株式会社TBSラジオ(ティービーエスラジオ、"TBS Radio, Inc.")は、東京放送ホールディングス(TBSHD)の連結子会社で、関東広域圏を放送対象地域とする中波放送(AM放送)事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。略称は、2016年3月31日までの旧社名『株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ』(ティービーエスラジオ アンド コミュニケーションズ、"TBS Radio & Communications, Inc.")時代がTBS R&C、現社名時代がTBS Rだが、共にあまり用いられずグループ会社(兄弟会社)のテレビ単営局TBSテレビ共々TBSと表記されることが多い。AM周波数が954kHzであることから関東ローカル向けにはTBSラジオ954または954 TBSラジオという呼称も使用されていたが、2015年12月7日よりFM補完中継局が周波数90.5MHzで開始したことからジングル等の変更が行われた。コーポレートメッセージは「聞けば、見えてくる。」。本項では、法人としての『株式会社TBSラジオ』、および放送局としての『TBSラジオ』について述べる。1951年(昭和26年)12月25日に全国で6番目、東日本初の民間放送局として開局した。当時の局名はラジオ東京(ラジオとうきょう・社名も同じ)。後にテレビジョン放送事業に参入、1960年(昭和35年)に社名を東京放送(とうきょうほうそう)に、ラジオ部門はTBSラジオに改めた。2000年(平成12年)3月21日、東京放送の合理化の一環として、同局のラジオ番組の制作と、広告営業を主とするラジオ事業の現業全般を行う子会社として、TBSラジオ&コミュニケーションズが設立され、翌2001年(平成13年)10月1日、東京放送から中波放送の免許(周波数954kHz、コールサインJOKR)を承継し、一般放送事業者(現・民間特定地上基幹放送事業者)となった。しかし、テレビ放送開始当時に使用開始された「TBSラジオ」の名の方が広く浸透していたためにその社名と略称はあまり用いられず、2016年4月1日にはTBSラジオに社名変更し、現在に至る。その後、TBSグループの再編があり、東京放送から社名変更した東京放送ホールディングス傘下に、テレビ放送事業者であるTBSテレビと、ラジオ放送事業者である当社が置かれる形となった。実際はテレビ・ラジオ両社ともTBS放送センター内に本社・演奏所を置き、アナウンサーが後述の理由で共通、スタジオも一部共有するなど、事実上ラテ兼営局と変わらない運営体系を取っているが、両社ともに日本民間放送連盟の会員であり、民放連でも別会社の扱いとなっている。ラジオネットワーク、Japan Radio Network(JRN)のキー局であり、対抗となる全国ラジオネットワーク(NRN)のキー局であるニッポン放送や文化放送とは異なり、1986年(昭和61年)秋の改編における『ハローナイト』から、一時期ぶれこそあったものの、聴取者層の年齢をやや高めに設定したアダルト路線をとってきた。年に6回実施されている聴取率調査(レーティング)において、TBSラジオは「首都圏で一番聴かれているラジオ局」として、2001年(平成13年)8月調査分以来2016年(平成28年)4月調査分に至るまで、首都圏におけるラジオ聴取率では14年10ヶ月間・89期連続でトップを誇る。連続首位を達成している背景として聴取率の調査対象者が2001年(平成13年)10月期より69歳まで引き上げられたことが挙げられる。広報活動の一環として、TBSラジオ番組パーソナリティのインタビューやイベント情報、横浜ベイスターズ情報や番組表などが掲載されたフリーペーパー「TBSラジオPRESS」(2015年10月まで「954press」)を偶数月1回発行(都営地下鉄駅やイトーヨーカドー店舗(東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県)、TBSハウジングなどで配布)しており、郵送による取り寄せも受け付けている。過去にはラジオ編成部による直出情報にて構成されたメールマガジン「954プレスメール!」を毎週金曜日に配信していた。長期安定路線を歩みながら(2015年夏時点で、パーソナリティとして森本毅郎、毒蝮三太夫、大沢悠里、荒川強啓など、番組としては「歌のない歌謡曲」が残る)、他のラジオ局から移籍してきたパーソナリティの起用(ニッポン放送から移籍した伊集院光や、TOKYO FMにレギュラー出演していたライムスター宇多丸など)、番組のゲストやコメンテーターなどからのパーソナリティ起用(荻上チキ、ジェーン・スーなど)を行い、新しい血を取り入れている。ロゴマークは企業ロゴと放送局ロゴで分かれる。企業ロゴはグループ共通の「TBS」ロゴの右に「ラジオ」(社名変更前は「RADIO &(改行)COMMUNICATIONS」)と書かれた青色のもので、放送局ロゴは「TBSラジオ」と書かれたオレンジ色のもの。うち放送局ロゴは現行のが「TBSラジオ AM954 + FM90.5」で「ジ」の濁音が「オ」の上部につながっている。先代のは「TBSラジオ 954kHz」で、「ラ」の上部に電波塔が描かれていた。2000年代後半以降では改編ごとに、20年以上続いた長寿番組でも終了を躊躇しない番組編成を行っている(下記参照)。TBSラジオの聴取率は長年ライバル局のニッポン放送や文化放送の後塵を拝していたが、前述の通り、2001年以降は在京ラジオにおける聴取率単独首位を維持している。なお、年に数回実施される聴取率調査週間では関東ローカル番組のみならず、JRN全国ネット番組でもプレゼント企画が実施されており、そちらでは関東以外の地区在住者にもプレゼント当選の可能性がある。2015年12月7日13時より、FM補完中継局からの放送を開始した。戸田送信所被災時に放送できなくなった時の対策や、都心部での高層建築物による難聴取や雑音などの解消を目的として放送を行う。AMでの補完目的で放送されるため、AMとFMのサイマル放送となる。パソコン・スマートフォン向けに地上波放送と同じ番組やCMをサイマル配信するサービス。2010年3月15日の試験配信開始より参加しており、当初は南関東1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)が配信エリアだったが、同年12月1日の本サービス以降は北関東3県(群馬・栃木・茨城)でも配信されている。音声はモノラルに変更された地上波とは異なり、引き続きステレオで実施。2014年4月1日開始。radiko公式サイトのプレミアム会員登録(有料)を行う事で、前述の通常配信対象地域である関東1都6県外の日本国内でもradikoを利用した聴取を可能にするもの。但し、エリアフリー配信許諾の都合上、2016年10月現在、以下のレギュラー番組放送中は1都6県外での聴取を遮断、休止している。尚、以下の番組は当初プレミアムでの配信が行われていなかったが、許諾処理を行った上で順次配信されるようになった。2014年5月27日からJ:COMのケーブルネットワーク(J:COMテレビのデータ放送の音声送信機能)を通じてのAMラジオ音声の再送信が行われている。TBS放送センターの8階に第1スタジオ、9階に第2 - 第8スタジオの計8つのラジオスタジオを構える。TBSラジオは自社でアナウンサーを雇用しておらず、基本的に兄弟会社のTBSテレビから派遣を受けている。これはBS-TBSも同様で、このためにTBSグループのアナウンサーが共通になっている。TBSラジオキャスター(旧称:TBS954キャスタードライバー→TBS954情報キャスター)は、主に各番組内で街中からのリポート、交通情報を担当している。また、時折『クラブ954』などの番組や土日を中心としたニュース読みを担当するほか、稀にレギュラーパーソナリティ(おもにアシスタント)の代役として出演することもある。なお所属はTBSラジオではなく、関連会社の番組制作会社TBSプロネックス(旧ティーエーシー)である。日本道路交通情報センターから情報提供を受けている他局とは違い、TBSラジオはほとんどが警視庁交通管制センターTBSスタジオの専属キャスター(女性のみ)と平日昼間など一部時間帯では隣接県(神奈川県・埼玉県・千葉県)の県警の交通管制センターの専属キャスターまたはTBSラジオキャスターより情報提供されている。日本道路交通情報センターによる情報は平日の11時台と14時台の2回のみである(いずれも首都高速道路会社本部内の首都高速センターと中継)。パーソナリティーからの呼びかけに「はい」または「はい、お伝えします」の一言で始まり、その直後に時間帯に応じて「こんにちは」などの挨拶を言う場合がある。アナウンス終了時はキャスター本人の名前は名乗らず「以上です」または「警視庁から以上です」で締める(警視庁以外の場合は最後に「(神奈川/埼玉/千葉)から○○でした」と名乗る)。生ワイド番組の場合は最後に「今日も一日よろしくお願いします。」とパーソナリティーに挨拶する場合もある。交通情報開始時のジングルは同局内で統一されたメロディーではあるものの、各番組によってステレオ音声の左右のチャンネルが異なっている。また、全国ネットの生番組ではジングルは無く、各番組独自のBGMに乗って始まる。限られた時間内により多くの情報を伝えるため、キャスターによるアナウンスは言葉の簡潔化が図られている。例えば、通常の日本道路交通情報センターの場合「中央自動車道上り線、相模湖と八王子の間の小仏トンネルで20キロの渋滞です。渋滞通過に90分かかっております」というところ、TBSラジオでは「中央道上り小仏トンネル20キロ、90分」と短くアナウンスする傾向が強い。また、高速道路のインターチェンジを言う場合、「○○インター」の「インター」は言わない。3桁国道の場合、「ニーヨンロク」や「サンゴーナナ」と呼ぶ場合が多い。警視庁管轄なので建物火災による交通規制や渋滞を伝える場合、火災現場の住所や出動した消防車の台数、怪我人の数など、交通事故の場合は具体的な事故現場の住所、事故車輌の数、怪我人の数などを詳細に伝える。キャスターのアナウンスには各個人に個性があり、例えば阿南京子においては頻度は少ないが渋滞中の通行車輌の速度や、都内で行われるデモ行進の情報を織り込んで伝える場合がある。『伊集院光とらじおと』『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』では、一般道での事故や首都高速道路の入口閉鎖の情報が入った場合、規定の放送時間とは別にスポット交通情報が入る。また、『森本毅郎・スタンバイ!』では道路の情報の前に、鉄道の遅れの情報をパーソナリティーの遠藤泰子が伝える。2016年(平成28年)10月現在の各担当キャスター【警視庁】(2016年3月28日より、出演時間は平日の場合朝番が5時25分 - 10時、昼番が10時 - 15時30分、夜番が15時30分 - 22時に変更。土・日曜日は時間が異なる。いずれもシフト制となっている。)【各県警】(通常の出演時間は平日のみで12時台-17時台。年末年始・GW・お盆期間は土・日曜日含めて午前から登場)【過去の担当キャスター】時報は2000年(平成12年)3月以前はTBSテレビ(アナログ)と同じものを使用しており、正時の2秒前からのカウントされる2点時報で「ピ(ハ低音)、ピ(ハ低音)、ポーン(ハ高音)」であった(TBSテレビの時報は地上デジタル放送完全移行により、現在は放送されていない)。 2000年(平成12年)4月1日からはこの時報に音楽をかぶせて、「ピポパポパ、ポーン」(ハ高音)となっている。時報の音楽はラジオのコールサインJOKRをモチーフにしたもの。radikoでは時報が流れず無音となっているが、『荻上チキ・Session-22』放送中など、番組によっては薄らかに聴こえる事がある。ラジオ時報CMのスポンサーの変遷は以下の通り。※たまに、TBSラジオからのお知らせ→時報の場合もあり。TBSテレビジョンのオープニング・クロージングはTBSテレビ#オープニング・クロージングを参照のこと。放送開始・終了時には文化放送(QRソング)やラジオ大阪(OBCソング)と同様に歌が流れる。その歌はキャッチフレーズの変更と共に過去に2回変えられた。※ 以前、毎月1日は緊急警報信号の試験発射のため無しだった(月曜日を除く)。現在は緊急警報信号が第2週目の日曜放送終了後(試験が無い場合もある)に移動したため放送されている。ここでは、「ラジオ東京スピリッツ〜TBSラジオ開局60周年」内の過去の番組表より確認できたものを示す。なお、一部使用期間が重なるものもある。以下はTBSラジオが制作する、中波放送・FM補完放送・radiko以外のマスメディア。2001年(平成13年)9月30日の23:59から10月1日の0:01にかけて、完全分社化(正式には放送事業・免許を東京放送(その後テレビ専業を経て現在は放送持株会社の東京放送ホールディングス)から当社に継承)に伴う告知放送が行われた。
出典:wikipedia
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