JR貨物19D形コンテナ(JRかもつ19Dがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が製造している、鉄道輸送用長さ12ftの5トン積み有蓋コンテナである。本形式は19B形の改良型であり、相違点は脚部四隅に船積用のツイストロック式の金具が付属したことである。2016年(平成28年)2月5日現在、34,400個使用されている。登場時は旧型の国鉄コンテナの老朽取換用として製造されていたが、のちに18D形などのJR初期に製造されたコンテナも置き換えている。現在も仕様変更を重ねながら、JR貨物の主力コンテナ形式として19G形と共に増備が続いている。初期に製造された本形式については老朽化が進んでおり、内張りを張り替えて塗装変更する更新工事を施して使用されている。しかし近年、新たに製造された本形式によって、初期製造の個体についても置き換えが進んでおり、廃棄されたり静脈物流専用のW19D形や死重用途のZD19D形に改造されるなどしている。なお、廃棄された19D-5001が、整備の上鉄道博物館においてコキ50000に積載状態で展示されている。両側扉二方開きで、外法寸法は高さ2,500mm、幅2,450mm、長さ3,715mm。最小内法寸法は高さ2,252mm、幅2,270mm、長さ3,642mm。側入口は高さ2,187mm、幅3,635mm。床面積は8.3m、内容積は18.7m。最大積載量は5t。塗装は19B形に準じており、赤紫色(JRFレッド)一色に、白抜きで側面および妻面の右上にJRFマーク、側面中央には横長で菱形状の線が配されている。最初期に製造された個体は、側面左下にJRマークと「日本貨物鉄道株式会社」の文字が入れられていたが、すぐに「JR貨物」へ変更となった。量産途中で、エコレールマークのシールが貼り付けられるようになった。量産が進むと、側面左上に「環境にやさしい鉄道貨物輸送」(前期)、「環境にやさしい鉄道コンテナ」(後期)とキャッチコピーが書かれたステッカーが貼られるようになった。このステッカー貼り付けは本形式から始まっている。老朽化が目立つ個体については、内張りを交換する更新工事が施されている。同時に塗装も専用のものに塗り直されており、白線が消されたうえに、JRFマークが小さくなっている。更新工事の実施を示す表記については、製造番号の後ろに「◇(ひしがた)」の記号が付いたもの、「更新」の英訳である「Renewa」の頭文字「R」を追記したものがあり、中には目印がない個体があるなど、多種多様である。1996年東急車両大阪製作所にて第一号が落成。2001年東急車両大阪製作所にて屋根リブが追加された新形状である5000番台が設計、製造された。2003年東急車両大阪製作所にて両開き通風コンテナの試作を開発。19D-12101、12102。2007年30000番台の製造開始、東急製・CIMC製共に外枠設計の見直しがなされた。2009年鉄道コンテナ50周年を記念して、国鉄コンテナに使用された黄緑6号を基調としてロゴマークや文字を黒に塗り、大型のエコレールマークステッカーを貼り付けた個体が50個製作された。2012年日本製の製造所が東急車両製造から総合車両製作所へと変更になる。2014年最新ロットの42000番台からは、塗装が大きく変更されている。赤紫色を基調としている点は従来と変わらないが、JRFマークと白線が廃止され、側面右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。妻面右上にも「JR貨物」の文字がある。また、キャッチコピーのステッカー貼り付けも省略されている。なお、2011年(平成23年)後半に試作コンテナとして、19D-90001と19D-90002の2個が東急和歌山製作所で製造された。ドアロッドが4本となっており、荷票受・表示票受の位置や、リブの形状も既存のものとは大きく異なっている。塗装は黄緑6号を基調とし、側面左上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられており、左下にはエコレールマークを貼り付けている。これらの個体は宇都宮貨物ターミナル→札幌貨物ターミナル→苫小牧貨物駅→宇都宮貨物ターミナル間の限定運用となっており、のちに限定運用を示す表記が側面右上に追加されている。19G形でも同じ仕様の試作コンテナが2個製造されている。
出典:wikipedia
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