


中日スポーツ(ちゅうにちスポーツ)は、中日新聞社発行の日本の東海・北陸地方を主な販売地域とする日刊スポーツ新聞である。1954年(昭和29年)2月25日創刊。略称中スポ(ちゅうスポ)。発行部数は45万853部(2013年7-12月、ABCレポート)。東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)、北陸地方(富山県、石川県、福井県)の全域だが、滋賀県、長野県、京都府の一部地域も販売エリアである。1面トップ及び2〜3面は、ほぼ毎日のように子会社である中日ドラゴンズの記事を中心に掲載している。勝利した翌日はもちろん、敗戦・引分けした翌日も、試合がなかった翌日も、そしてシーズンオフの時期も、他ジャンルで重大な話題が出てこない限り原則ドラゴンズ一面にこだわる。このため、東海地方を中心とする多くのドラゴンズファンが愛読している。1993年からは倉橋寛によるおれたちゃドラゴンズを掲載している。サッカーでは中日新聞社が出資参加している名古屋グランパスエイトを中心にした記事が多いが、他に販売エリア内に本拠地を置くジュビロ磐田やFC岐阜関連の記事も掲載される。バスケットボールではBリーグに所属する名古屋ダイヤモンドドルフィンズやシーホース三河、豊田合成スコーピオンズ、豊田通商ファイティングイーグルス名古屋、アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城(全て愛知県内が本拠地)、及びWリーグのトヨタ自動車アンテロープス、アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス、さらにデンソーアイリス(全て愛知県内が本拠地)の記事は掲載されるが、同様に販売エリア内に本拠地を置くBリーグの浜松・東三河→三遠ネオ・フェニックス関連の記事は、2010年初頭までは掲載されなかった。「販売エリアである中部地方出身のスポーツ選手・チームを応援する」というスタンスの記事作りが心がけられており、高橋尚子(岐阜出身、中日新聞客員)を広告キャラクターに用いたり、イチロー(愛知出身)や松井秀喜(石川出身)(メジャーリーグ進出後ではあるが)、マラソンの野口みずき(三重出身)やいずれもフィギュアスケートの中野友加里、安藤美姫、浅田舞・真央姉妹(全員愛知出身)といったアスリートの応援記事を書いている。2005年秋以降、地元志向を一層強烈に打ち出すようになり、同年11月15日付では自社主催事業ながら軟式野球大会の結果を一面トップとした。中央競馬面については従来、中京従場開催(主に3月・12月)以外の西日本主場及び中京従場開催の全レースとそれ以外の特別・最終レースの馬柱を掲載していたが、2012年6月30日付からは、開催場全レース(最大36レース)の馬柱を掲載を開始した。紙面構成上の都合で、他の大手スポーツ紙では主流の「レース面のみ抜き取り」がほとんど不可能で、メインレースにおいてもカラー化されていない。なお、2015年10月31日付以降のG1ウィークの土・日限定で中央競馬面を別刷り(日刊スポーツの西日本エリアと同様)にし、紙面内容を充実して届けている。但し、本紙(スポーツ・中央競馬以外の公営競技・テレビ面・芸能など)と区分けするために、別刷りのページ数を数字の「1・2・3…」ではなくアルファベットの「A・B・C…」に代えてある。。芸能面ではジャニーズ事務所関連の記事が多く、モータースポーツをテーマとした近藤真彦、長野博、堂本光一の連載コラムも掲載されている。以前は最終面をテレビ欄に当てたが、2003年春以降は最終面の前の見開き2ページで掲載しており、右面に当該地域のテレビ欄を(ドラマ・映画の番組欄には2行の解説記事を掲載)、また左面にはテレビ番組の解説とラジオ、BSデジタル、衛星放送(J SPORTS)の番組を掲載しており、最終面はニュース面(ダブル1面 主として芸能関連)としていた。しかし2008年3月下旬に行われた紙面刷新で、最終面を再びテレビ欄に戻し(休刊日前日は全面広告となり、中面2面分に2日分のテレビ欄を掲載)、テレビ解説とBS等は最終面の前の芸能面と新設の特報面よりさらに手前の頁に掲載されるようになった。日刊スポーツの大阪・名古屋・西部版も最終面はテレビ欄が掲載されていたが、日刊が2011年4月の紙面刷新で最終面がダブル1面になったため、中日スポーツが日本のスポーツ紙で唯一、最終面は一般紙と同様にテレビ欄である。主に2面に掲載される「きょうのプロ野球」の欄には当日の対戦カード、予告先発に加え、カードごとに東海地方で視聴可能なTV(BS・CS含む)、ラジオの局名、放送開始時刻(中日戦の場合は解説者)も表記される。他紙があまり扱うことのなかったモータースポーツ関連の記事を、F1ブームが起こる前より掲載している(姉妹紙『東京中日スポーツ』も同様)。前述の2008年3月の紙面刷新で、『東京中日スポーツ』に掲載している「F1 EXPRESS」(2009年3月より「MOTOR EXPRESS」に改題)面が、本紙においてもほぼ同じ内容で掲載されるようになった(以前は独自編集の記事だった)。家庭で安心して読めるスポーツ新聞を基本理念にしているため、風俗店などの広告は掲載しているものの、駅売り版・宅配版ともアダルト面は設けていない(この事もあり、創刊当初からスポーツ紙でありながら、宅配件数は全国でも有数)。創刊以来、題字ロゴの形式を一度も変えていない。他紙が題字をやや左に寄せて、右端に1頁の大見出しを出しているが、中スポの場合、創刊当初から1990年代序盤までは1頁上段右端に題字を載せ、左側に広告や主要記事目次(3項目程度)を載せて、その下に1面大見出しを掲載していた。その後、他紙同様題字をやや左にずらし、右端上段から大見出しを出すようになっていった。現在は『中スポ』(赤地白文字で120円と記してある)を1頁右端に出し、『中日スポーツ』は左端に小さく出ている(東京中日スポーツ<東京本社>もほぼ同じようなデザイン形態である)。目次は「中スポ」の文字の下に入れている。また現在の小サイズの題字になる前まで(概ね2000年代前半まで)は「中日スポーツ」の上に「ス」を挟む形で白抜き文字「THE CHUNICHI SPORTS」を入れていた。放送局末尾の数字はリモコンキーID。ただし、テレビ愛知で放送されるテレビ東京系列の番組で、テレビ大阪・びわ湖放送(独立UHF放送局)で放映される場合でも、「テレビ大阪」「びわ湖放送」の表示はない。また、テレビ東京の番組であっても、ぎふチャン、三重テレビで放送される場合は掲載される。2008年3月までは「セブンアイ」のタイトルで連載されていた。毎日日替わりで各界の著名人によって執筆されている。東京中日スポーツでも連載されている。作家・高橋治の大相撲に関するコラム。1990年から2012年まで大相撲の本場所開催中は毎日掲載された。東京中日スポーツでも同様に本場所開催中に毎日掲載。
出典:wikipedia
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