Fedora(フェドラ - 英語読みは国際発音記号 - ɨは非円唇中舌狭母音)は、レッドハット社が支援するコミュニティー「Fedora Project」によって開発されている、RPM系Linuxディストリビューションである。バージョン6まではFedora Coreと呼ばれていた。特定のバージョンを指す場合は「Fedora 9」のように、バージョン番号を添えて呼ばれることもある。Fedoraは、UbuntuやopenSUSE同様、最新の技術を積極的に取り込むディストリビューションとして知られている。また、Fedoraはその開発目的として「rapid progress of Free and Open Source software(フリー/オープンソースソフトウェアの世界を迅速に発展させること)」を謳っており、フリーソフトウェアを厳格に重視したディストリビューションという一面も持っている。2003年末、開発が終了したRed Hat Linuxの後継を開発するためにFedora Projectが結成された。レッドハットは企業向けのRed Hat Enterprise Linux (RHEL)のみをサポートしていくこととなり、Fedoraはコミュニティ主導のプロジェクトとして進めていくことになった。コミュニティ主導とすることで高度な開発を柔軟に行うことができ、その成果がRHELに取り込まれるといった検証目的としての位置づけがなされている。パッケージ管理ツールには DNF または Yellowdog Updater Modified(Yum) が採用されている。Fedora 22よりYumはDNFに置き換えられた。Fedora22以降の時点では、将来的にYumは廃止される予定であり、Yumは段階的にDNFへと置き換えられている。Fedora Core 4まではYumに加えて、Red Hat Linuxで使われていたパッケージ更新ツール「up2date」も利用可能であったが、Fedora Core 5で削除されている。Yum以外には、Debianなどが採用しているAPTも使用できるが、APTはAMD64アーキテクチャで必要となる「マルチアーキテクチャ環境」(対象アーキテクチャの異なるパッケージが混在する環境)に対応していないので、使用は推奨されていない。また、Mandriva Linuxなどで採用しているSmartも使用可能である。初めから利用できる公式のリポジトリの他に、RPM FusionやLivnaといったコミュニティによって運営されているリポジトリや、AdobeやDropboxなどのサードパーティ製リポジトリも存在し、後で登録して利用可能である。Fedora 7以前には、Red Hat社のデベロッパーによって運営されている公式のリポジトリであるFedora Core(ディストリビューション名ではなくリポジトリ名)とは別に、コミュニティベースで運営されるFedora Extrasというリポジトリが存在した。ディストリビューションの中核をなすパッケージはCoreで提供し、Extrasでは「追加パッケージ」を提供する、というような位置づけになっていた。Coreに比べて新規のパッケージが簡単に追加できたため、従来は非公式なリポジトリで提供されていた数多くのパッケージがここに収録された。当初はFedoraのインストールCD/DVDにはリポジトリがCoreしか登録されていなかったが、Fedora Core 3以降ではExtrasも利用可能となり、Fedora Core 4以降はYumの設定ファイルにデフォルトで登録され、インストールすればすぐ利用できるようになっていた。Fedora 7 でメインのリポジトリ(Core)と統合され、同時にFedora Core(リポジトリ名ではなくディストリビューション名)の名は現在のFedoraに変更された。Core統合後も、Fedoraの「フリーソフトウェア精神」に反する、あるいはアメリカ国内法に違反する恐れがあるためにFedora本体への収録が見送られたコミュニティベースのリポジトリが「Dribble」「Freshrpms」「Livna」などの名で活動していたが、それらが2008年にごく一部のパッケージを残してRPM Fusionとして統合された。RPM FusionはFedora本体とは無関係にメンテナンスされている非公式のリポジトリである。オープンソースの「free」とそれ以外の「nonfree」とに分かれてメンテナンスされており、「nonfree」には主にGPUドライバなどのプロプライエタリソフトウェア、またはMP3や動画再生関連のライブラリなどが収録されている。2007年2月、OSIの創設者であるエリック・レイモンドはFedoraの開発メーリングリストに「"Goodbye, Fedora"」と題するメールを投稿した。そこにはガバナンスがうまくいっていないこと、RPM開発を停滞させておりYumを遅くバグの多いままにしていること、プロプライエタリなフォーマット非対応の問題が処理できていないこと、などといったFedoraへの非難があり、近年台頭してきたUbuntuへの支持が表明されている。これは大きな議論を引き起こした。レッドハットのグレッグ・デ・コーニグズバーグはFedoraとUbuntuの方向性の違いを指摘し、Ubuntuがプロプライエタリなコードをサポートしていることで多くの犠牲を払っていると反論している。短いサイクルでリリースされているFedoraではバージョンごとのメンテナンス期間も短くなっている。今日の規程では、あるバージョンについて2つ先のバージョンがリリースされてから1ヶ月後までメンテナンスされることとなっている。例えばFedora 12のリリースが2009年11月で、ふたつ前のバージョンであるFedora 10はその1ヶ月後の2009年12月にメンテナンスを終えた。Fedoraのバージョンアップは概ね半年ごとに行われているため、リリースされてから約13ヶ月後にメンテナンスが終了する傾向にある。コミュニティベースでメンテナンスされていたFedoraの非公式リポジトリ。Fedora 7 で、メインのリポジトリ(Core)と統合された。
出典:wikipedia
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