕を伸ばしての反撃をまともに食らう。追い詰められた所を悟空にフュージョンを求められ、「貴様と融合するくらいなら死んだ方がましだ」と拒否するが、悟空に「もう死んでるだろ」と指摘され、きまりが悪く肩を落とした。また、ジャネンバの攻撃を回避し切れなかった自分に落胆し、死してなお悟空に及ばない悔しさの余り落涙する。苦戦の末、悟空とのフュージョンを決意。失敗してベクウになるも最終的にはゴジータとなってジャネンバをわずか数秒で撃破する。最後は悟空に「フュージョンはもう二度とごめんだ」と告げ、あの世が正常化したことで霧消するようにして消え始め、最後に微笑を残して魂に戻った。Z劇場版13作目『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、カプセルコーポレーションが破壊され、「勝手に人様の家を破壊した」として怒りを露わにし街で暴れるヒルデガーンの前に現れ戦いを挑む。敵わず吹き飛ばされるが、ビルの中にいた人々を守るために身を挺してバリアを張った後、自分の性格について「甘くなった」と言って力尽きる。その後、ビルの人たちに助け起こされている様子が描かれた。Z劇場版18作目『神と神』では、伝説の超サイヤ人ゴッドを求めて地球にやってきた破壊神ビルスに対して機嫌をとるために、不本意ながらもブルマの誕生日パーティーに参加しており、歌やダンスを披露するなどこれまでになかったベジータが描かれている。その後、機嫌を損ねたビルスをブルマが叱責したものの返ってブルマを叩いたため、ベジータが激怒。ほんの一時的だったが悟空を超える力を発揮している。ベジータに歌や踊りの才能はなかった模様でビルスに呆れられた。Z劇場版19作目『復活の「F」』では、前作で登場したウイスに悟空と共に修行を受けている。その後、フリーザ復活をブルマから聞き地球に帰還。悟空がフリーザとの戦いの最中に不意を突かれた罠で敗れてしまった後、フリーザと闘う。悟空がフリーザとの戦闘で変身した「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」にベジータも変身。フリーザが悟空との戦闘で消耗していたとはいえ、かつては全く歯が立たなかったフリーザを圧倒する戦闘力を見せている。以前の彼のように、新たな力を得ても自惚れたりもせず、冷静にフリーザを追い詰めた。鳥山明はベジータについて「いつも割を食っててかわいそうだ」と語っており、本作では非常に気を使ったキャラクターであるという。また、初代担当編集者の鳥嶋和彦は本作のベジータを「裏の主人公」と評している。ジャンプスーパーアニメツアー08上映作品『ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』 では、弟ターブルの妻から自己紹介されて御辞儀を返すようなギャグ描写や、地球に飛来したアボやカドと苦戦するトランクスの性格や不甲斐なさはどちらに似たのかブルマと夫婦喧嘩したり、悟空と食べ物を取り合って喧嘩する場面が描かれた。ターブルとの絡みでは文句も言わず彼を助けようとしたり、トランクスに任せ「叔父さんの仇を討ってやれ」と言うなど「家族」を意識させるシーンが多い。『ONE PIECE』と『トリコ』のテレビスペシャルである『ドリーム9 トリコ&ワンピース&ドラゴンボールZ 超コラボスペシャル!』では、対決しようと悟空を探しており、その途中で道に迷った『ONE PIECE』のロロノア・ゾロと『トリコ』のゼブラに遭遇し、対決するシーンが描かれた。魔人ブウとの闘いが終わり、数年後に悟飯とビーデルが結婚した頃に、サタンが世界平和大賞を受賞した際に受け取った1億ゼニーを渡すためにベジータの元にやってきたが断った。その頃にブルマとトランクスを家族旅行に連れて行っている。ブルマの誕生日パーティーには当初は重力室でのトレーニングに集中しているため参加していなかったが、トレーニングの最中に誕生日パーティーに参加するようブルマから電話で催促され、途中から参加している。超サイヤ人3状態の悟空をたった2発で倒して超サイヤ人ゴッドを探しにきた破壊神ビルスが目の前に現れると、かつて幼年期のトラウマが蘇った。ビルスが誕生日パーティーに飛び入り参加し、機嫌を損ねないようにするもヤムチャやクリリンが気さくに接するので慌て出し、またトランクスたちが誤ってビルスに水鉄砲をかけて機嫌を損ねたのですぐさま巨大蛸を捕獲して自らたこ焼きを調理するなど今までにない一面を見せた。劇場版同様当初は恐怖で攻撃できなかったものの、ブルマを傷つけられた怒りで悟空以上の力を発揮するが、1割くらいの本気しか出していなかったビルスには通用せず左手で払われただけの攻撃で敗れる。ビルスとの戦いの後、ブルマのもとにやってきたウイスを見るや彼の持つ異様な気配に気付き、ビルスの師匠であることを知ると彼に弟子入りをするために地球で一番美味しい食べ物を紹介しようとする。しかしどれも既にブルマが全部ご馳走していたため、自分の手料理を振る舞おうとするも卵1つまともに割ることができなかった。最後はブルマが週に一度は食べずにはいられないカップ麺を差し出し、その味に感動したウイスにようやく弟子入りを認められる。その際コミカルな動きや言動を行っており、これにはベジータ役の堀川だけでなく、悟空役の野沢雅子を始めとする声優陣も驚愕したと話している。修行に行く際、ブルマから劇場版『復活の「F」』で着ていた戦闘服をもらった。ウイスのもとで修行を開始してからは、ビルスとウイス、予言魚に対しては様付けをして敬語を使っている。修行を開始して半年少し経ち、地球にいた時と気の質が全然違うほど力をつけ、神の気も感じ取れるようになった。ドラゴンボールの力でフリーザが復活したことをブルマから聞き悟空と共に地球に駆けつけ、タゴマの体を乗っ取ったギニューを瞬殺した。その後は劇場版『復活の「F」』と同様にフリーザとの戦いでピンチに陥った悟空を助け、「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」に変身し、フリーザを圧倒した。フリーザとの戦いの後、再び悟空と共にビルスのもとで修行していたが、突然現れた第6宇宙の破壊神シャンパから地球を賭けた第6・第7宇宙破壊神選抜格闘試合を提案される。自身も出場することにし、「知能も理性もない怪物を連れて来られてはかなわん」という理由でペーパーテストを提案した。しかし、それが仇となってブウを脱落させてしまう。第7宇宙でいえばフリーザに当たるフロストに対してはたとえ別の宇宙であろうとフリーザが善人なわけがないとその本性を見抜いており、嫌悪感をあらわにしている。第6宇宙のサイヤ人であるキャベには、珍しく仲間意識を見せて親しげに接した。キャベとの試合では超サイヤ人になる方法を試合中に教えを請う態度に激怒するも、自分がわざと悪役になることで怒りを引き出して超サイヤ人に覚醒させ、さらにサイヤ人としての誇りを説いて自分の本当の強さを見せた上で自分を超えて見せろと師範としての顔を見せた。試合がすべて終わった後、キャベから師匠と言われ、「師匠になったつもりはない」と言いつつもまんざらでもない表情を浮かべていた。格闘試合ではフロスト、マゲッタ、キャベと5人中3人を倒す活躍を見せたが、ヒットとの対戦では時飛ばしの能力に対処できず、ダメージを与えられないまま敗れた。未来トランクス編ではウイスの元で修行をしていたが、ベジータの気を感じて来た悟空と共に修行する。そこにブルマから、未来からトランクスが来たと聞いて驚き、悟空、ウイス、ビルスと共に地球に帰還。トランクスからゴクウブラックの話を聞き、未来で一緒に戦うことを了承する。トランクスとの修行では超サイヤ人ブルーをお披露目し、超サイヤ人2のトランクスを圧倒。超サイヤ人ブルーの強さを目の当たりにし、投げやりになっていたトランクスに「俺の息子なら誰にも負けることは許さん」と叱咤激励した。その後未来に行きブラックと対戦するが、ブラックは超サイヤ人ロゼに変身。右手の気の剣で串刺しにされ重傷を負う。ブラックとザマスに止めを刺されようとしていたところでマイに助けられ現代に敗走。仙豆で一命を取り留めた。エイジ789頃原作および『Z』よりも髪を短く切り口髭を蓄えた容姿で登場。娘のブラにヒゲが似合ってないと言われ、落ち込むシーンも描かれていた。己の限界を追い求めるだけにトレーニングを続け、魔人ブウ編終盤では実力面で大きく水を空けられていた悟飯を再び上回っている。悟天とトランクスが修行をサボってだらけている中の提案で突然宇宙に行かせようとした。なお、パンが密航して宇宙船を勝手に発射させたために悟天は地球に残留する。その9ヶ月後に娘のブラの買い物に付き合う中、ツフル人が作ったミュータントのベビーに寄生された悟飯と遭遇。身体に寄生され、悟空と対峙させられるが、悟空によってベビーはベジータから追い出されて倒される。天下一武道会では悟空に戦いを挑もうと途中乱入してきた。そして悟空が出場していたのが少年の部とは知らなかったため、決勝の相手を見て愕然とした。結局、武道会の帰りに対峙したが、悟空が腹減ったという理由で戦いはお預けになり、これを悔しがるどころか、悟空ともども笑い飛ばしている。地獄から過去の悪党たちが蘇った際には、かつての部下であったナッパを一撃で倒す。その直後に現れたドクター・ゲロとドクター・ミューの造り出した新17号と戦闘になり互角に渡り合うも、新17号と人造人間17号が合体した超17号には圧倒される。なお、超17号戦では自身を「サイヤの誇りを持った地球人」と称した。その後、地獄から生還した悟空に全てを託し力尽きる。55話では、それまで悟空に抱いていたライバル意識の軌跡が回想された。悟空が超サイヤ人4に変身したことでそれまで縮まらなかった差がさらに開きつつあったが、超一星龍戦ではブルマが開発した満月状態のブルーツ波を千倍にして一点に集め照射する人工ブルーツ波発生装置によって、悟空と同じく超サイヤ人4に変身する。変身直後に自分から悟空とのフュージョンをもちかけたことで、悟空を驚かせ、超サイヤ人4状態のゴジータに変身して超一星龍を圧倒するも、あとわずかのところで合体が解けてしまう。再合体を狙うも超一星龍戦の度重なる妨害と悟空の超サイヤ人4への変身が解けたことで実現せず、自身も超サイヤ人4への変身が解けてしまう。また、悟空が瀕死の状態に追いやられた際にトランクスと悟飯、悟天に後を託して仲間を逃がし、ブルマの宇宙船で地球から脱出して悟空の仇を打つように命じた。超サイヤ人4の変身すら解けていながらも単身超一星龍に挑んでいった。なお、超一星龍戦では地球を第二の故郷とみなしていると取れる様子が描かれた。ブラに髭を「似合ってない」と言われたことにショックを受けて髭を剃ったり、ブルマに「髭が無いほうが素敵」と言われ、まんざらでもない表情を浮かべたところをチチに見られ、さらに赤面するなど、以前と比べ人間的な感情を見せるシーンが多くなる。また、息子のトランクスには厳しい反面、娘のブラには甘く、ブラの買い物に付き合ったり、買い物帰りの運転中にブラをナンパした男たちが乗る車には車で体当たりを仕掛けた後にハンドルを引き抜いて海に落とす一面を見せている。登場時の口髭と短く切った髪は鳥山がデザインしたものであり、当時、スタッフ間でも笑いを誘ったという逸話がある。鳥山は「ベジータに髭は似合わない」と親戚の子に言われ、それを耳にしたスタッフが作中で髭を剃らせたという。100年後には子孫であるベジータJr.が天下一武道会に出場、決勝戦で悟空の子孫である悟空Jr.と対決する。連載当時に発売された『ドラゴンボールZ』のRPGシリーズでは、開発スタッフがベジータを「勝手なヤツ」と意図し、仲間になってもオート操作もしくは勝手な行動をとる特性があり、単独行動時以外はずっとオート操作である。このためプレイヤーから「勝手に動かすのは止めてください」と抗議されたという。スーパーファミコンゲーム(以下「SFC」と表記)『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ではマニュアル操作ができるものの、戦おうとしなかったり味方を盾にしようとするなど勝手な行動を取ることが多い。また、最終ボスである最終形態のフリーザを倒す際に条件を満たしてベジータが生き残っていると、超サイヤ人となって仲間を裏切り、隠しボスとして戦いを挑んでくる展開がある。ゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』には彼が主人公のifストーリーが収録されている。PlayStation 2、ニンテンドーゲームキューブのゲーム『ドラゴンボールZ』ではナッパとの友情に厚かったらというifストーリーがあり、悟空に殺されたナッパの恨みを晴らした後に襲いかかろうとしていたヤジロベーに声を掛け仲間に誘おうとしたところ「あのサイヤ人みたいに死にたかない」という言葉に「ナッパのことかーっ!!!」と激怒して超サイヤ人へと覚醒する。『Let's!TVプレイ バトル体感ゴムゴムのかめはめ波〜おめぇの声でおらを呼ぶ〜』ではエアロビキャンプのコーチとなり、プレイヤーと一緒に独自のエアロビクスを行う。『レイジングブラスト』、『ドラゴンバトラーズ』、『ドラゴンボールヒーローズ』では超サイヤ人3に変身することが可能になっている。原作で名前が付いている技はギャリック砲、パワーボール、ビッグ・バン・アタック、ファイナルフラッシュのみ。作中におけるベジータの明確な戦闘力の数値は以下の通り。ナメック星編では主にサイヤ人の特性である死の淵からの回復による戦闘力の増加で戦闘力を上昇させていたが、それ以降は主に修行による戦闘力の上昇である。人造人間編以降の正確な戦闘力数は不明だが、凄まじい修行を繰り返す中で自分の限界に気付き、自分への怒りから超サイヤ人に覚醒。人造人間19号を圧倒するほどの実力を得た。しかし、人造人間18号には完膚なきまでに叩きのめされて超サイヤ人のさらなる可能性を模索し、精神と時の部屋でトランクスと修行を経て攻撃力に特化した超サイヤ人第2段階へと変身し、セル第二形態を圧倒する強さを見せた。セル戦の終了時には、悟空が地球を守って死亡したことに最大の目標を失い消沈したが、魔人ブウ編までの7年間に厳しい修行を積み、超サイヤ人2への変身を会得する。魔人ブウ編では、バビディにあえて洗脳されることで秘められたパワーを限界を超えて引き出されて戦闘力を大幅に上昇させ、超サイヤ人2の悟空とも互角に渡り合った。しかし、作品終盤まで最前線で戦い続けたものの、魔人ブウ(無邪気)との対決に命を賭して挑むも敗北した。その後、超サイヤ人3への変身を果たした悟空や、打倒魔人ブウのためにパワーアップしたゴテンクスと、老界王神の潜在能力解放を受けた悟飯には戦闘力で大きく水をあけられる形となった。だが、魔人ブウ編とエピローグの間を描いた、劇場版『神と神』ではブルマが破壊神ビルスに打たれた際に激怒し、一時的ではあるが悟空を超える戦闘力を示した。その続編である劇場版『復活の「F」』では、超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人である「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」に悟空と共に覚醒し、悟空と比肩する戦闘力を手に入れた。フリーザ一味開発の戦闘服(青いアンダースーツ、白い戦闘ジャケット、手袋、ブーツ)を着用。後に、カプセルコーポレーション製の戦闘服を着用。戦闘ジャケットはハイテク素材の超質ラバー製で、強固な防御力を持ちつつも軽く自在に伸び曲がるため、動きを妨げない。ベジータの父・ベジータ王はアニメ『ドラゴンボールZ』の登場人物。原作ではフリーザやベジータの口から「王」とのみ言われている。『ドラゴンボールGT』最終回には、アニメオリジナルとしてベジータの100年後の子孫ベジータJr.が登場する。弟のターブルもアニメオリジナル設定である。作者の鳥山は、「お好みの戦士を5人挙げて下さい」の質問に対して、クリリン、サタン、悟空、ピッコロと共に、ベジータの名を挙げており「僕は基本的に無口な方が、絶対カッコいいと思う」と語っている。連載終了直後の「好きなキャラクターは誰ですか?」の質問に対しては、「ピッコロが一番好きで、悟空はピッコロと同じぐらい好き。ベジータはそんなに好きではないが、ずいぶん助けてもらったキャラクター」と語った。また鳥山は、「ベジータとトランクスはちょっと女性ファンを意識して作った部分がある」と語っている。鳥山はベジータを、連載当初は嫌な奴、ただの悪役で悟空にやられて死ぬはずだったのに、予想外に人気だったので読者が怖くて殺せなくなって、書いていくうちに悪い奴なりの、ゆがんだ真っ直ぐさみたいなのが意外と面白いと思いましたと言っている。鳥山はベジータを、まさかこんな変な髪型の奴が人気でると思ってなかったけど、好きなキャラクター投票で悟空より人気があったりして、自分でも意識して積極的に登場させるようになりましたと言っている。鳥山はベジータを、プライドが強くて、もっと強くなりたくて苦々しい存在というキャラクターがはっきりしているから、すんなり描けるし、いわゆるキャラが一人で動き出すような感じでした。ピッコロ、ミスター・サタンと同じく描いていて面白かったですと言っている。脚本家の小山高生は「ベジータはわがままで自分勝手で、真っ先に敵に向かってはやられてしまう。それを大まじめにやればやるほど、笑える存在になるため、自分の中ではギャグのキャラクターに近い」と述べている。また「それだけに、よけいにベジータを大まじめに描く必要がある。ちょっと悲しい永遠のナンバー2的存在」とも評している。「ベジータはずっと無職なんですか?」と言う質問に対しては、「ブルマが金持ちのため、働く必要がないんでしょうね」と回答。本作品の初代担当者である鳥嶋和彦は「悟空が大きくなって、(2代目担当者である)近藤裕の時にベジータが登場して、女性ファンが増えた」と発言している。ブルマを演じた鶴ひろみは、魔人ブウ編でベジータが自爆する際に、母を大切にするようトランクスに伝えた場面で「オンエアを見て泣きました。ようやく彼の気持ちが私に届いた」と語っている。アニメでの初登場時は、原作での登場時点で配色が不明だったため、頭髪は茶色で戦闘服も違う色での登場だった。『ドラゴンボール改』では初登場時から黒髪と青色の戦闘服に再編集された。子供のときの髪型は、原作の前日譚の『銀河パトロール ジャコ』と、原作の続編として作られた映画『復活の「F」』では、大人のベジータと同じ髪型。アニメでは、大人のベジータとは違う前髪が垂れ下がった髪型で『超』でも同じ。地球来襲時の悟空戦およびフリーザ最終形態戦では、追い詰められた際に星ごと相手を抹殺しようとした。悟空は避ければ地球が粉々になることから「考えやがった」と発言しているが、自分がいる星を破壊すれば、自分も生きてはいけない。ただし、攻撃直後に星を消滅させる意図だったのかは不明。また、サイヤ人が宇宙空間に出たら死亡するという設定はサイヤ人自身からは明言されていない(悟空とフリーザの戦いの際、生存不可能とされている)。アニメでは、アーリア星を宇宙空間から破壊するシーンや、フリーザの残党と空気のない(空が宇宙空間)小惑星で戦うシーンがあり、宇宙空間でも活動が可能のようである。悟空のことは常に「カカロット」と呼ぶが、一度だけ「悟空」と呼んだ(ただし、間接的であり、本人には直接言っていない)。作中で「バーゲンセール」という言葉を口にしているが、鳥山明は「さすがにバーゲンセールに行ったことはありません。たまたま見たテレビのニュースかコマーシャルで知ったものと思われます」と語っている。ベジータを演じた堀川は、悟空が正義の味方として成立するには、それに匹敵する重厚な悪が必要と判断し、ベジータが使用する二人称を「貴様」を中心にするなど、安っぽい悪にならないように演じた。そのためアニメでは原作に比べて、上記のような口調の変更がなされている。敵として登場したことから、堀川は初登場の時に「数話の程度で死ぬだろうと思っていた。まさかレギュラーになるとは思いもよらなかった」という。フリーザ戦で死亡したときには「もう出番はない」と思ったという。堀川はベジータについて「常に悟空ではなく己と戦っている、本当の意味でのプライドの高い人。単なるおぼっちゃんや王子ではなく、ガッツがある人」、「演じる側として意外性がどんどん見えていい。人間は環境や付き合う相手によって変化していくし、そもそも絶対的なキャラクターなんていない。だから心理的な変化は当然あると思う」など語っている。また堀川は、「ベジータを好きになった瞬間は重力室で修行をするシーンで、自分の中でキャラが出来上がってきた時でもある」と語っている。他にも「ベジータのいいところは一本気なところで、一言で言えばピュア。いい意味でも悪い意味でも純粋で、目標に向かってまっしぐら」、「今までは自分以外の全てを否定していた男が、初めて他人を肯定して、そこで人間的に大きく成長した。そうやって他の人を認めることができたから、もっと強くなれたんだろうし、原作の終盤に出てくる台詞にもつながっていくと思う」など語っている。一番好きなシーンは「自爆前にトランクスを抱っこして、『ブルマを大切にしろよ』と言うところ」で、「ああいう台詞でブルマへの愛情を表現するのが鳥山先生らしくていい」と堀川は語っている。また、「お前がナンバーワンだ」のモノローグと「サイヤ人の手で…」と語るところも好きなシーンとして挙げている。これについては「他人を認めることができるようになったっていうのが、ベジータの成長したところだと思う」と語っている。ドラゴンボール関係のCMやプロモーションで驚き役にされている。この他に「鳥山先生と勝負だ!」と銘打たれた読者参加型のコーナーでボウリングをしているが、結果はガター。また、ジャンプマルチワールドのパンフレットの4コマで悟空とスーパーファミコンのゲームをして勝利し大喜びしていて、負けた悟空は悔しがっている。
出典:wikipedia
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