『歌月十夜』(かげつとおや)はTYPE-MOONから発売された同人ゲーム『月姫』のファンディスクである。2001年8月、コミックマーケット60において発売された。時系列は『月姫』の続編に当たり、本編の数ヵ月後という設定である。『月姫』のサイドストーリーや裏話、各キャラクターの別側面などを楽しめる作品。イメージカラーは「黄昏の黄金」。物語は、本編にあたる「Twilight Grass Moon, Fairy Tale Princess」(通称「黄昏草月」)と、全十種類のミニシナリオ「夢十夜」、そしてクリア後のおまけシナリオ「夏祭り」の三つに区分されている。「黄昏草月」は、同じ一日を繰り返し、自身の行動の取り方によって変化していく箱庭世界を、主人公・遠野志貴を通して語られる。シリアスな本編シナリオとコメディ色の強いシナリオを織り交ぜた形になっている。「夢十夜」は、「がんばれ知得留先生」「宵待閑話」「朱い月」「赤い鬼神」「ななこちゃんSOS!」「妹切草」「タナトスの花」の7つをシナリオ担当の奈須きのこが執筆し、「翡翠ちゃん反転衝動!」「遠野家のコン・ゲーム」「黎明」の3つの一般募集された作品をプレイする事ができる。ただしプレイには「黄昏草月」中で特定の条件をクリアする必要がある。一部シナリオを除き選択肢は無い。「黎明」の作者は後にプロとなった丸山くがねである。主軸となる物語以外は夏のお祭りをテーマとして作られただけあり、シリアスな『月姫』とは違い、気楽に楽しむことができる。しかし一方で、ゲームの難易度が『月姫』に比べ非常に高かったり、フラグがオートセーブで累積されていくシステムのため一度見逃したイベントを見るには一からやり直さねばならなかったりと攻略するには根気と時間が必要となる。この他にも、ユーザーからの投稿やゲストイラストレーターを招いたイラストレーション、さらにはユーザー投稿を含む短編ストーリーなども収録されている。シナリオの採用者のなかには、後にプロになった健速もいた。健速の投稿シナリオは「酔夢月」であり、その後に自身のホームページで完全版「酔夢月完全版」と新作「酔夢月展章朧月夜」を公開し、ダウンロードできるようになっていた(現在はホームページの場所を移転・削除済み)。登場人物名の後に記した声優名は他作品による参考データで、『歌月十夜』自体にはボイスは付いていない。詳細は『月姫』の登場キャラクターを参照、ここでは今作での役割と、追加された部分のみ記述。後に製作された対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD Re・ACT』でレンは志貴ではなく、アルクェイドの使い魔として登場する。これは、『MELTY BLOOD Re・ACT』が歌月十夜の物語がなかった場合の夏の話だからであり、両作は裏表の関係といえる。だがレンはアルクェイドは契約上のマスターで志貴は自分で選んだマスターと区別しており、結果的にマスターは2人だとしている。
出典:wikipedia
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