川平 啓太(かわひら けいた)は、ライトノベル・漫画・アニメ作品『いぬかみっ!』に登場する架空の人物。主人公である。血液型はO型。出身地は静岡県の清水市。由緒ある犬神使いの一族・川平家の末裔。享楽的なお調子者だが裏表のない性格。また、歯止めの利かないセクハラ大魔王であるが、いぐさの様に嫌がる者や、ともはねの様な対象外の子供(あるいはいまりとさよかのように子供同然の容姿な女性)には決して手を出さない。未成年だが酒とタバコが大好き(アニメ版は規制によりこの設定は削除。ただし、劇場版では冒頭に飲酒のシーンがある)。ようことの契約の証として、大型犬用の首輪を巻いている。天性的なモノノケ(&ヘンタイ)の類を惹きつける気性の持ち主。逆に人間の女性には全くと言って良い程までにモテたためしがない。「啓太はモノノケに対するのと同じ様に人間に接する」とは、“はけ”の評で、他人に対する気安さも嫌われる要因のようだ。ただし、霊能者としては優秀で、資質だけなら天才と呼ばれる薫にも引けを取らない。また、普段の飄々とした姿とは裏腹にかなりの切れ者である。川平家の慣例として幼少時に仙界で修行を積んでおり、カエルの仙人である白山名君と契約し、蛙を模った消しゴムを媒介に式の力を行使する。またこの時、日常のように女仙にちょっかいをだしては統括者である好天玄女に折檻を受け続けた事で化け物じみた頑丈さを持つようにもなる。当初は何かとようこに手を焼いていたが、共に暮らす中で次第に心を通わせ、惹かれあっていく。薫の犬神たちにも、最初こそ激しく嫌われていたが、親しくなっていく過程で段々と興味を持たれる様になっていく。川平本家直系の血筋のため、本来ならば有力な後継者候補であった。しかし、啓太を遥かに上回る天才的な犬神使いである川平薫が現れ、更には啓太自身が川平伝統の試験の際に重度の二日酔いで現れ試験の途中で寝てしまったり、川平家の儀式である「犬神選抜の儀」において、一匹も犬神が憑かなかったという前代未聞の醜態を晒した(実際には、ようこの関わる裏事情があるため啓太自身の責任というわけではないが)ため、無能の烙印を押され、主家から勘当されてしまった過去を持つ。現在はようこが憑いた事で一応犬神使いと認められ、仮免許に近い形で勘当が緩和されている。しかしそれでも、宗家や川平薫や彼らに仕える犬神達など、一部の者や犬神達を除き、一族や山の犬神達からは、「川平の落ちこぼれ」として敬遠されており、現在でもしこりが残っている。ようこのせいでストリーキングをやらかすこと数回。猥褻(わいせつ)物陳列罪連続逮捕記録保持者である為、警察官達からも顔馴染みになっている。町の変態たちからは「裸王(ラオウ)」と呼ばれ一目置かれており、常にあの部分を晒している赤道斎に至っては、後継者にならないかと誘われる始末である。その後も河原崎や赤道斎のせいで、時に裸よりヒドい様々なコスプレを披露するハメになる。様々な展開を経て、終盤になって遂にようこへの想いを伝えた啓太は、薫の犬神達と力を合わせ、クサンチッペの身体に取り付いた邪星を消滅させる事に成功。同時に、薫が長い事待ち望んでいた「破邪顕正」を達成させ、薫の妹と、川平元也を救い出した。ようこ、ともはね、川平カオルとの4人で薫の館に在住し、大学の受験勉強(北海道の大学で獣医になるらしい)に専念するが、同居人や来訪者が多くて風呂でも落ち着けなく、あいかわらず波乱の日々を送る。第1部終盤にて、ようこに思いを伝えたものの、「一人の女性にまだ縛られたくない」という欲求と、ふとようことの「愛の結晶」を想像してその容姿に大パニックを起こした経験から、最後の一線を越える気はまだ(多分)無いようである。ただし、逆にようこに「だいがくせい」になるまでのおあずけを喰らい、啓太の方から押し倒しても拒否され、生殺しの状況に陥っている。一人っ子だったため、薫やカオルの事を弟や妹のように思い、薫の消失、ひいては彼が抱え続けた苦悩に気づけなかったことに強い自責の念を感じている。12巻では、スイスで「古城の精霊」捕獲に苦戦していたせんだんらに呼ばれ(実際に呼んだのはいまり&さよか)、水際立った指揮で彼女たちをまとめ、見事精霊たちに勝利。犬神使いとして薫にも引けをとらぬ「戦闘指揮官」としての才能の片鱗を見せた。また、13巻では薫復活の真のキーワードを探るべく新堂ケイやモノノケ、ヘンタイ達の協力を得てなでしこをはめる事に成功している。その後、試練に失敗したなでしこの命を守るための「試練」として、「48時間以内にワープ・縮地を使わず世界一周」という条件を出される。そして、三神の執拗な妨害によって何度も死にかけるも、犬神たちやケイやカオル、ヘンタイたちなどをはじめとした、彼がその生涯の内に知りえた全ての仲間たちの助力の末に何とか日本に帰還。この戦いの中で彼の才能は、単なる「犬神使い」や「戦闘指揮官」としてのそれではなく「戦いの場」を「把握し」「読み上げ」「創り上げ」「支配し」「勝利する」という、いわば戦いの支配者とでも言うべきものへと昇華された。本編中ではこの能力をして「犬神使い」使いと評される。そして彼に使われる者は人間や犬神、その他の妖怪たちの別を問わず、その精神が高揚し究極のハイ状態に置かれる。当初は女性が目前に有ると欲望や煩悩が暴走して、最もデリカシーの無いリアクションを取ってしまう悪癖が有ったが、ようこに散々ド突かれている内に、そう言った言動を控えるように成り、彼自身も、気絶したごきょうやに対して人工呼吸をためらったり、薬によって大人化したともはねに、素っ裸でじゃれ付かれた際にも目を逸らすなど、多少は節操が出て来た風も見られ、それと同時に、その特異なパーソナリティーが周囲に受け入れられるように成った事も相俟って、最後にはレギュラーの女の子の過半数が彼に異性として惹かれ、実質的に彼の当初の目的であったハーレムが達成される。しかし、ようことの関係だけは完全に別格であり、自室で深いキスをする描写もある。また、彼女と性的に関係することに何ら抵抗を感じなくなっていたり、プレゼントを渡したり、エピローグでは宴の席から少し離れて、二人でいちゃついていたりと、彼の中で若干の変化が見られた。番外小説である「いぬかみっ!EXわん!」において、恋愛シミュレーションゲームのように、薫の犬神達がヒロインの場合というif展開があるが、犬神達の個々の能力は別として、相性に関しては実はそれ程問題なく、お互い深い信頼関係で結ばれている。「いぬかみっ!EXわんわん!!」は、本編終了後の物語である。同作者作品『ラッキーチャンス!』にも主人公の兄貴分としてわずかながら登場する。
出典:wikipedia
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