豊田線(とよたせん)は、愛知県日進市の赤池駅から愛知県豊田市の梅坪駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線。開通当初は、豊田新線(とよたしんせん)と称していた。名古屋市と豊田市とを結ぶ通勤・通学路線である。沿線の大学・高校への通学目的の利用も多い。全区間が立体交差で踏切が存在しないが、すべて高架というわけではなく、丘陵地帯の地形に合わせ、トンネルや掘割なども多数ある。また30‰以上の急勾配も随所に存在する。三河線豊田市駅から名古屋市営地下鉄鶴舞線を経由して名鉄犬山線犬山駅まで直通運行している(全40駅、距離58.4km)。運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)で、さらに加算運賃を適用する。manacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。なお、『鉄道要覧』による起点は赤池駅だが、列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては、梅坪駅から赤池駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。新線であるため、建設費を回収するためにキロ程で算出された運賃に加えて加算額を加算する。普通運賃(大人)への加算額は、営業キロに応じて下表の通りとなっている。しかし、地下鉄線と合算すると割高感があり(例:2006年7月時点で伏見 - 豊田市は地下鉄290円 + 名鉄500円 = 790円)、これを少しでも解消すべく、また建設費の回収も進んで来ていることから、2006年12月16日より普通運賃で10 - 50円引き下げられた(伏見 - 豊田市は地下鉄290円 + 名鉄450円 = 740円となった。2014年の消費税率引き上げにより2016年現在、伏見 - 豊田市は地下鉄300円 + 名鉄460円 = 760円となっている)。なお、一部列車が地下鉄鶴舞線経由で直通している犬山線上小田井駅以遠との通過連絡は自動券売機に設定されていない。ただし、赤池駅の駅長室と有人駅の窓口で購入することはできる。豊田線では(豊田市駅 -)梅坪駅 - 赤池駅間の全線が東海地震の防災対策強化地域に含まれており、東海地震に関する警戒宣言が発令された場合、列車の運行が休止されることになっている。1927年設立の新三河鉄道が八事 - 挙母(豊田)間の鉄道敷設免許を取得したのが起源である。同社は名古屋市東部で路面電車(後に名古屋市電へ譲渡)を運行していた尾張電気軌道を合併し、親会社の三河鉄道と連携して、名古屋 - 挙母 - 岡崎間の連絡を目指したが結局果たせず、敷設免許は三河鉄道を経て名古屋鉄道が引き継いだ。戦後しばらく日の目を見なかったが、1979年に名鉄が開業させた。なお、名鉄は本来免許通り八事までの建設を計画していたが、都市交通審議会で名古屋市内の天白まで公営地下鉄を建設することが答申されたことと、用地買収の過程で市交通局の車庫を日進町(現・日進市) 赤池地区に確保する必要が出て来たため、名鉄と名古屋市が協議を行い、八事 - 赤池の免許を名古屋市に無償譲渡し、その見返りとして瀬戸線の東大手 - 栄町の免許を得たという経緯がある。また、同線の試運転にはモ805-ク2313の2両編成が使われた。ただしATCが導入されていないため赤池駅には入線できずトンネル入口付近で折り返していた。その車両は豊田市の鞍ヶ池公園に静態保存されている。この車両のほかにも6000系(現在はmanaca未対応区間でのワンマン運転に対応済み)が試運転で乗り入れ、1987年には5700系が回送列車として黒笹駅まで一度だけ乗り入れた。名鉄三河線・名古屋市営地下鉄鶴舞線と直通運転を行い、豊田市駅 - 上小田井駅間を往復する運行を基本としている。平日のほぼ全時間帯、および土曜、休日の早朝・深夜には名鉄犬山線直通列車も設定されている。上り列車は全て豊田市駅行きであり、梅坪駅や途中駅での折り返しはない。終点となる豊田市駅では三河線知立方面との接続が考慮されている。日中は毎時4本(平日15分毎、土休日13分または17分毎)の運行であるが、朝夕は増発される。地下鉄鶴舞線が10分毎の運転となるので、運転間隔の調整のため直通列車の半数は赤池駅で約3分停車する。なお、赤池駅は名古屋市交通局が管理しているため、名鉄の旅客案内上は無人駅となっている。当線は急勾配は多いが平面線形が良好なため、全列車が各駅停車ながらも線内のみの所要時分は18分で、表定速度は50km/hと名鉄の普通列車としては高く、河和線の急行とほぼ同等である。なお豊田市駅 - 伏見駅間の標準所要時分は45分となっている。毎年夏に行われる豊田おいでんまつりの最終日など、イベント開催時には通常運行設定がない豊田市駅発赤池駅止まりの臨時列車が運行される時があるが、基本的には、夜の電車が少ない時間に上小田井行きを増発する。
出典:wikipedia
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