カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、学名:"Alcedo atthis")は、ブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に分類される鳥の一種。水辺に生息する小鳥で、ヒスイ、青い宝石、古くはソニドリ(翠鳥、鴗)と呼ばれることもある。全長は17 cmほどで (16-20cm) 、スズメよりも大きいが、長いくちばし(嘴峰長3.3-4.3 cm)のため体はスズメほどの大きさ。日本のカワセミ科のなかでは最小種となる。翼開長は約25 cm (24-25cm)。体重19-40g。くちばしが長くて、頭が大きく、頸、尾、足は短い。オスのくちばしは黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる。500系新幹線のノースデザインはカワセミのくちばしをモチーフとしている。頭、頬、背中は青く、頭は鱗のような模様がある。喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色。足は赤い。幼鳥は全体に黒っぽく、光沢が少ない。カワセミは「川に棲むセミ」の意で、この「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、それが転じて「セミ」となった。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)からきた。また、近縁の「アカショウビン」などのショウビンもこの「ソニ」から来た。カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗などがあり、川蝉はセミとは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字。魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。ヨーロッパおよびアフリカ北部からインド、東南アジアにかけて分布し、広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。暖かい地方では定住するが、高緯度地方のものは冬には暖かい地域に移動する。日本では亜種カワセミ "A. a. bengalensis" (, 1788) が生息し、北海道で夏鳥だが、ほかの地域では留鳥として1年中見ることができる。以下の7亜種に分類される。国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。日本では1960-70年代に河川の護岸がコンクリート化にされるに伴い、土壁の垂直面の巣にできる場所を失い、都市周辺で著しく減少した。1980年代に東京都で徐々に見られるようになり、90年代には都市部にも戻って来た。清流のある環境に生息することから、環境汚染のバロメータとされている。1992年度(平成4年度)から北海道旭川市で石狩川にかかる秋月橋付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置され、効果があった。以後、カワセミ営巣ブロックが日本の各地に設けられた。都市環境に適応して、護岸の水抜きパイプの穴を巣に利用することがある。日本では以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている。宝石のヒスイはこの鳥の羽の色に由来して名付けられた。漢字の「翡翠」は、カワセミ、ヒスイどちらとも読める。また、アカショウビンなどの「ショウビン」はカワセミの古語で、これも同じ「翡翠」を当てる。「翡」は赤い羽、「翠」は青い羽を指しているとも、「翡」はオス、「翠」はメスを指しているともいわれている。紀宮清子内親王(現・黒田清子)が山階鳥類研究所で研究を担当しているのは「カワセミ」である。カワセミに対する思い入れが強く、宮内庁職員文化祭に「川瀬美子」(かわせ・みこ)の名前で手芸作品を出品したことがある。天野月子のシングル『翡翠』の別バージョン「翡翠 〜スリムType〜」にはカワセミのギミック(擬声音)が使われている。ギリシア神話には、一国の国王でもあった夫ケーユクスを海難事故で失った女性アルキュオネーが、死んだ夫と共に姿をカワセミへと変え、2羽でつがいを組んでその後も仲良く暮らし続けたという話が存在する。豊橋総合動植物公園が1987年にカワセミの繁殖賞を受賞した。日本では多数の市町村で、「自治体の鳥」の指定を受けている。(括弧表記)はかつて存在していた自治体。
出典:wikipedia
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