だいせんとは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪駅 - 米子駅間を東海道本線・福知山線・山陰本線経由で運行していた夜行急行列車である。2004年10月16日に廃止された。本項では、京阪神と山陰地方を福知山線経由で運行されていた夜行列車の沿革および、伯備線経由で運行されていた「だいせん」の沿革についても記述する。急行「だいせん」としては、日本国有鉄道(国鉄)が1968年10月から大阪駅 - 鳥取駅・米子駅・出雲市駅・益田駅間など山陰本線の主要駅間を福知山線経由で運転を開始した。「だいせん」の名称自体は岡山駅 - 松江駅間を伯備線経由で運転を開始した快速列車として1953年3月から使用されていたが、1968年10月のダイヤ改正により、伯備線経由の「だいせん」を「おき」に変更して、福知山線経由で運行する急行列車に「だいせん」の名称が使用されるようになった。「だいせん」の名称は鳥取県にある伯耆大山(ほうきだいせん)にちなむものとされている。そのことから、その周辺に近い鳥取県西部および島根県東部が終着駅となる列車の名称として使用されていた。廃止直前は1日1往復運転されており、大阪駅 - 篠山口駅間と倉吉駅 - 米子駅間では始発・最終列車としての性格も持っていた。特に倉吉駅 - 米子駅間では快速列車として運行され、普通急行券なしでも乗車することができた。廃止直前には本来の長距離客よりもこのような短距離客のほうが多く、同列車の廃止後は短距離客向けに代替列車が設定された。最盛期には1日4往復運転されていたが、ほかの列車などに代替される形で徐々に運転本数を減らしていった。周遊券が周遊きっぷとなる前は山陰側において、「京阪神ミニ周遊券」を購入すれば急行料金不要で大阪とのバス運賃と同等となるうえ、最東端となる米原駅まで広いフリー区間内の移動が無料であったことから夜行の自由席が大混雑したが、周遊券が廃止されたことで、夜行のみとなっていた当列車の需要が激減することとなった。大阪駅 - 尼崎駅 - 宝塚駅 - 三田駅 - 篠山口駅 - 柏原駅 - 福知山駅 - 和田山駅 - 豊岡駅 - 城崎駅 - 香住駅 - 浜坂駅 - 鳥取駅 - (浜村駅) - (松崎駅) - 倉吉駅 - 由良駅 - 浦安駅 - 赤碕駅 - (下市駅) - 御来屋駅 - 大山口駅 - 淀江駅 - 伯耆大山駅 - 米子駅キハ65系の「エーデル北近畿」などに使われていたエーデル用気動車を使用していた。同車は「だいせん」廃止後に廃車となった。通常は2両固定編成の普通車のみで全車禁煙車(デッキに喫煙コーナーあり)で、米子方の車両が指定席車で展望車だった。かつては、20系客車や14系客車・12系客車を連結した客車列車などで運行されていたが、1999年10月2日からキハ65形が使用されるようになったと同時に、寝台車が廃止された。
出典:wikipedia
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