赤石山脈(あかいしさんみゃく、あかしさんみゃく)は、長野県、山梨県、静岡県に跨って連なる山脈。通称南アルプスとも呼ばれ、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)と共に日本アルプスと呼ばれる事もある。また、「あかしさんみゃく」との読みも存在する。山脈の主要な部分は、南アルプス国立公園。その地域は鋸岳から光岳に及び、この区間の主稜線には登山道が整備され要所には山小屋とキャンプ指定地がある。また、その東の山梨県側は、南アルプス巨摩県立自然公園に指定されている。大井川、安倍川の流域は、川沿い又は尾根が奥大井県立自然公園に指定されている部分もある。また、鋸岳の西に位置する幕岩から下流の戸台川は三峰川水系県立自然公園に指定されている。赤石山脈には、9山の3,000m峰があり、10山が日本百名山に選定されている。2008年12月、長野県富士見町から飯田市にかけての地域が日本ジオパーク協議会により南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークに認定された。2014年6月、南アルプスユネスコエコパークに認定される。赤石山脈とは、最も広義には、諏訪湖を頂点とし、東では釜無川と富士川、西では天竜川に挟まれた山地をさす。この意味での赤石山脈は、いくつかの山脈の集合体という意味で、赤石山系とも呼ばれる。赤石山系は、南西方向では静岡県と愛知県の県境の弓張山地(天竜川の対岸)へと地形的には続いている。広義での赤石山脈には、これも含まれることがある。しかし、赤石山系の西端に南北に走る伊那山地(標高1600-1800m)や、東端にやはり南北に延びる巨摩山地(標高1600-2000m)と身延山地(標高1000-2000m)は、山系の中心をなす山々に比べてかなり低いこともあり、赤石山脈からは除かれることもある。弓張山地についても同様である。これらの山々を除いた赤石山系の主要部を赤石山脈と呼ぶことも多い。一般に「南アルプス」と呼ばれるのは、この意味での赤石山脈のうち標高の高い部分である。この南アルプスも、細かく見れば三つの山脈の集合体であり、そのうち仙丈ヶ岳から三峰岳、塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳へとつながっていく山脈を赤石山脈と呼ぶ場合もある。その場合、狭義の赤石山脈と、白峰山脈、そして甲斐駒山脈(下記参照)が南アルプスを構成することになる。赤石山脈の名は、赤色チャートが露出する大井川上流の赤石沢と、その源頭の赤石岳の名に由来する。北端には鋸岳~甲斐駒ヶ岳~早川尾根~鳳凰三山と連なる連峰が北西から南東につらなり(甲斐駒山脈)、この連山から野呂川・北沢峠を隔てた南側では、主に南北に連なる二列の山脈となる。東側の連山(白峰山脈)は白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)と白峰南嶺(広河内岳・黒河内岳・笊ヶ岳など)と呼ばれ、西側の連山(狭義の赤石山脈)は仙丈ヶ岳を北端とし、塩見岳(両者の連なる長大な尾根を仙塩尾根と称する)・荒川三山・赤石岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳から南アルプス最南端の光岳に至る。光岳より南にもさらに山が連なり、光岳以南は深南部と呼ばれる(大無間山・黒法師岳など)。飛騨山脈が、急峻な山容の山が多いのに対して、赤石山脈は北部の甲斐駒ヶ岳~鋸岳一帯を除き、比較的なだらかな山容の山が多い。これは、赤石山脈が飛騨山脈より新しく隆起した山々であるため、比較的浸食が進んでいないためだと考えられている。大部分の山々は中生代白亜紀の砂岩・頁岩・粘板岩などの地層からできていて、山肌は黒っぽい。ただし北端の甲斐駒ヶ岳~鳳凰三山の連峰だけは花崗岩よりなり、山肌が真っ白で赤石山脈の中では異彩を放っている。また、最終氷期の氷河の痕跡である圏谷が、仙丈ヶ岳・間ノ岳・荒川岳などに見られる。狭義の赤石山脈の西側には、伊那山地が平行して南北に延びており、その間の谷(国道152号が通っている)は、中央構造線によって作られたものである。前述のとおり飛騨山脈と比べて浸食が進んでいないため、土壌がよく発達しており、森林や高山植物も全般的には飛騨山脈より豊富である。また飛騨山脈より南側・太平洋側に位置しているため、冬季の降雪量は飛騨山脈より少ない。そのため、植生は全般に飛騨山脈より2~300m上方にずれており、森林限界もその分だけ高めである。特に、大量の積雪に弱い亜高山帯針葉樹林の発達がよい。ただし、残雪に依存する湿性の高山植物はそれほど多くない。一般的には海抜1,700-1,800mあたりまでが落葉広葉樹林、海抜2,600-2,700mあたりまでが亜高山帯針葉樹林、それ以上が高山帯となっている。北岳(草すべりと山頂南側の稜線)・仙丈ヶ岳・北荒川岳・三伏峠・中岳(荒川中岳)などに、非常に大規模な高山植物のお花畑があることが知られている。北岳の山頂直下では、その固有種のキタダケソウが自生する。以下が主な源流の河川で太平洋へ流れる以下が赤石山脈にある主な峠。
出典:wikipedia
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