番勝負(ばんしょうぶ)は、主として、囲碁や将棋の棋戦などにおいて、同じ2名の対局者が複数回の対局を行い、勝数が多い方を優勝者等とする仕組みを指す言葉である。「番」は対局の局数(回数)を意味する助数詞であり、本来は「七番勝負」のように漢数字を冠して表記するが、様々な番数の勝負の総称として「番勝負」と言う。囲碁では「番碁」(ばんご)という言葉を使うことも多い。番勝負には、次のようにいくつかの形態がある。現在の番勝負では勝負をつける必要があるため、奇数番の勝負が普通である。三番勝負であれば先に2勝した方が、五番勝負であれば先に3勝した方が、七番勝負であれば先に4勝した方が勝ちとなる。囲碁の七大タイトル戦、将棋の全7タイトル戦は、すべて、タイトル保持者と挑戦者1名との番勝負で優勝者を決める。なお、黒番(先番)と白番の回数が不平等にならないように、第1局開始時にニギリで第1局の先後を決めた後は、1局ごとに先後を入れ替えて対局する。勝負が最終局までもつれ込んだ場合は、再度、ニギリが行われる。また、昔の番勝負(囲碁の手合割を参照)とは異なり、現代の番勝負ではコミが採用されている。なお、先手番と後手番の回数が不平等にならないように、第1局開始時に振り駒で第1局の先後を決めた後は、1局ごとに先後を入れ替えて対局する。勝負が最終局までもつれ込んだ場合は、再度、振り駒が行われる。江戸時代から明治・大正にかけては棋士の数が少なく、そのため強さの序列をつけるのに同じ相手と何局も戦い、その結果によって決めていた。特に必要がある場合に期間を決めてまとめて打つこと、指すことがあった。有名なものとして、次のようなものが挙げられる。昔は上のように偶数番の番勝負が普通であった。というのも、二局一組の手合割というのがあったため不公平のないように、また実力伯仲、あるいは実力差が手合割に見合うものならばあえて勝負をつける必要がないという考えがあったためである。チェスでも大きな大会の決勝などでは、同じ相手と複数回対局するシステムが取られ、"best of # matches" と呼ばれる。囲碁や将棋とは違い、偶数回の対局となり、白と黒を同じ回数ずつ持つ。引き分けを0.5勝と数え、過半数の勝数をあげれば勝ちとなる。偶数回の対局としているのは、先後の回数による有利不利をなくすことと、引き分けが多いために囲碁・将棋のような番勝負の仕組みが成立しないことが理由である。その他、北米4大プロスポーツリーグのうちMLB(ワールドシリーズ)・NBA(NBAファイナル)・NHL(スタンレー・カップ)や、日本プロ野球(クライマックスシリーズ・日本シリーズ)・プロバスケットボール(JBLプレーオフ)など、各国のスポーツのポストシーズンではこの方式を採用しているものが多い(多くは5戦3勝制、あるいは7戦4勝制)。プロレスでは、「未来のエースと目された若手レスラーの試練」などの理由で、「○○十番勝負」という企画が行われることがある。大物レスラー十人が対戦相手を務める。ジャンボ鶴田の「ジャンボ鶴田試練の十番勝負」、藤波辰巳の「飛龍十番勝負」などが有名。七番勝負の場合もある。
出典:wikipedia
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