東九州自動車道(ひがしきゅうしゅうじどうしゃどう、HIGASHI-KYUSHU EXPRESSWAY)は、福岡県北九州市を起点とし、大分県、宮崎県を経由し、鹿児島県鹿児島市に至る、高速道路(高速自動車国道)。略称は東九州道(ひがしきゅうしゅうどう、HIGASHI-KYUSHU EXPWY)。東九州と冠する名の通り、九州の東側(周防灘・豊後水道・日向灘・志布志湾沿い)を南北に結んで大隅半島の付け根を横断し、北九州市・大分市・宮崎市・鹿児島市といった政令指定都市や中核市等を相互に連絡する道路である。このうち、日出JCT - 大分米良ICは大分自動車道と、加治木JCT - 鹿児島ICは九州自動車道と、それぞれ重複区間となっている。なお、開通時、大分自動車道速見支線の名称だった速見IC - 日出JCTについては、2015年3月1日より東九州自動車道に変更している。1999年11月11日に大分米良IC - 大分宮河内IC間が東九州自動車道として初めて開通。以降、前述の重複区間を除けば現在までに北九州JCT - 速見IC間、大分米良IC - 清武南IC間、および鹿屋串良JCT - 隼人東IC間の3区間が東九州自動車道ないし東九州道のネットワークの一部に組み込まれる予定の並行する一般国道自動車専用道路(いわゆるA'路線)として開通している。A'路線としては国道10号のバイパスである椎田道路(みやこ町 - 築上町)、宇佐別府道路(宇佐市 - 日出町)、延岡道路(延岡市)、延岡南道路(延岡市 - 門川町)、隼人道路(霧島市 - 姶良市)、国道220号のバイパスである日南・志布志道路(日南市 - 志布志市)が該当する。新直轄方式による整備区間として佐伯IC - 北川IC間、清武JCT - 清武南IC間、鹿屋串良JCT - 末吉財部IC間が開通しており、清武南IC - 日南東郷IC間、日南東郷IC - 油津IC間、夏井IC - 志布志IC間、志布志IC - 鹿屋串良JCT間の4区間で整備事業が進む。一方の油津IC - 夏井ICについては東九州自動車道で唯一の未事業化区間として残っている。高速自動車国道としての東九州自動車道は、高速自動車国道の路線を指定する政令により下記のとおりとされている。これらについて、営業中・事業中路線の道路名に区分すると以下のようになる。※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路。なおこれらの区間も現地案内標識では「東九州道」の表記がされている。以下においては、特に断らない限り(並行する一般国道自動車専用道路を含めた)道路名としての「東九州自動車道」の区間について述べる事とし、重複する大分自動車道並びに九州自動車道の区間については基本的に当該記事に委ねるものとする。括弧内は大分自動車道、九州自動車道として通過する自治体。開通済み区間のみ掲載する。有料区間については高速道路機構との協定年度(明確な開通時期が発表された場合にはその開通時期)を、無料区間については国土交通省・沿線自治体が公表した年度を記載する。椎田南IC - 豊前IC間は区間内にあるミカン農家が13年間にわたり用地の明け渡しを拒み、国に対し事業認定の取り消しを求める訴訟を提起していた。一方で福岡県収用委員会は2015年1月に用地の明け渡しを命じる裁決を下し、同年9月に強制収用が完了した。NEXCO西日本は、会社努力目標として2016年春の開通を掲げ、「地元における事業への協力・理解が得られれば、協定上の完成年度よりも前倒しを目標として事業を進めていく」として事業の進捗が図られた。清武南IC以南については進捗がかなり遅れており、清武南ICと日南北郷IC間(L=19.0km)の用地取得とトンネル工事が難航している関係で開通時期の公表には至っていない。続く北郷ICから日南ICに至る区間(L=9.0km)は2017年度に開通を予定している。そこから先の大隅半島区間では、日南東郷IC - 志布志IC間(国道220号日南・志布志道路)のうち日南東郷IC - 油津IC(L=3.2km)と夏井IC - 志布志IC(L=3.7km)が2016年度より事業化されたものの、この間の油津ICから夏井IC間にかけては東九州道全線で唯一の未事業化区間として残されている。この間のルートは国土交通省九州地方整備局が2013年10月11日に3案を示し、地元アンケートの結果や時間短縮効果、災害時の避難路としての機能等を踏まえ2014年5月28日の社会資本整備審議会(道路分科会九州地方小委員会)において全線で新たに自動車専用道路を新設する案が承認された。同年7月31日には東九州自動車道建設促進地方大会が志布志市で開催され、国交省や沿線各県の知事に加え地元住民ら約1300人が駆け付けた。福岡 - 鹿児島間では熊本を通る西側を結ぶ九州自動車道が1995年に全通し、加えて2011年には九州新幹線(鹿児島ルート)も開業したのに対し、大分・宮崎を結ぶ東側の陸路は一般国道やJR日豊本線による移動のみで、“陸の孤島”と揶揄される事も多く九州内の東西格差の一因となってきただけに、この問題の解消に向けて東九州道の全通に掛ける期待は大きい。事業化から供用までは10年程度の期間を要する事から、大会では財源確保と早期事業化を国に強く要望する事が確認された。志布志以西については志布志IC - 末吉財部IC間(L=48.0km)が日本道路公団時代の1997年度に一括して事業化され、2003年の新直轄方式への移行を経て、このうち鹿屋串良JCT - 末吉財部ICが2014年までに供用されている。一方で志布志IC - 鹿屋串良JCT間(L=19.2km)については用地取得および工事の難航により供用時期未定としている。JCT : ジャンクション、IC : インターチェンジ、SIC : スマートインターチェンジ、SA : サービスエリア、PA : パーキングエリア、BS : バスストップ、TB : 本線料金所、TN : トンネル40.7km。2016年度より日南東郷IC - 油津IC間 (3.2 km)と夏井IC - 志布志IC間 (3.7 km)が国道220号日南・志布志道路(東九州自動車道に並行する一般国道自動車専用道路)として事業化されることになったが、県境部分の油津IC - 夏井IC間の事業化は持ち越された。5か所のインターチェンジ(ハーフ含む)の設置が検討されている。宮崎県内については日南市に「油津IC」と「南郷IC」、串間市に「奈留IC」と「串間IC」を設置する計画である(インターチェンジの名称は仮称)。2014年12月現在では、ほぼ全てのパーキングエリアがトイレと自動販売機のみの営業を行っている。ただし、蒲江ICに隣接するかまえインターパーク、北川ICに隣接する道の駅北川はゆま、野方ICに隣接する道の駅野方あらさのは売店(コンビニ)・スナックコーナー・インフォメーションコーナーが、川南PAには物販施設「MONマルシェ」が、大分自動車道と重複する別府湾SA及び九州自動車道と重複する桜島SAでは売店・スナックコーナー・インフォメーションコーナー・ガソリンスタンド(ただし、桜島SA下り線の給油所は現在休止中)が設置されており、重複区間も含めてもサービスエリアおよび有人施設はこの6つだけである。今後の開通次第では何らかの売店施設が増設される可能性もある。現状の東九州道はSA/PAの数自体が乏しいため、その設置間隔が非常に長くなっている所が多い。特に2015年3月21日に大分 - 宮崎間が全通したことで、大分松岡PA-川南PA間で約150kmもの間隔が空くことになった(弥生PAの供用時期が2021年度まで延期されたことにより、この状態が約7年間続く)。こうした現状から無料区間内(佐伯IC - 延岡南IC、清武JCT - 末吉財部IC)のICにおいては、「出入りに料金が発生しない」という利点を生かして一般道の休憩施設と隣接する形で整備を行い、施設にSA/PAの代替機能を持たせた例が見られる(かまえインターパーク、道の駅北川はゆま、道の駅野方あらさのなど)。国土交通省九州地方整備局は、東九州道の北九州 - 宮崎間における休憩施設の案内マップを作成している。24時間交通量(台) 道路交通センサス
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。