骨川 スネ夫(ほねかわ スネお)は、藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。野比のび太のクラスメイト。2月生まれ(何日かは不明、午後5時5分に生まれたことがビデオに残されている)(方倉設定では3月28日生まれとされていた)。ナルシストかつイヤミ、口が上手く虚言癖の持ち主。強者には徹底してへりくだる虫のいい選択しかしない。父親は会社社長で家庭が裕福であり(小学生でありながら月の小遣いが1万円)、度々自慢話を吹聴してのび太を憤慨させたりうらやましがらせたりする。ごく初期にはメインの悪役になることが多くジャイアン以上に威張っていたが、間もなくジャイアンの子分としての立場を確立。原作・アニメ共にジャイアンとタッグを組み、悪戯を行う場面が多い。実はマザコンでもあり、危機的状況に陥ったり寂しかったりすると「ママ〜」と叫んで泣く(『ドラえもん のび太の恐竜』や『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』では「おかあさま」と呟いている)。ケンカの際には、ジャイアンや親によるバックボーンからのび太に勝つことが多い。また、精神面ではのび太より下だと言う見方もあるが、実際はのび太やジャイアン同様、蛇や虫類などには強い。逆に、のび太が苦手とするオバケにも強い。大長編等では特に、のび太やジャイアンが本編よりも勇敢な姿を見せる場面が多いこともあり、相対的に弱虫に見え易いが、それでも後期では前述の2人程ではないものの勇敢な一面を見せるシーンも度々あり、また、持ち前の現実的な判断力や器用さを発揮してメンバーに的確な提案をしたり戦力として大いに貢献したりすることもある(詳細は後述の知力・趣味・性格に記載)。また、「雨男晴れ男メーター」によると、数値が「-7」の強い雨男である。なお、骨川家の住所は「東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5」。テーマソングとして「スネ夫のうた」(作詞・歌:肝付兼太、作曲・編曲:菊池俊輔)と「スネ夫のおぼっちゃマンボ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:関智一)がある。前者はテレビアニメ第2作1期、後者はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。また、一人称は「ボク」「ボクちゃん」だが、初期、または『エスパー魔美』にゲスト出演した際には「オレ」と称していたこともある。特徴的なキツネ顔に加え、前から見ても横から見ても山形に見えるという独特な髪型をしている。青年になると、いとこのスネ吉のようなパンチパーマに変わっている。親族は全員、髪型以外の顔つきがそっくりであり、ペットまでもこの顔つきである。スネ夫自身はその顔をハンサムだと思っているが、自分の顔だという先入観を捨てて見た場合は嫌悪感を示し、夢の中や自画像等では髪型で辛うじて当人だとわかるほど自分を美化して描いたことがある。唯一の悩みは身長の低さで、のび太より5センチメートル低い、135センチメートル。背が低いことに劣等感を持っている。大長編『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』で、スモールライトの効き目が切れ、元に戻った際。宇宙人から「巨人だ!」と大騒ぎされた事から、しずかに「見た? ボクのこと「巨人」だって」と喜んでいた。。また、連載初期はおねしょ癖があり、居眠りの最中でさえオムツが必須。就寝時にオムツをするよう母親に注意されるほどだった。起きているときでも驚いて漏らしたこともある。有名私立中学への進学を志望しており、塾に行ったり模範生と言われたり家庭教師をつけられたりしている。だが成績は比較的平凡で、100点をまれに取る程度(ただしのび太曰くカンニング)で、24点を取ったこともある。「正かくグラフ」によれば、のび太やジャイアンよりは優れるが、しずかよりは劣る。数値で表すと、のび太の3.5倍、ジャイアンの1.75倍、しずかの12分の7となる。比率に直すと「しずか:スネ夫:ジャイアン:のび太=12:7:4:2」となる。しかし、専門的な知識やのび太を虐めるための悪知恵は非常に豊富で、ジャイアンの知恵袋的な存在になっている。のび太に言わせれば、塾へ行くと言ってはさぼり、そのつど得意の口八丁で塾講師におべっかを使ってごまかしているという。『ドラえもん のび太の日本誕生』では全科目に家庭教師を付けられ、耐えられずに家出した。もっとも、劇場版の後半になれば、更に彼の知力や判断力も役立つ場面も増える。『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』ではジャイアンに半ば強引にロボットに支配された街へ潜入するメンバーにさせられたものの、前述の現実的感覚を生かして考えなしに行動するジャイアンを「(敵のロボットに)疑われるから無闇に話しかけるな!」などと制したり、持ち前の判断力で、食料が運ばれる先には人間がいるはずだなどといった発想で、結果的に人間収容所の場所をつきとめるのに大いに貢献した。英会話を習っている。しかし、いざ英語が必要になったときには会話に詰まっており、特に英会話に堪能というわけではない。またテレビ番組「上級フランス語講座」をかかさず見ており、ビデオ録画もしている。だが作中でフランス語を披露したことはない。どちらかというと低めで、草野球チーム「ジャイアンズ」の特訓で町内10周マラソンをした際、最下位になった(道具を使ったのび太は別として)という前歴がある。ひみつ道具「正かくグラフ」によると、筋力はのび太の約2.3倍、ロボットのドラえもんを除けば、主要メンバーの中で最も小柄な事を考えれば、運動能力は中々高いと言える。しずかの約1.17倍あるいは1.4倍(最初のコマと次のコマでグラフが異なるため差が出る)、ジャイアンの10分の7。比率に直すと「ジャイアン:スネ夫:しずか:のび太=10:7:5:3」となる。しかし、野球の実力はジャイアンズの中でも高い。打撃ではヒットや長打を打ち、のび太がバッターボックスに立つとき塁にいることが多い。守備ではキャッチャーを務めている。趣味はプラモ作り、ラジコン、読書(特に漫画)、テレビゲーム(テレビゲームが一般的に普及していなかった時代に既に所持していた)、ジオラマ撮影、恐竜(特にティラノサウルス等を好んでいる) 、鉄道模型製作、切手収集、アニメーション制作(途中でジャイアンとけんかしたため頓挫)など多彩、かつ流行に敏感。基本的に手先は器用で、小学生でありながら趣味に対してはマニアックかつ強烈なこだわりを持つ。古銭集めも嗜んでおり、対価を得て譲ったりしている。その手先の器用さは、本編では主にのび太への意地悪などに悪用される事が多いが、劇場版では味方側から頼りにされる事もある。特に、『のび太の宇宙小戦争』では、彼の作ったラジコンの戦車が、敵の大軍を相手に大活躍した。ラジコン戦車の点検・整備を彼に任せたり等、他の面々もスネ夫の腕前を信頼しており、この時は静香も、「あなたが作ったラジコンじゃないの、もっと自分の力を信じなさい」等と彼を勇気づけている。また、この時の静香のセリフから、ドラえもんもスネ夫が作ったラジコン戦車の強度を「ちょっとやそっとや壊れない」と認めている事がわかる。更に、PCIA(敵軍の名前)の司令官ドラコルルも、彼の腕前を見て「恐るべき兵器だ、あの少年は地球の兵器製造大臣に違いない」などと驚愕していた程である。劇場版の『のび太の南海大冒険』(時空移動船)『のび太と緑の巨人伝』(緑の星のボート)『新・のび太と鉄人兵団』(ザンダクロス)等ではいつもラジコンを操縦しているためか、乗り物の操縦をすることが多い(時空移動船操縦の時では当初は拒んで、ジャイアンに「でっかいラジコンと思えばいい」と励まされるほどである)。彼の器用さは、『のび太と雲の王国』では、「雲の国王冠」を身に着けて調子にのったのび太にナンデモ大臣に任命されたりなど、のび太もスネ夫の器用さを認めていることがうかがえる(ちなみに、静香はのび太の妃、ドラえもんは総理大臣、ジャイアンは召使いに任命された)。芸能界に詳しくミーハーで、伊藤翼ファンクラブの幹部。テレビ局の偉い人やレポーターが父親の友達であるため、有名人とのツーショット写真や有名人の手形、キスマーク入りのサイン色紙を多数持っていたり、一般には知られていない芸能界の噂や裏話を知っていたりする。ただし、それを利用して芸能人に関する嘘の自慢話をするときもあるがその嘘がばれてジャイアンにしばかれたこともある。夢はファッションデザイナーになることと漫画図書館を建てること。出木杉英才ほどではないが知的好奇心は旺盛で、博学ぶりの一端をのび太ら仲間に見せることもある。また、デザイナー志望だけあって絵画も得意であり、評論家からも素質を認められている。大長編ではカニピラフやステーキ等の高級料理を食べていることが多い。また、普段から贅沢な食生活をしている為か、猫舌であり、ジャイアンと違い、高温のものを飲食するのも苦手。リッチでレアなコレクションと体験談で他人を羨まらしがらせたり悔しがらせることを好む(特にのび太に対して)。のび太がドラえもんに道具を出してくれるよう懇願する発端の多くはスネ夫の自慢話である。この自慢癖は母親譲りのようである。母親に溺愛されているためマザコン。鏡で自分の顔を30分も見続けるほどのナルシストだが、自分の低身長だけはひそかに苦にしている(背を伸ばす努力を影で行っていたりする)。本人曰く、「僕はお金もあるし頭もいいし顔も綺麗だけど、身長が低い事だけが悩みなんだ」。ジャイアンの嫌がらせが暴力からくるのに対し、スネ夫は「のび太だけ除外」などという心理的な嫌がらせが中心である。のび太にだけゲームを貸さない、コレクションに触らせない、遊びや行楽、別荘(四丈半島)に誘わないといった類が多い。主に「この車にはあと3人しか乗れない」「チケットが3枚しかない」など。44巻収録「アニメばこ」には「3人用のビデオ」という理不尽なものが登場する。ただ、自転車に乗れないためにサイクリングに誘わないなど、のび太に原因がある場合もある。また、あまり度が過ぎると、のび太だけでなくジャイアンやしずかまでも呆れさせてしまうことがある。普段は冷静で落ち着いた性格である反面、ジャイアン程ではないが些細なことで激怒することも多く、意外と気の短い一面を持つ。のび太をいじめるジャイアンの腰巾着かつ強力な参謀の役割を担う反面、意気投合するよりも互いに利用し合っている傾向が見られる。またジャイアンにおもちゃなどを取り上げられてのび太に泣きつく日和見主義な面がある。実際、スネ夫自身もむしろのび太同様ジャイアンにいじめられる方が多い(これは他の男子勢とも共通する)。そのためチャンスがあれば思いっきり殴りたいと思っている。のび太がドラえもんのひみつ道具でジャイアンに仕返しやイタズラなどをしようとした場合は、のび太やドラえもんと結託することも少なくない(原作連載初期のころは逆にジャイアンを従えて歩く描写が見られた)。また、もしもボックスの効力でのび太がアメリカへ引越しをすることになった際には、それまでの嫌がらせに対して涙を流して謝罪したりする描写から、のび太をいじめていることに対して多少なりとも後ろめたさを感じている節もある。またあまり目立たないものの、時にはジャイアンが迫っているから気をつけろとのび太に警告したりするなど、若干ながら親切な面も見せており、必ずしもジャイアンに絶対的に服従しているという訳でもない。ハツメイカーに発明品をリクエストした際には、のび太がいじめっ子から逃げるための道具だったのに対し、いじめっ子と戦うための道具を求めていた。ただしジャイアンの事を友人とは思っており、彼からも慕われることもある。大長編ではジャイアンとは連携をとって敵と戦ったりするなど強い仲間意識を見せている。「のび太のくせに生意気だぞ」というセリフが物語るかのように、ドラえもんのひみつ道具に頼って自分より優勢になったのび太に対し敵愾心を燃やすことが多い。ジャイアンほどではないがスネ夫もひみつ道具などを強奪することが多く、そのたびに痛い目に遭っている。但し、ジャイアンが力ずくでひみつ道具を奪おうとするのに対し、スネ夫の場合は悪知恵を働かせて 「頭脳的に」 強奪しようとすることが多いことが特徴である。また、普段はそうでもないが、本気で怒るとのび太やジャイアン以上に自己中心的な性格になり、本気で怒ったときに自身がとる身勝手な行動に対しても全く反省することもない。口が達者でおべっか、ゴマすりはお手のもの(とはいえ、しばしばジャイアンなどの目の前で本人の悪口を言ったりするなど、実はおべっかばかりではない一面を持つ)。ジャイアンは勿論のこと女の子を褒めて気分良くさせる話術にも長けている(財力を生かしてちょっとしたプレゼントという合わせ技などもある。しずかに渡すために他人の家のバラを一輪盗んだこともある)。『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』では、これらが原因で「ウソツキ性」と判定され、ジャイアンとともにムー連邦の監獄に入れられている。文才もあり、アイドルへのファンレターコンクールで入賞するほど。場の雰囲気を読む勘の鋭さとボキャブラリーの豊富さは天下一品。だがそれも劇場版後期辺りからは、ジャイアンに対しても正面から意見するシーンが目立ってきている。特に『のび太とブリキの迷宮』では、乗っていた飛行機が北極へ不時着して文句を言うジャイアンを「うるさい! 文句ばかり言うな!」などと一喝したり、明かりが見えるから行こうとするジャイアンを「君って単純な人なのね。北極に人なんかいる訳ないだろう。ロボットの基地かなんかで行ったら捕まるぞ」(実際はサンタロボットがいて助けてもらった)などと制するなど、こういった場面では仲間を引っ張ることが多いジャイアンをむしろリードしている。またこのシリーズでは、ジャイアンの方も強引に自分と一緒に潜入メンバーにしたり、「スネ夫、お前考えろ」などとスネ夫のアイデアを当てにしたりとスネ夫に頼る場面も比較的目立つが、長い付き合いもあり、ジャイアンもスネ夫のことを信頼している節がうかがえる。学校一の美人と評される隣のクラスに在籍する河井伊奈子(かわいいなこ)に片想いをしている。しかし遠足のスライドを見せる際に、しずかから「私は見に行かない」と言われると、「しずちゃんがいないと意味がないんだよ」とも言っていることから、しずかに対しても好意を抱いている描写がある。頑迷なまでの唯物論者で、神仏や幽霊、妖怪などを一切信じず、超自然的なものを科学的に説明しようとする傾向があるが個人主義な思考も併せ持っており、現実的なものでも自分に対して都合の悪いことだけは信じず、自身の考えを正当化するために精神論を並べることも少なくない。その一方、そういった類のものを極度に恐れている。『ドラえもん のび太の大魔境』では、心を一つにしてペコを助けるシーンで、しずかより遅れて現れたこともあった。また、ドラえもんの道具で出した怪物などで気絶する場面もしばしば見られる。開けた者の最も恐がるものが出てくる道具「びっくりばこ」をスネ夫が開けたところ、出てきたものは幽霊であった。背後霊を信じている描写もある。なお、そのとき霊能力者に霊視してもらった結果によると、動物霊が2体と、ドン・ブラスコ・ピラニエスという名の700年前のスペインの貴族の霊が憑いているという。また、一番怖いものは本人によるとノストラダムスの大予言。ノストラダムスの予言を信じるあまり町中を巻き込んだ一大騒動に発展したこともある。また、翼竜に食い殺される妄想話を延々した挙句、自ら失神したこともある。同様の境遇でしずかを慮る発言をしているのび太に比べ、肝っ玉は相当小さいといえる。しかし、そんなスネ夫も、『のび太の宇宙小戦争』では、当初は圧倒的多数の無人戦闘艇に怯えていたものの、それでも戦いに赴く静香を見て、「いくらぼくだって女の子1人を危険な目に遭わせる訳には…」と勇気を振り絞って自らも戦うことを選び、ピンチになった静香を身を挺して守ったりもした。さらに『のび太とブリキの迷宮』では、ブリキン島でドラえもんが拉致され、のび太やジャイアンが救出しようと息巻く時にも、「ここは危険だから、とりあえず戻ってからみんなで相談しよう」と提案したりなど、ここでも持ち前の現実的で冷静な意見を唱えている。酒癖が悪いらしく、ソフトドリンクが酒のような飲み物になる道具「ホンワカキャップ」を使って酔っ払った際には、歌いだしたジャイアンに対し「やめろやめろ、下手くそ!」と罵ったあげくに日頃の愚痴をぶちまけ(「みんな泣かされてんだぞ、お前なんか町の公害だ!」など)、飲み物を顔にかけたり空きビンを投げつけるなど暴力も加えていた。自己保身に走る面があり、ゴルゴンの首から逃げる際に先を行っていたのび太を「僕より先に逃げるな!」と言って後ろに投げ飛ばす、不良中学生に取り入るためにのび太を犠牲にする、ピー助の気持ちを考えずに恐竜ハンターの要求(ピー助を渡せば現代の日本に送る)を呑もうとする、気絶しているリルルを「壊せ」と言う等、非情な言動をとるが、最終的には自分が痛い目に遭ったり、全員に反対される事が多い。骨川家この他は血筋不明。身長は伸びており、のび太たちと変わらない高さになっている。「のび太の結婚前夜」(25巻収録、および同話を原案とした映画とTVアニメ)では青年期のスネ夫の姿が見られる。髪型はパンチパーマになっており、身長ものび太達と同程度に成長している。映画では現在同様の髪型だが、ピアスを付け、左ハンドルのオープンカーを乗り回す青年に成長を遂げていた。ちなみに愛車は改造した電気自動車。トヨタの実写版CMでは、しずかをよく車でデートに誘いのび太を悔しがらせる嫌味な奴であるが、反面ボランティアで老人ホームのお年寄りたちを車で旅行に連れて行くといういい一面も見せている。デザイナーになりたがっているが、将来は貿易会社の社長になる。大会社ではないが、忙しく仕事をこなす。少年時代は「パパの会社を継いで社長になる」と予想していたが、父の会社を継いで就任したかは不明。女性と結婚し(2014年アニメ版ではスネ太郎の母と結婚する)、スネ樹という息子をもうける。スネ夫の声を担当している関智一は放送前のインタビューで、人気キャラクターランキングにおいて主要キャラの中では唯一、トップ5に入らなかったことを嘆いた上で、ようやくここまで(スネ夫の特別番組が編成されるまで)こぎつけたと嬉しそうに答えている。
出典:wikipedia
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