堺東駅(さかいひがしえき)は、大阪府堺市堺区三国ヶ丘御幸通にある、南海電気鉄道高野線の駅。駅番号はNK56。特急「泉北ライナー」を除く全ての営業列車が停車し、準急行は当駅以南各駅に停車する。従来は構内の信号設備の関係上回送も含めすべての列車が停車していた。難波駅からの高野線最終電車は当駅までで、上りの初電も当駅が始発となる。上りの終電は23時44分発の各駅停車難波行で南海線の堺駅よりも40分も早い。これは当駅以北に滞泊設備がなく難波駅での折り返しの関係である。快速急行・急行・区間急行と各駅停車が緩急接続を行う。1898年(明治31年)に高野線の前身である高野鉄道の起点として開業した、高野線最古の駅の一つである。大小路橋の東方に位置することから、開業時の駅名は大小路だった。大小路橋は、高野線と併走する西高野街道や日本最古の官道である竹内街道に接続する堺市街の東玄関で、1900年(明治33年)に現在の駅名に改称された。堺市街から東へ外れ、駅周辺も1920年(大正9年)まで堺市域ではなく、堺駅・龍神駅に比べて見劣りのする駅だった。しかし、1944年(昭和19年)の堺市役所移転、さらには1945年(昭和20年)の堺大空襲以降、当駅西側に中心業務地区が移動。現在も利用者数で堺駅を大きく上回っている。島式2面4線のホームを持つ待避可能駅。ホーム有効長は10両分だが、難波寄り2両分は柵で仕切られており、10両停止位置も撤去されている。改札口と各ホームは跨線橋によって結ばれている。ホーム南側の跨線橋にはエスカレーター、エレベーターが設置されている。トイレも設置されている。南海電鉄の駅では、2000年(平成12年)頃のバリアフリー工事完成と同時に旅客案内サイン類が一斉に更新された後も、最も遅くまで字幕式の発車案内装置が使われ、「先発」表示は行灯式だった。しかし、2000年(平成12年)6月 - 7月にかけて西口・北西口の改札内およびホームの発車案内装置が南海電鉄では初めてフルカラーLED式のものに置き換えられた。難波、高野山両方向に渡り線があり、難波方は片渡り、高野山方はシーサスクロッシングである。本線の横には1973年まで検車区であった堺東車両留置場があり、電留線が数本設けられていたが2005年(平成17年)に1番線寄りの1本だけ残して撤去された。この線路は試運転列車や回送列車が運転される時に使われ、深夜1編成が入線し夜間留置されている。2009年(平成21年)に駅直結のマンションとそれに接続する北東口が開業。当初は45階建ての超高層マンションが計画されていたが、敷地内を活断層である上町断層帯が通ることに対する安全面の問題と、百舌鳥古墳群の世界遺産登録に関する景観面の問題をめぐって、マンション建設主である南海電鉄と地域住民との間で紛争が生じ、15階建てに変更することで決着した。当駅は、駅長が配置され、浅香山駅~白鷺駅の各駅を管轄している。1、4番線が待避線で2、3番線が本線になっていて、典型的な待避駅の配線となっている。ちなみに南海線の堺駅は1、3番線が待避線、2、4番線が本線で変則的な構造になっている。当駅では1、4番線が各駅停車(早朝深夜の一部列車を除く)、2、3番線が主に優等列車(当駅以南各駅停車の準急を含む)が発着し、下り泉北準急を除き殆どの優等列車が各停と相互接続を行なう。なお、当駅の出発時機合図は3打音の後、以下の通りとなっている。2015年12月5日ダイヤ改正時に放送が更新され、新た泉北線接続や先着案内の文言などが追加されているいずれも、以前(1996年11月のダイヤ改正まで)は3打音に続いて出だしに「皆様、間もなく」と文末に「扉にご注意下さい。」であった。南海線の堺駅が優等列車を含むすべての列車に対し出発時機合図を鳴動させるのに対し、当駅では2、3番線発着列車(主に優等列車)に対し出発時機合図を鳴動させるのは基本的に上りが朝ラッシュ時(平日・土休日とも7時から9時、但し特急列車は除く)、下りが夕方ラッシュ時以降(平日・土休日とも17時から20時の全列車と各方面への終発列車、但し特急列車を除く)のみである。改札口は以下の4箇所である。高島屋が入居する駅ビル2階に存在する。事実上の駅の表玄関で、出口近くにはバスターミナルや堺銀座商店街、市役所などがあり、2階出口からはペデストリアンデッキでジョルノに接続している。駅南側跨線橋と接続しており、バスターミナル側に階段とエスカレーター、ペデストリアンデッキ前には高島屋地下レストラン街「アップル」とも接続するエレベーターが設置されている。改札機・券売機の数も全ての出口の中で最多であり、ICカード専用改札機も設置している。改札機横にアンスリーがあり、改札内にビアードパパの作りたて工房と蓬莱が店舗を構える。2014年12月25日に駅務室が改札機横(高島屋側)に移転。新たにオープンカウンターの窓口となり、定期券や回数券、スルっとKANSAIのフリーきっぷ等の発売を行っている。改札機上にはフルカラーLEDによる番線ごとの列車案内が存在する。2016年3月3日に耐震増強工事と合わせたリニューアル工事が完成し、大規模な駅ナカ施設が開業している。高島屋が入居する駅ビル2階に存在する。かつては北口を名乗っていたが、北東口誕生に伴い北西口と改名。出口とは階段とエスカレーターで結ばれている。駐輪場・駐車場と最も近く、バス駐車場の最寄りでもある。駅北側跨線橋と接続しており、西口とは高島屋を通じて、北東口とは北側跨線橋を通じて連絡する。また北東口の開業に伴い北側跨線橋は一部改修され、北端側の通路は改札外連絡用となった。改札は4台存在し、全て2枚一括投入が可能な仕様。また、うち3台でICカードの使用が可能である。改札機上にはフルカラーLEDによる番線ごとの列車案内が存在する。先述の堺東車両留置場跡地に駅直結の高層マンションと接続する、2009年(平成21年)12月より開業したもっとも新しい改札口。23時から6時までは閉鎖される。北側の道路とは歩行者専用の連絡通路で繋がっており、この先に新しく駐輪場が建設された。なお、この付近には更に既存の地下通路(長尾街道)が存在する。普段北東口を利用している人にとっては改札口の営業時間外は、北西口から道を北上しこの地下通路を使って東側へ行く事になる。駅北側跨線橋と接続しており、北西口とは北側跨線橋を通じて、更にそこから高島屋を経由して西口と連絡する。東口とは下りホームと南側跨線橋を辿ればすぐ連絡可能だが、改札を通らない場合は連絡通路で府道12号線付近に一度出たあと北三国ヶ丘町の市街地を周るか、西口まで出た後、ジョルノ横の踏切を経由するルートを通らねばならず、極めて遠回りとなる。改札機は2台存在、全て2枚一括投入・ICカード使用が可能な仕様。改札前に沿線案内などを行う液晶ディスプレイが設置されている。また、改札機上には南海では初となる液晶ディスプレイによる番線ごとの列車案内が存在する。また、3画面あるうちの中央の画面は時計とインフォメーションの案内を行う。駅の南東端に存在する、旧い駅舎の改札口。駅北側の住宅地と接続する。駅南側跨線橋と接続している。なお、南寄りの踏切を渡らずに駅にたどり着くことができるため、近接する区域の住民や大阪府立三国丘高等学校の生徒が多く利用している。2014年(平成26年)度の1日平均乗降人員は59,796人である。南海の駅(100駅)では難波駅、新今宮駅、天下茶屋駅に次ぐ第4位、高野線(難波-極楽橋間の42駅)でも第4位であり、南海電鉄全駅中、他線への乗り換えがない単独駅としては第1位である。2007年度までは難波駅、新今宮駅に次ぐ第3位だった。1991年度の最ピーク時は1日平均乗降人員が8万人を越えていたが、その後は減少傾向が続き、2004年度には6万人を下回った。その後は横ばい傾向から持ち直しの動きが見られ、2012年度には9年ぶりに6万人を越えた。各年度の1日平均乗降人員・乗車人員は下表のとおりである。駅西側を併走する大阪和泉泉南線(堺中央線)との間に駅ビルがあり、高島屋堺店を核テナントに銀行、証券会社、堺公共職業安定所などが入居している。駅ビルの南端に西口、中央やや北寄りに北西口があり、バス・タクシーターミナルは西口から大小路東端の駅南口交差点にかけて位置する。駅付近には大手予備校や学習塾などの教育施設が多い。大阪和泉泉南線の西側から土居川(現在は埋立。阪神高速15号堺線)にかけて、北から花田口、瓦町、新町、翁橋といった繁華街が広がっており、西口正面の駅前交差点から堺銀座商店街のアーケードが西伸する。同商店街裏には立ち飲み屋密集地帯などもあり、独特の雰囲気を醸し出している。北西口に近い花田口はやや歓楽街の色彩を帯びている。大小路に南面する南瓦町だけは様相が異なり、堺市役所(堺区役所)、大阪地方裁判所堺支部、堺地方合同庁舎(大阪法務局堺支局、堺税務署)、堺東年金事務所、堺郵便局、堺拘置支所、堺市総合福祉会館等が立地する官庁街を形成している。堺市編入前の向井町時代にも町役場が立地しており、1944年に環濠内の櫛屋町から市役所が移転してきた。市役所の高層化によって生じた余地は市民広場として開放され、各種イベントが行われている。官庁街南側の新町、翁橋は歓楽街で、特に翁橋は環濠内の天神と並ぶ堺の二大歓楽街のひとつである。西口改札階から南方向へはペデストリアンデッキが伸び、再開発ビル「ジョルノ」と繋がっている。開店時からダイエーと専門店街でテナントを構成していたが、ダイエーは2001年5月に撤退。代わりにキャップ書店などが入居していたが、2011年12月末をもって主要テナントは退去し、以降は専門店のみの営業となっている。近年は北区や西区においてショッピングセンターの建設が相次いだほか、当駅と共に堺区の中心である堺駅周辺も再開発が行われた。一方、当駅周辺からは長崎屋、ニチイ、イズミヤ、ダイエーといった商業施設が相次いで撤退しており、活性化と再開発が重要課題となっている。東口は小さな駅舎があるだけで、駅前広場もない。上町台地に連なる三国ヶ丘台地の西端に位置するため、駅東側へは坂道を登る。台地上には反正天皇陵、方違神社、大阪府立三国丘高等学校などがあり、閑静な住宅街が広がっている。南海バス〔括弧内は管轄する営業所名(高速路線バスのみ運行事業者名)〕かつては7番のりばから近鉄バスが河内松原駅、藤井寺駅を経て国分駅前まで運行していた。また、大阪空港交通の大阪伊丹空港行バスや大阪市営バスの上本町六丁目行・大阪駅前行が運行されていた時代もある。南海バスも堺市内線だけでなく、大和川を越えて大阪市の皿池町(現在の大阪市営地下鉄四つ橋線岸里駅付近)まで行く路線や、大阪府道30号大阪和泉泉南線で鳳駅前を経由して岸和田駅前(のちに和泉上町(阪和線北信太駅から北東へ約300m)で系統分割され、現在は両系統とも廃止)・槇尾山口(のちに光明池駅で系統分割)・毛穴(長承寺バス停から分岐し東方向へ約0.8km)まで行く路線もあった。なお0番のりばが高島屋前に存在していたが、平成26年9月1日に廃止された。
出典:wikipedia
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