『無敵超人ザンボット3』(むてきちょうじんザンボットスリー)は、日本サンライズ(現・サンライズ)制作の日本のロボットアニメ。テレビアニメとして1977年から名古屋テレビほかで放映された。サンライズ(当時は日本サンライズ)が、前身の創映社より改組・独立後のオリジナル作品第1作。本作は名古屋テレビ製作である。後には珍しいことではなくなったが、当時の状況では東京・大阪以外のテレビ局がアニメ製作をするのは異例なことだった。タイトルの『ザンボット3』は「三機合体のロボット」と「サンライズのロボット」という意味がある。なお、名古屋テレビ製作のアニメは本作が初めてではなく、1969年制作の「六法やぶれクン(東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)制作)」以来8年ぶりとなる。オリジナルとはいったものの、サンライズの井上幸一によるとサンライズ作品は「本当の意味でのオリジナル作品は、僕は少ないと思っているんです」と述べており、本作も『マジンガーZ』を参考にした作品としている。音楽には『天才バカボン』、『キューティーハニー』の渡辺岳夫、『世界名作劇場』の松山祐士。渡辺岳夫と松山祐士が初めてロボットアニメの音楽を手がけた作品である。いかにもスーパーロボットアニメ風な敵メカ登場時に、その名前がテロップで紹介されるなどの演出はあるが、戦火と荒廃の中での日常生活、戦闘シーンでのリアルな心理(特に戦闘に臨むことの恐さ)、ショッキングな人間の殺し方と初期から出演のサブキャラクターが犠牲者になる「人間爆弾」、主人公たちが周囲から非難の的になる、等のハードな設定と演出がある。主人公たちは純粋な地球人ではなく、ガイゾックの攻撃から逃れ宇宙を放浪したのち地球に到着し、日本に移住してきた(江戸時代頃と思われる)異星人・ビアル星人の末裔である。この主人公たちが敵・ガイゾックと戦闘し、住宅や無関係な人への被害が出るため、主人公たちは地球にガイゾックを「連れてきた」と誤解され、一般の地球人から激しく非難される、という描写が物語前半では繰返し行われている。最終話では、ガイゾックはガイゾック星人により作られたコンピュータで、平和のためにビアル星人を含む悪意に満ちた生物を滅ぼすことを目的とし、危険な地球人を平和のために滅ぼすため飛来したという事実がガイゾックによって語られ、従来の単純な公式「勧善懲悪」に“正義とは何ぞや、誰がそれを決めるのか”と疑問を投げかける結末となっている。最終話の放映後、プロダクション、スポンサー、広告代理店が真っ青になったと富野は語っている。最後の敵の正体は、SF小説『バーサーカー・シリーズ』にインスパイアされたものである。最終話ラストは傷つき疲れ果てた主人公に、それまで非難していたはずの人々が歓声をあげて駆け寄るシーンで物語がしめくくられる。サンライズの前身・創映社は東北新社の子会社である。創映社は『ゼロテスター』や『勇者ライディーン』などを成功させたが、これらの作品の利益はほとんど親会社の東北新社に取られ、創映社内では不満が溜まっていた。創映社の立ち上げに関与した沼本清海は玩具メーカーのタカラ(現・タカラトミー)に転職、独立を望む創映社に沼本はそれまで『やわらかベビー』等の女児向き玩具を販売していた玩具メーカーのクローバーを紹介。クローバーは自社の知名度向上やキャラクター商品を充実させたい意図を持っており、両者の利害は一致した。かくして創映社は東北新社から独立し、日本サンライズとなる。次にスポンサーは決まったが広告代理店が決まらず、当時の大手・中堅の広告代理店は相手にしなかったので、東洋エージェンシー(現・創通)という小規模な代理店に決まった。当初は戦国時代を舞台としたロボットアニメとして企画されたという。そのためか、ロボットのデザインとして、それまでは『マジンガーZ』など、西洋の甲冑をイメージとしたものが多かったのに対し、戦国時代の鎧武者鎧をモチーフとして取り入れた。頭の三日月はデザインは異なるが伊達政宗の兜の意匠から、胴体は陣羽織風、武器も刀や槍と和風である。これに対して、ザンボ・エースの武器はピストルやライフル等の銃であり、いわばチャンバラとガン・アクションの両立が試みられている。なお、ロボットに本格的なガン・アクションを取り入れたのも本作が最初である。当時のサンライズは『超電磁ロボ コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』を実制作しており、山浦栄二が構想した本作の企画も『コン・バトラー』、『ボルテス』と同じ当初は5機合体ロボットだったが、サンライズの作画労力の軽減やクローバーのコスト・技術上の問題から『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』と同じ3機合体ロボットに変更された。また山浦は血縁者の集団が戦う「ファミリーアクション」を着想、山浦の要請により鈴木良武が企画書を書いた。この企画書では「主人公の一族が宇宙人の子孫」「日本各地にメカが散らばっている」「敵の正体がコンピュータ」など完成作品に残る要素が見られる。さらに途中参加した富野喜幸(現・富野由悠季)によって「周囲に被害を与えてしまう主人公」「市民に迫害される主人公」「善悪逆転の構図」などの要素が追加された。登場人物とメカニックの原案は平山良二(現・藤原良二)が執筆。さらにスタジオぬえが加わりメカデザインが決定。これをアニメ作画用に安彦良和がキャラクターの改定を行い、キャラクターデザインを決定したが、『ろぼっ子ビートン』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の疲労から、富野に要請された作画監督は断った。こうして大枠は決まり、作品づくりが始動した。物語の終盤にみられる、主要キャラクターが次々と死亡する展開は、富野の異名「皆殺しの富野」の原点の一つとして語られ、そのスタイルを印象づけた。ストーリーそのものは長いものではなく、作中での経過時間は2 - 3か月程度である。富野は、「ザンボット3に2クール(6か月)の放送期間は長すぎた」と後に語っている。一見本筋とは関係ない一話完結的な話がいくつか挿入されているが、勝平たちの葛藤や周囲の人々との関わりを描いたエピソードとされ、1年もののテレビアニメではよくある手法だった。本作第20話は、最終話制作終了後に追加発注を受け、急遽制作されたエピソードである。放送済のエピソードからセル画を流用(バンク)して最小限の作画でつなぎ合わせ、新作として仕上げる手法が使われた。また、コックピットの画面挿入(+キャラクターのセリフ)が用いられたのは本作が初めてである。これは作画枚数を節約しつつ、ドラマ性と作品のテンポを維持するために考案された。キャラクターデザインの安彦良和は、これに先立って『ろぼっ子ビートン』などの制作に参加しており、その影響でキャラクター原案は当初2 - 3頭身で起こしていたが、富野にリテイクを食らったという。恵子の戦闘服の色が赤だったり、ビアルI世単機のはずがキングビアルだったり、ザンボット3の額の三日月の向きが左右逆になるなど、セル画の作画・配色ミスが一部で存在する。また回によって作画のばらつきがみられた。現在、アニメ制作では作画監督を置くのが当たり前だが、本作では諸般の事情で作画監督を置けなかった。富野は『重戦機エルガイム』の放送に先駆けた前夜祭番組『エルガイムスペシャル』に出演した際、これまでに手がけた番組として本作の映像が紹介された時に自分も原画を描いたと明かしている。またエッセイ『だから僕は…』の中では、当時本作と東映製作の『超電磁マシーン ボルテスV』との制作体制を比較して「こっちはサンライズのオリジナル作品だというのに、なぜ作監すら置かないのか」とサンライズのやり方に少なからず憤ったことを述懐している。安彦もキネ旬ムック『動画王』Vol.7に掲載されたインタビューで、当時は『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の作業から離れることができずキャラクターデザインのみの参加となったので、サンライズに「頼むから良い作監をつけて下さい」と依頼したものの聞き届けられなかったため、そのいい加減さに「作監がいない(=不在)なんて、とんでもない話だ!」「なぜ下請け(=『ボルテスV』)のほうにいいスタッフを集めているのか」と、苦言を呈した事を明らかにしている。なお、サンライズもこれによる作画の乱れを懸念したのか、次回作の『無敵鋼人ダイターン3』からは作画監督を置くようになった。そんな中、青木悠三が原画マンとして参加していた第1話はBパートの原画をほとんど青木が担当している他、金田伊功が原画マンとして参加していたスタジオZの回(5話・10話・16話・22話)は、「金田パース」や「金田光り」、「金田ビーム」といった独自の演出を、多くのアニメファンに認知させることとなった。1982年7月19日 - 8月26日(8月5日を除く23日間)、月曜 - 木曜10:00 - 10:30にわたりテレビ朝日で再放送された本作は大ヒットし、その放送終了後、富野総監督による『無敵超人ザンボット3』の劇場版も企画されたが、結局、立ち消えになってしまった。千葉テレビ放送において1993年から1994年にかけて再放送された。第1話から第4話までは、9月12日 - 10月3日の毎週日曜17:30 - 18:00に放映された。しかし、そのシリアスなストーリー展開のため、第5話から最終話は、深夜帯の23:00 - 23:30に変更された(1993年10月5日 - 1994年3月15日、毎週火曜)。結果として深夜アニメのパイオニアとなった経緯がある。商業的観点で言えば、トイジャーナル1978年2月号のタカラの田淵煕一によると、「スーパーカー・ブーム、ラジオコントロールカー・ブームによって、キャラクター市場が蒙った影響は甚大だと思います。購買年齢を見ても、スーパーカーを買っていたのは、従来ならキャラクター商品を買っていた3 - 6歳の子供たちなのですから」という厳しい市場環境の中で成功した数少ない作品である。本作の放映された1977年はロボットアニメや特撮ロボット系だけでも多数のライバルが存在していた時期であり、その中での成功だった。こうした供給過剰の状態に加え、前述の厳しい市場環境のために本作の競合作品たちは脱落していき、翌年はロボットアニメの制作本数が大きく減少した。同年放映開始のロボットアニメ6本とロボット系特撮の番組枠のうち、後番組もロボット系作品が制作されたのは本作と『ボルテスV』の2本のみである。前述のトイジャーナルによると、本作のスポンサーで関連商品を発売していたクローバーは本作の商業的成功で自信を得たため、「今後とも年1本ぐらいは男児番組を提供していく」という方針に転換した。また、本作の商品展開は4 - 5点の「小数集中型」だったが、「新番組ではもう少しラインを拡げる」とし、意欲を示した。この結果、トイジャーナル1978年7月号のクローバーの広告によると『無敵鋼人ダイターン3』はメインアイテムだけで12点と大幅に拡張された。玩具開発の沼本によると、本作の玩具はヨーロッパでも好評だったそうである。しかし、金型もヨーロッパに渡ってしまったため、玩具の再発売は不可能とのこと。沼本は後番組の『ダイターン3』の玩具も開発しており、両作の玩具開発を通じて得たノウハウが後の『ダイアクロン』の開発に役立ったそうである。本作の関連商品で好調なものに、LD-BOXがある。1997年にバンダイビジュアルより発売され、オリコン調べで7319本が売れた。これは1970年代のアニメのLD-BOXとしては『機動戦士ガンダム』と『未来少年コナン』に次ぐ売上であるが、あくまでもオリコン調べの範囲の話であり、オリコンの調査が及ばない通販や音楽流通以外の売上まで含めた総合的な数値というわけではない。俳優の上川隆也は、2014年5月12日に日本テレビで放送されたトーク番組『しゃべくり007』へ出演した際に本作を挙げ、「根気よく最後まで観て頂くと、最後に大どんでん返しが待っています。それは、言えないんですけど。それまでのストーリーが全部ぐるんとひっくり返る瞬間が待っている」と紹介した。集英社の週刊ヤングジャンプに連載されていた奥浩哉の漫画『GANTZ』へも影響を与えており、同作の最終話は本作の最終話へのオマージュとなっている。2016年4月2日にフジテレビで放送された土曜プレミアム枠の『有名人が初めて話します!とっておきランキング ここでしか聞けないヒミツの話30連発』では、スタジオ出演者の市川紗椰のプレゼンによる「アニメ女子が選ぶラストが衝撃!切なすぎるアニメランキングベスト3」で第1位の『伝説巨神イデオン』と第2位の『School Days』に続いて本作が第3位に挙げられ、作中終盤の特攻シーンにはスタジオが騒然となった。駿河湾の港町に住む札付き少年の神勝平は、ライバルの香月真吾との対決中、謎の巨大な怪物に襲われる。それは、謎の宇宙人「ガイゾック」が放った殺戮ロボット兵器「メカ・ブースト」だった。その襲撃の最中、勝平は家族たちが「宝探し」と称し、海底を探索していた真実を知る。勝平たちはガイゾックに母星のビアルを滅ぼされ、地球へ移住したビアル星人の生き残りの子孫、神(じん)ファミリーだったのだ。ついに地球までその魔の手を伸ばしてきたガイゾックに対し、神ファミリーは先祖が遺した3つの基地が1つに集結する宇宙船「キング・ビアル」と、それぞれの基地に積まれていた3つのメカが1つになって完成する巨大ロボット「ザンボット3」で立ち向かう。だが、ザンボット3とメカ・ブーストの戦いの影響で日本は焦土と化し、地球人はガイゾックよりも神ファミリーを恐れて忌み嫌い、迫害する。非難と疎外に遭いながらもガイゾックと必死に戦う神ファミリーをようやく地球人が理解し始めた時、ガイゾックは戦慄の人間爆弾作戦を開始し、神ファミリーと地球人を更なる恐怖と絶望へと追い込んでいく。そして決戦の場は宇宙へ移行し、ガイゾックと神ファミリーは激突する。次々と散っていく神ファミリーの犠牲を払い、勝平はガイゾックの本体と遭遇するが、ガイゾックの正体であるコンピュータが語る言葉と戦いの真相を聞き、大きな衝撃を受ける。しかしこれまでの戦いが無駄でなかった事を信じ、傷つきながら地球へと一人生還した勝平を暖かく迎えてくれたのは、かつて神ファミリーを忌み嫌っていた多くの地球人達だった。家族の絆を描くアニメでもあるため、一族の名称にこうした呼び方がされている。台本の仮タイトルでは「神一族」と記されていたものもあった。また、媒体によっては勝平以外全滅したとされているもの(前述の『有名人が初めて話します!とっておきランキング ここでしか聞けないヒミツの話30連発』など)もあるが、実際には勝平の母親の花江をはじめ非戦闘要員は地球に送り返されているため生き残っており、ラストの勝平の帰還の際にも駆けつけている。ビアル星人の末裔と明示されているのは勝平たち孫の世代のみで、親の世代のどちらが(あるいは両方が)そうなのか、また3家族以外にビアル星人の末裔が存在するのかについては、劇中でも資料でも語られていない。彼らの血縁関係について明記した公式資料は存在しない。作中でよく呼ばれた「ブス二人」と言う意味。メインメカであるザンボット3とキング・ビアルが建造されたのは本編の150年前、『勇者ライディーン』や『伝説巨神イデオン』などのように主役メカが主人公たちが生まれるはるか前に既に造られていた設定となっている。ガイゾックによって破壊されたビアル星を脱出し、宇宙に逃れたビアル星人たちは、軌道上の巨大宇宙ステーションでキング・ビアルなどそれぞれ宇宙船を建造して新天地に向けて飛び立ち、その中で約150年前地球に辿りついたビアル星人の末裔が神ファミリーだったことが兵左衛門によって語られた。なお、ビアル星は恒星カペラの第4惑星という設定で、コンピュータードール第8号によれば、ビアル星が滅ぼされ、バンドックが眠りについたのは約200年前である。第20話ではキング・ビアル(ビアルI世、ビアルII世、ビアルIII世)とザンボット3(ザンバード(ザンボ・エース)、ザンブル、ザンベース)の設計図を政府に渡しており量産計画も進められたが、結局バンドックとの最終決戦には間に合わなかった。また主役メカに量産計画が持ち上がるエピソードはアニメでは本作が最初である。ザンバード、ザンブル、ザンベースの3つのメカが「ザンボット・コンビネーション」で一つになった形態。頭頂高(三日月頂点まで)60m、重量700t、出力3000万馬力。なお、講談社の『テレビマガジン』1977年11月号で紹介された際は「全長60メートル、重量10万トン、出力10万馬力」とされていた。多様な武器を搭載。初登場は第3話。3機が合体することで完成するイオンエンジンによって動く。「ビアルI世のエネルギーではイオン砲を稼動させるには不足」と語っており、瞬間的なエネルギー総量はビアルI世を上回る模様。合体時のメイン操縦はザンバードで、サブコントロールはザンブルとザンベースで行う。なお、この機体と分離形態の3機の操縦には「若い反射神経」が必要とされ、子供がロボットのパイロットを務めることの理由付けとなっている。また3人には半年間に及ぶ睡眠教育によって各マシンの操縦法がレクチャーされていたと同時に、恐怖心が取り除かれていたことが後に明らかになる(第20話)。合体時の「ザンボット・コンビネーション! ワン!」の発声は勝平で、「ツー!」を宇宙太、「スリー!」を恵子がコールする。「ワン!」については第15話と第20話以降は千代錦がコールしている。潜水の限界深度は約7000mと第18・19話で判明している。ただし、バンドック攻撃のため、限界をはるかに超える9500mまで潜水しているが、機体が水圧に耐えきれず、コクピット内に浸水するなどしていた。劇中ではたびたび苦戦を強いられているが機体自体は非常に頑丈で、第17話ではヒラヤンガーの攻撃によってエネルギーパイプが破損、最終話ではビアルI世のミサイル(幻覚による誤射)とバンドック砲以外で機体が欠損したことがない。バンドックとの最終決戦の際、手足を失うなどの大ダメージを受け、ザンバードのみを強制的にコンビネーション・アウトし、宇宙太と恵子は命を代償にしてバンドックに特攻、自爆する。なおこの時、3機が合体しないと完成しないはずのイオンエンジンを突入と同時に爆発させている。宮武一貴によるザンボット3のラフデザインはコン・バトラーVのイメージが多少残っているデザインだった。とくに頭部デザインには試行錯誤が多くあったようで、決定稿の三日月兜が決まる前には、グロイザーXに似たデザインや、ギンガイザーのようなアイマスクを付けた鼻と口があるものなど多くのラフ案が残っている。『機動武闘伝Gガンダム』の最終決戦でゲストキャラとして登場している。ビアルI世、ビアルII世、ビアルIII世が合体することで完成する恒星間移動要塞兼移民基地。イオンエンジンを主動力とし、必殺兵器「イオン砲」の他、複数の武装を装備する。デザインはスタジオぬえで、それに当たって富野からは、SFとして耐え得る宇宙船を、との指示があったという。合体のパターンは『ゼロテスター』のテスター1号機を参考にしている。第4話で全基地が結集し、キング・ビアルに初合体するが、様々な戦闘によるダメージや資材不足などで、第9話で一時的に分離し、第18話で再集結するまで、ビアルI世単体で指揮することになった。その際に、ザンブルとザンベースのみがビアルI世に残留することになる。第17話ではキングビアルに合体している状態となっている。なお、宇宙空間ではI世とIII世の白色が暗い青色となる。ガイゾックの巨大戦闘要塞。遮光器土偶に酷似した頭部と上半身に、ケンタウロスのような4つの脚を持った半人半馬の姿である。頭部の戦闘基地と胴体の本部基地で構成され、内部にはブッチャーたちの司令室や娯楽部屋、ガイゾック兵士たちが配置されているコントロールブロックや、メカ・ブーストや人間爆弾の製造工場などを備えている。装備は一撃であらゆる物質を蒸発させる威力を誇る両腕のバンドック砲と、前面に展開され多数発射されるスペースミサイル、その前の防衛線を張るスペース機雷、ザンボット3以上の大きさの大型魚雷といった武器を持ち、さらに伸縮自在の脚を伸ばして攻撃する他に、着陸時にはザンボット3でも突破できない特殊バリアーを全体に張り巡らせる。頭部のみ独立して行動することも可能で、限界潜行深度は10000メートル以上でザンボット3よりも上である。このため、日本海溝の底に潜むバンドックをザンボット3は直接攻撃ができなかった。内部の動力がガイゾックの黒幕でもあるコンピュータードール第8号であり、そこでコントロールおよび、ブッチャーに攻撃の指示を与えていた。第21話ではビアルII世の特攻により下部中央のノズル部や左脚等を破損、その後には頭部もイオン砲によって破壊され、首無しとなっても最後まで活動し、第23話でザンボ・エースを除いた神ファミリーのメカ全てと差し違える形で葬られた。なお番組初期設定では、バンドックは主人公たちの基地になる予定で、キング・ビアルと同様3体に分離することも考えられていた。デザインは大河原邦男。ガイゾックが送り込む戦闘メカ。状況において様々なものが存在するが、総じて怪物然とした姿をしている。時としてブッチャーが触れた地球の生物や、文明の利器の応用、或いは誤解した形で攻撃手段として搭載しているものもある。シルエットのみのメカ・ブーストや本編ではその戦いの様子が語れなかったり、第15話でバレターがブッチャーに見せたカタログの種類の未登場のメカ・ブースト(名前は不詳)も存在する。なお番組初期設定では「メカ・ビートル」という名称だった。ザンボット3は様々なメーカーから発売された。主にパーツの差し替えと組み替えによる3機合体やザンバードがザンボ・エースの変形を再現した。しかし、デザインや構造自体に無理があるために、組み替えや、補助パーツ無しでの完全合体するザンボット玩具は未だに出ていない。また、クローバー製玩具は、設定に倣った武器も一応は同梱されたものの、それを手に持たせられないアンバランスさも目立つ。アオシマから発売されたアニメスケールシリーズの中で『伝説巨神イデオンシリーズ』以外のサンライズ作品のスケールモデルで2種類以上出たのはこのザンボット3とダイオージャのみである。またアオシマキットではザンボマグナムが付属するものがあるが、ザンボ・エースではなく、ザンボット3が持つちぐはぐな面もある。ザンボット3のコンピュータゲーム出演は、プライズ品を出したバンプレストによって行われている。本放送時に冒険王で連載された。基本的にストーリーはテレビ版と同一の内容だが、ガイゾックはブッチャーを頂点とした単なる宇宙からの侵略者であり、アキとミチは人間爆弾にされた後、勝平と香月の活路を開くために爆死し、神ファミリー側の殉職者は兵左衛門と梅江の2人だけとなり、エピローグではザンボットパイロット3人のその後が描かれた。長らく、このコミカライズ版は単行本も出ない幻の作品となっていたが、2011年4月に「マンガショップ」から『サンライズロボット漫画コレクション Vol.3 無敵超人ザンボット3』が発売された。本作のコミカライズ版を描いたのは岩田廉太郎であるが、次作『無敵鋼人ダイターン3』からは岡崎優が描いている。岩田が本作の直前まで『ジェッターマルス』のコミカライズを手がけていた影響により、手塚治虫調のヒーローらしい絵柄となっている。また、原作にはない勝平に恵子が思いを寄せているように見受けられるところもある。1998年に双葉社から発売された『スーパーロボットコミック 無敵超人ザンボット3&無敵鋼人ダイターン3』には、神北恵子のスピンオフエピソードである「中2時代」と「緑の戦士」、本作のトラウマの1つである人間爆弾を活かしたエピソード「天使も飛べない空」、そして『無敵鋼人ダイターン3』とのクロスオーバーエピソードである「無敵中年ソンチョー3」が収録されている他、『ダイターン3』の外伝エピソード2本も収録されている。
出典:wikipedia
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