ヨハン・ヨーゼフ・フックス(Johann Joseph Fux, 1660年 - 1741年2月14日)は、オーストリアのバロック音楽の作曲家、オルガン演奏家、チェンバロ演奏家。現在のシュタイアーマルク州ヒルテンフェルトの農家の家系で1660年頃に生まれた。若い頃の事はほとんど知られていない。フックスは死ぬまで宮廷楽長を務めたが、フックスに対する皇帝の信頼は厚く、前述の対位法の教程書の出版費用は皇帝カール6世自らが負担した。また、フックスの部下には副楽長のアントニオ・カルダーラ他、優れた音楽家が多くおり、オペラや音楽劇が華やかに催され、バロック音楽の最後の花を咲かせた。死後フックスの名はまもなく忘れられたが、宗教音楽は引き続き演奏され、作品は遺族に受け継がれた。100年後の19世紀中頃、モーツァルトの作品を整理したケッヘルがフックスに興味を持ち、伝記と作品目録を出版した。これをきっかけに、この古い宮廷作曲家に対する興味が引き起こされ、オーストリア記念碑シリーズ("Denkmäler der Tonkunst in Österreich" )で再出版され、フックスは教師としてだけではなく、立派な作曲家として陽の目を見る事になった。フックスの様式はポリフォニー書法を主体とした中に近代的なナポリ楽派の様式を織り交ぜている。また、器楽曲にはフランス(リュリ)やイタリア(コレッリ)の影響がみられる。作品には、18曲のオペラ、10曲のオラトリオ、29のパルティータ、序曲の他約57の挽歌や詩篇がある。教則本にも彼の作品が取り上げられ、ピアノ初心者にも彼の小品はなじみが深い。
出典:wikipedia
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