たまごっちは1996年11月23日にバンダイから発売されたキーチェーンゲームであり、登場するキャラクターのことでもある。名称の由来は「たまご(Tamago)」と「ウオッチ(Watch、腕時計)」。企画、開発は横井昭裕。「たまごっち」のラテン文字表記は日本語版ではTamagotchまたはTamagotchi(iがついている)。英語版ではTamagotchi。略称表記はTMGC。画面の中に登場する「たまごっち」と呼ばれるキャラクターにえさを与えたり、糞の掃除をしたり「たまごっち」と遊んだりしながら育てていく。こまめにコミュニケーションをとっていれば機嫌がいいが、えさをやり忘れたり、糞の掃除が滞ったりすると機嫌が悪くなり最悪の場合には死ぬこともある。こうして育てていくと、ある程度時間が経てば「おやじっち」や「にょろっち」など様々なキャラクターに変身する。どのキャラクターになるかは、キャラクターのその時の体重や機嫌に左右されるよう設定されている。その他、名称の由来どおり単なる時計としても利用できる。大きさは高さ53mmで、白黒液晶画面の下部に3つのボタンを備える。ボタンは左からコマンドの選択・決定・キャンセルに割り当てられ、この操作体系は同社の『デジタルモンスター』、他社の『ドラゴンクエスト あるくんです』など多くのゲームに引き継がれた。バンダイ公式では1996年から1998年発売機種を「誕生期」、2004年から2007年発売機種を「ツーしん期」、2008年から現在発売している機種を「カラー期」に分類している。第1期たまごっちは、ウィズの横井昭裕が1996年の年末商戦用にバンダイに提案した企画であり、女子高校生をメインターゲットとして開発された。第1期たまごっちは「携帯ペット」と銘打っていたが、開発者の横井が動物好きであったことから「ペットを育てる」という発想が生まれたものである。1997年を中心に、社会現象になるほど爆発的な人気を誇った。マスコミの煽りや同時期に流行していたグッズ収集ブームもあって異常人気となり、入荷の情報を聞きつけた人々が徹夜で店に並ぶ様子が連日新聞やテレビで報道された。入荷の情報はテレビでは取り上げられず、もっぱらインターネットとラジオ番組によって発信された。その結果、たまごっちを持っていることが一種のステータスとなり、街には数個たまごっちを所有していたり、忙しい人向けの「たまごっち託児所」なる預かり所が登場したりもした。ブームの全盛期には、白いデザインのたまごっちが非常に稀少だとして特に人気が集中したり、「飼育」していたたまごっちの「死」によってペットロス症候群に似た現象が一部のユーザーで見られるようになるなど、たまごっちブームは社会現象化した。50個のたまごっちの抽選販売に対して、抽選整理券が4000枚配られた所もある。1997年2月にはニッポン放送のラジオ番組で行ったたまごっちのプレゼント告知に15万通の応募が殺到した。ブームが過熱し品薄状態が続くと、希少価値のある白いデザインの商品を中心に1個数万円で取引されるようになったり、たまごっちを手に入れるために売春行為まで行なう若者が現れるなど社会問題にまでなった。また、「人気維持のために出荷制限をしている」という噂が流れた。しかし、数か月後にはブームが沈静化。それまでに経験したことがない大ブームに大増産を行ったバンダイは不良在庫の山を抱えることになり、在庫保管費などが経営を圧迫、1999年3月にメーカー在庫250万個を処分。不良在庫の処分により60億円の特別損失を計上し、最終的に45億円の赤字となった。大ヒットしたにもかかわらず、社内では失敗という声も出た。バンダイ取締役でチーフたまごっちオフィサー(2005年当時)の本郷武一によれば、第1期たまごっちシリーズがブーム定着に失敗した理由は社内で情報を共有できなかったことに尽きるという。関係各部門が独断で出荷を決め、品薄状態の店舗に追加出荷したものの、顧客は複数店舗に予約しており実際の需要は予約件数よりずっと少なかった。ウィズは前述のように当時のたまごっちを女子高校生向けに開発していたが、タイアップした雑誌は小・中学生向け少女マンガ雑誌の『なかよし』(講談社)と『ちゃお』(小学館)、男子小学生向け雑誌『コミックボンボン』(講談社)『月刊コロコロコミック』(小学館)に限られていた。日本以外にも世界30カ国で発売され、アメリカやアジア各国でも。アメリカの人気ドラマ『ER』にも登場した。1997年、「数百万人分の労働時間を仮想ペットの養育に費やさせた」功績(?)により、ノーベル賞のパロディ的な賞であるイグノーベル賞の経済学賞を受賞している。また、同年には新語・流行語大賞のトップテンを受賞している。発売元のバンダイによれば、これら第1期のたまごっちシリーズは全世界で4000万個(日本国内で2000万個、日本国外で2000万個)を販売したという。第2期たまごっちシリーズは「かえってきたたまごっちプラス」として2004年3月20日に発売された。横井昭裕によると2001年頃に杉浦幸昌(当時バンダイ会長)が横井に「たまごっちを復活させよう」と働きかけたことがシリーズ復活の一つのきっかけだという。2002年末頃からバンダイ社内でのたまごっち復活の動きが本格化。さらに2003年頃、当時の高校生の間で初代のたまごっちが再燃しているという情報をバンダイの開発チームが聞きつけたことがきっかけとなって開発が始まった。第2期では小学生がメインターゲットとなった。これは「今の女子高生は携帯電話ばかりで玩具が生活に入り込むのは難しい」との開発側の判断によるもの。以前の「たまごっち」に赤外線通信を追加している。第1期ブームの加熱により、かえって短命化を招いたことの反省から、メディア露出を従来より控えめにして人気の長期持続を狙った。第1期に登場したキャラクターも一部登場している。また、第1期に登場したキャラクターと同名だが別のキャラクターも登場している。たまごっちの基本設定が全面的に一新された。また、第1期ではタイアップする出版社が講談社・小学館と出版社2社体制で展開されていたが、第2期では小学館のみとなっている。アニメ映画の配給会社が第1期の東映から第2期では東宝に変更された。1990年代のブームほどではないが小学生を中心に受け入れられ、国内外での売上個数は2007年6月末までに3000万個を超えた。そして、本来のターゲットだった小学生の上や下の世代にも人気が拡大した。2005年11月23日には「祝ケータイかいツー! たまごっちプラス」(ケーたま)が発売された。その人気に応えて、2005年に玩具屋店頭に通信機能を使ってアイテムのダウンロードや連動ミニゲームのできる「でかたまごっち」(後に一般にも販売)を設置、2006年にはゲームセンターにはデータカードダスシリーズに属するトレーディングカードアーケードゲーム機『たまごっちカップ』などの展開を始めた。2007年、『たまごっちカップ』の後継である『たまごっちコンテスト』は、『オシャレ魔女ラブandベリー』や『きらりん☆レボリューション ハッピーアイドルライフ→クルキラアイドルDays』など他社のゲーム機に押されて売り上げ不振が続いていた。同年秋、一部の筐体は『Yes!プリキュア5』をキャラクターとして起用した『うたって!プリキュアドリームライブ 〜スピッチュカードでメタモルフォーゼ!?〜』に置き換えられ、残った筐体は『たまごっちとふしぎな絵本』にリニューアルされたが、稼働不振は止まらず、2009年2月から3月に男児向けの『仮面ライダーバトル ガンバライド』や『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に置き換えられる形で稼働終了した。2007年8月10日には、初のたまごっちオフィシャルショップ「たまごっちデパート」が東京ドームに開業した。同年12月15日には、本格的なアニメ映画「えいがでとーじょー! たまごっち ドキドキ! うちゅーのまいごっち!?」が公開された。2008年頃からは人気が沈静化し、玩具店・量販店によっては商品の在庫処分が行なわれた。2008年9月25日に「たまごっちプラスカラー」を発表。シリーズで初めて液晶がカラー化されるとともに、ドット数が大幅に増え複雑なキャラクターが描写出来るようになった。電源がボタン電池から単四電池2本へ変更。また2009年には、人気ユニットであるEXILEとコラボレーションをしたモデルも発売された。同年12月20日には、映画第2作目「映画! たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!?」が公開された。2009年10月12日には、たまごっちシリーズとしては初の30分テレビアニメ「たまごっち!」が放送を開始した。同年11月23日(初代たまごっち発売日から14年目)には「Tamagotchi iD(たまごっち iD)」が発売された。ダウンロードにより、自分だけのオリジナルたまごっちを作れるようになった。「産卵期」が「フレンド期」に変更され、また「フレンド期」においては世話を怠った際の演出が死亡から家出に変更された(幼児期〜思春期については従来通り、死亡する)。発売同日の2009年11月23日には『たまごっち大感謝祭』と称して、これまでのたまごっちシリーズをいずれか1つでも持参した者に、感謝状とたまごギフト券が配られた。2010年3月には、2009年の稼働終了以来の1年ぶりのデータカードダス、「カードでちゃくしん!たまごっち!」の稼働が開始した。システムが大幅に一新され、キャラクターデザインがアニメ「たまごっち!」に準じる物となった。今までのカードとの互換性がない。2011年3月19日にはiDのマイナーチェンジ版、「Tamagotchi iDL(たまごっち iDL)」が発売され、一部の機能が強化された。女児をターゲットに絞ったiDは、2010年のバンダイこどもアンケートレポートでは4年ぶりに女子部門第7位にランクイン。さらにiDは2010年12月末までに累計80万個を出荷、これは2008年の前機種出荷数の3倍に上り、店舗によっては品薄となる人気になっている。2012年11月23日(初代たまごっち発売日から16年目)には「Tamagotchi P's(たまごっち P's)」が発売。本体の大きさは前作とは変わっていないが、育てるキャラクターの種類が大幅に一新された。別売りの「たまデコピアス」(拡張ROM)を付けることによってキャラクター、アイテム、ゲームなどの追加が出来る。2012年12月13日には、「たまごっちリズム TamaRiz」が稼働が開始され、Tamagotchi iDLとP’sとの連動ができる。2014年9月27日には「TAMAGOTCHI 4U(たまごっち 4U)」が発売された。通信方法が赤外線通信から、NFC通信に変更されており、タッチすることで通信ができる。また、ダウンロード機能が大幅に拡張され、これまでの服、アクセサリー、食事、ゲームなどに加え、キャラクターや、店で使えるクーポンもダウンロードできる。2015年7月18日には、マイナーチェンジ版の「TAMAGOTCHI 4U+(たまごっち 4U+)」が発売され、一部の仕様変更や、通信機能の強化、一部キャラクターの個性が追加された。2015年10月1日、バンダイによる公式YouTubeチャンネル「たまごっちTV」が開設された。2016年7月16日には「Tamagotchi m!x(たまごっち みくす)」が発売される予定。同年11月23日に初代たまごっち発売20周年を迎えることから育成ゲームとしての原点回帰をコンセプトに開発された。新たにたまごっち同士が結婚すると両親の遺伝子を受け継いだ孫から子孫を残す事ができるようになった。また、結婚した親から生まれたたまごっちは両親の姿を受け継いだ姿になる。遺伝の要素を盛り込むにあたり、たまごっちiD以後にみられた家出の演出が死亡に戻された。また、通信方法がNFC通信から赤外線通信に戻された。その他、プリモプエルのコンセプトは「リアルな立体版たまごっち」である。初期のたまごっちは、ばんぞー博士が失恋の傷心で隅田川のほとりをぶらついている時に、謎の生物が乗った小さなUFOが溺れているのを発見して持ち帰り、ふしぎ生物研究所でたまごっちHOUSEを開発、その生物が中に入り、時計をセットすると5分後に卵が現れ、世話や言動などで和解できるものとなっており、たまごっち星生まれの地球外生命という設定である。第2期からは、たまごっちの基本設定が全面的に一新された。地球外生命という設定は健在だが、ばんぞー博士と助手のミカチューが登場しなくなり(「Tamagotchi iD L 15th Anniversary ver.」で再登場している)、その分たまごっち星の社会や文化が続々と判明する。2009年に発売したTamagotchi iDでは液晶のドット数が大幅に増え複雑なキャラクターが描写出来るようになったためにラブリっちを皮切りに新たなデザインのキャラクターが登場した。第2期アニメ化作品では、たまごっち星の世界観が詳細に描かれているが、第1期との相違点が多くみられる。例としては、たまごっち星の外観・地理の違いなど。キャラクターのデザインは、第1期は渡辺けんじがβバージョンをデザイン開発担当して解雇された黒柳陽子から仕事を引き継ぎ、第2期からはJINCOが担当している。ちなみに、漫画連載は雑誌によって、あべさより、きむらひろき、かがり淳子、ヤスコーンなど複数の漫画家が担当している。※デビルっちは デビル初級→デビル中級→デビル上級→デビルハイパー というように、階級で成長の度合いを表すため、デビル中級のおやじデビルはこどもっち期にあたる。本稿では簡便のため上記のとおりとした。ごっちポイントが導入される。ゲームや通信で増える。通信できない。お見合いができなくなる。お世話ミスを5回したり、99歳になると死んでしまう。括弧内はウラたまでの名称。ガッツポイントで進化キャラクター、たまごっちスクールのクラス、就職先が決まる。親の属性で子の属性が決まる。結婚できるようになる。お見合いができなくなる。お世話ミスを5回すると死んでしまう。「まめ属(ウラまめ属)」、「めめ属(ウラめめ属)」、「くち属(ウラくち属)」のたまごっちが産卵期になって2日後以降に、レアアイテム「お見合い紹介カード1」、「お見合い紹介カード2」、「お見合い紹介カード3」のどれかを使うと、おせっかいばあさんがカーテンで隠された謎のお見合い相手を連れて来る。お見合い相手と結婚すると、「?属(!属)」の子供「はてなっち(びっくりっち)」が産まれる。「?属(!属)」は育ての親の属性を引き継ぐので、「?属(!属)」同士で結婚した場合は育ての親の属性によって産まれる子供の属性が決まり、他の属性のたまごっちと結婚した場合は「?属(!属)」の育ての親の属性と結婚相手の属性によって子供の属性が決まる。「?属(!属)」はレアアイテム「お見合い紹介カード」が使用できないので、「?属(!属)」から「?属(!属)」の子供は産めない。?属(!属)はてなっち(びっくりっち)めがねっち(つえっち)げたっち(まきがみっち)おくっち(もくっち)おひげっち(かぼっち)らくごっち(べんざっち)しりぷりっち(ごろごろっち)ねくたいっち(ごすっち)かぶきっち(わしきっち)あしっち(れいんぼっち)オフィシャルショップ万里アンナ・著者、BANDAIWiZ・作、角川つばさ文庫・刊、既刊10巻
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。