川内駅(せんだいえき)は、鹿児島県薩摩川内市鳥追町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)・肥薩おれんじ鉄道の駅である。難読駅名の一つであり、“かわうち”とは読まない。JR九州の九州新幹線(鹿児島ルート)と鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道の肥薩おれんじ鉄道線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。旅客駅においては、かつては肥薩おれんじ鉄道線も鹿児島本線の一部でありJR九州の単独駅であったが、2004年の九州新幹線開業による並行在来線の経営分離により、現在はJR九州と肥薩おれんじ鉄道が駅構内を共用する共同使用駅となっている。新幹線は、速達型の「さくら」と各駅停車の「つばめ」の全列車が停車する。日中は主に「さくら」が1時間あたり2本停車し、この2本の「さくら」のうち熊本駅 - 鹿児島中央駅間を速達運転する列車と、この区間を各駅停車として運行する列車が交互に停車する。最速達型列車の「みずほ」は停車しない。肥薩おれんじ鉄道線の列車は、土日祝日に運行される快速「オーシャンライナーさつま」と、普通列車の上下10本(土休日は上下8本)が隈之城駅に乗り入れる他は全て当駅発着となる。また、JR九州の車両は肥薩おれんじ鉄道線には乗り入れず、すべて当駅発着となる。鹿児島本線では朝と夜間に特急「川内エクスプレス」が1往復発着していたが、2016年3月26日のダイヤ改正で廃止となった。また、九州新幹線の一部開業に伴うダイヤ改正から、鹿児島本線下り(串木野・鹿児島中央方面)最終列車の時刻が大幅に繰り下げられ、当駅に到着する下り最終の新幹線から接続できる時刻に発車するようになった(21時台半ば→23時台後半まで)。新幹線・在来線共に地上駅で、橋上駅舎を備える。九州新幹線の駅としては唯一の地上駅である。新幹線ホームは相対式ホーム2面2線、在来線・肥薩おれんじ鉄道ホームは島式ホーム1面2線で、南半分が1番のりば・2番のりば(JR鹿児島本線)、北半分が3番のりば・4番のりば(肥薩おれんじ鉄道)となっている。この他、駅本屋側には使用されていない単式ホーム1面1線が存在する。新幹線は鹿児島中央方で川内新幹線車両センターへの引込線が伸びている。1987年の宮之城線廃止以前は、在来線側は上記のホームの他に同線の発着に使用するホームが1面設けられた3面5線の構造であり、さらにその外側に貨物側線群が設けられていた。貨物側線は、国鉄時代末期の貨物取扱い縮小により列車留置線に転用され、宮之城線ホームは、同線廃止後は鹿児島本線のホームとして使用された。JR九州移行後も新幹線の建設まではほぼそのままで使用されていたが、その後新幹線建設に伴い旧宮之城線ホームは撤去され、留置線も川内川付近に移転し、旧宮之城線ホームと留置線跡地に新幹線の線路やホームなどの施設が設けられた。2004年3月の新幹線開業時には駅舎の橋上化が行われたほか、鹿児島本線当駅以北の肥薩おれんじ鉄道への経営移管に伴い旧1番線ホームの使用が停止され、上記の構造となった。旧1番線ホームは現在もホームの一部、線路、架線が当時のまま残っていて本線とも繋がっているものの、旧駅舎や跨線橋は全て取り壊されていて旅客通路からは分離されているためホームに立ち入ることが出来ず、出発信号機や入換信号機も×形の板が取り付けられている。新幹線改札口はJR直営、在来線改札口はJR九州鉄道営業が受託している。みどりの窓口が設置されており、こちらはJR直営のスタッフが担当している。肥薩おれんじ鉄道線は在来線ホームにも駅舎が設けられており、駅係員が改札業務や乗車券の販売などを行なっている。JR鹿児島本線ではIC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能である(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)が、九州新幹線(当駅 - 鹿児島中央駅間含む)および肥薩おれんじ鉄道線での利用はできない。自動券売機は新幹線用、指定席券売機、JR在来線用(ICカード・オレンジカード対応)、肥薩おれんじ鉄道用の各券売機が設置されている。また、在来線の改札内には簡易ICカードチャージ機が設置されている。自動改札機は新幹線改札口と新幹線連絡改札口にのみ設置されている。JR在来線は肥薩おれんじ鉄道と共同で使用している改札のため自動改札機は設置できず、簡易SUGOCA改札機のみが設置(ホーム上、肥薩おれんじ鉄道の駅舎前)されているほか、ICカード以外の乗車券や磁気定期券は駅係員が改札を行う。新幹線・在来線・おれんじ鉄道ともに夜間滞泊が設定されている。1番線と3番線は同一ホーム上にあるが線路は分断され、列車の直通は不可能。使用停止となっている旧1番線、同一ホームである2番線と4番線、側線の5番線の線路は繋がっており、貨物列車など両社を直通する列車は2番線、4番線、5番線を通過する。出水方には留置線が3線設置されている。JR貨物の駅は、駅西口の北にある。1面1線のコンテナホームがある。駅の着発線とコンテナ荷役線は、駅北側(上川内駅方面)へ伸びる引上線を介して接続している。2014年3月15日改正時点では、鹿児島貨物ターミナル駅から北九州貨物ターミナル駅、名古屋貨物ターミナル駅および大阪貨物ターミナル駅へ向かう上り高速貨物列車が1日3本停車する。下り列車は当駅には停車せず、荷役はすべて上り列車で行う。取り扱う貨物は、コンテナ貨物(12ftコンテナ)のみである。また、産業廃棄物の取扱許可を得ている。かつて駅弁を販売していた西原弁当は2008年夏頃に休業し、その後は出水駅を拠点とする松栄軒の駅弁を構内のキヨスクで販売している。主な駅弁は下記の通り。上記のほか、東口にある「きやんせふるさと館」でも地元業者が製造した駅弁が販売されている。品目と製造業者は下記の通り。駅前西口広場に停留所がある。2013年度の駅取扱収入は24億3,900万円で、JR九州の駅としては第11位である。九州新幹線開業後は、その速達効果が大きい事から利用者が急増した。特に鹿児島中央駅への利用客は九州新幹線部分開業前の予測を大幅に超えており、新幹線用定期乗車券「新幹線エクセルパス」当駅 - 鹿児島中央駅間の利用者数は2013年9月末時点で542人に達している。これは2013年9月末時点、九州新幹線の区間別の定期券利用者数では博多駅 - 熊本駅間の646人に次いで第2位である。年度別の乗車人員の推移は以下のとおり。
出典:wikipedia
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