無限城(むげんじょう)は、漫画『GetBackers-奪還屋-』に登場する架空の高層ビル廃墟群によって形成された城。新宿の路地裏の奥にある架空のスラム街「裏新宿」の中心部にある。モデルは香港(九龍)の巨大スラムである九龍城砦。バブル崩壊による世紀末大不況によって建設が頓挫したインテリジェントビル・バビロンタワーを中心に、幾度もの違法建築工事で建物を無秩序に増築する方法で形成された。無限城の屋上には、バビロンタワー建築時に用いられた数機の建築用クレーンが残されている。また、公的な地図には記載されておらず、裏新宿の住人達は誰一人として無限城のない裏新宿を知らない(無限城の原点・バビロンタワー建設の様子を誰も目撃していない)。アニメでは、九龍城砦を模したものから単なる廃墟ビル群への変更を始めとする外見の描写に加え、内部の構造や特徴を含めた全体の設定が大幅に異なる。場面ごとに外観も変わっていることが多い(原作・アニメ共通)。また、城下町を除いた無限城全体が「陽」の強い場所であるため、子どもや老人を含む誰もの身体能力がごく自然に高まり、怪我の回復や子どもの成長も早くなる。長期間滞在していると誰もが貪欲で攻撃的な性格になり、筋力も強化されてゆく。しかし、免疫が乱れれば簡単に「陽」の病気である癌などに蝕まれて死に至る。そのような強い「陽」と均衡を図るため、「陽」に満ちた人々が貪欲で攻撃的になり殺戮が頻発する形で、「陰」の極致である死が絶え間なく発生する。よって、盗みやケンカ・殺しなどの横行は、城下町を含めて警察でさえも立ち入れないほど日常茶飯事である。無限城は、無限城城下町・下層階(ロウアータウン)・地底エリア(アンダーグラウンド)・中層スラム地区(ベルトライン)・上層階(バビロンシティ)の5つのエリアに大別される。裏新宿と無限城の下層階を連結するように存在するエリア。多国籍文化が複雑に混在し、通貨も内外不問で混用されている。窃盗や暴力などが日常茶飯事で、高価な腕時計を腕ごと切り落として強奪を図ったり、薬品で故意に肌を焼いて老人のような風貌をしながら訪問者を油断させ、窃盗や誘拐を試みようとしたりする者がいる。美堂蛮と天野銀次が初めて対面し、死闘の果てに絆を得た場所があるほか、東南ブロックの繁華街には鬼里人の蜘蛛一族(網一族)が支配しているチャイナストリートがある。地上10階付近から地下2階付近を含めた低層エリア。ところどころ老朽化している。食料品・日用雑貨・武器などが売買されている小さな繁華街があり、10階付近まで行けば大抵の物は入手できる。特産品として、無重力状態で生成された「無重力合金性金属」や、元VOLTS四天王の一人・MAKUBEXが開発した人間の脳や神経に目覚しいスピードで情報を送り、その人間を自在に操ることのできる「ギガワイヤー」、数錠を服用するだけで平常時の倍の筋力を得られる「ブードゥードラッグ」などがある。銀次がリーダーのVOLTSが統治するまでは、このエリアは腐れきっていた。螺堂源水は、無限城(バビロン・タワー)の設計者のつもりである(※自称)。作中の現在では、MAKUBEXが地下のゴミ処理施設に拠点を構えながら、ロウアータウンを管理、支配している。※いずれも漫画のみの登場である。上層階と下層階の狭間に位置しているエリア。ベルトラインへの入り口は定期的に移動しており、外観は空間に溶け込んでいる。支配者はデル・カイザー。多数のテリトリーが存在する。ブレイントラストのとある反逆者が設けた「天国の扉(ヘヴンズ・ドア)」の先に広がる終末地点には、「悪鬼の闘い(オウガバトル)」の舞台となるグラウンド・ゼロがある。アニメでは設定が大幅に異なり、内部は灰色系の無機質な空間となっており明確な支配者が存在しない。時流の不規則な四次元空間が作用しており、花畑から海へといったように周囲の光景が短期間に次々と切り替わったり、強い意志が現実に影響を及ぼして肉体の死んでいる者が「存在」できたりする。身体能力の向上はロウアータウン以上に顕著だが、慣れないうちはその作用に意識が追いつかないため、慣れている者と戦うと苦戦する。逆に、慣れれば過去の肉体への回帰やコマ送りのような動きが可能となる。原作での設定で最も変更点が多いエリアでもある。(下記の「矛盾点」を参照)無限城の本丸的地域で、絶対的な支配力を有する。「無限城の神」と呼ばれる絶対支配者・アーカイバが存在する。アニメでは設定が大幅に異なる。連載当初はファンタジーという要素がほぼ皆無であったため、無限城は単なる不良と犯罪者の拠点に過ぎなかった。その後、綾峰の作風の影響によって最初の無限城編であるACT.6「無限城“IL”奪還作戦」の中盤から「神」などの絶対支配者的な設定が登場し、一旦は構想が定着した。原作者の青樹佑夜は公式ファンブックのインタビューコーナーにて、無限城の最上階の設定が決定した時点で今後の物語の路線や最後の展開がある程度定まったという趣旨の発言をしている。その後のACT.7「女神の腕を奪り還せ!」で、ブレイントラスト関係者が人類の救済を行うといった主旨の意志、弥勒雪彦が「真実を奪り還す為の戦い」という結末の示唆を呈している場面からも、青樹の構想を垣間見ることができる。原作の連載中期に放映が開始されたアニメは、原作のACT.6(第一の無限城編)までを辿って終了する予定だったが、好評により予定の倍の放映期間が設けられ、続行されることとなった。しかし、アニメが延長されても原作のボリュームを網羅するには不十分であり、アニメの最終章で原作よりも早く第二の無限城編が用意されることになった。本来、アニメ最終章の原案は原作での第二の無限城編として用意されていたもので、原作での無限城編はそれを含めつつ合計で三編の予定となっていた。原作のACT.10「永久の絆を奪り還せ!」で再登場する予定だった不動琢磨が、鏡に差し替えられた。これは作画の綾峰欄人による提案で、物語の設定や今後の展開などを示唆、説明するという目的や、物語の折り返しへ向けての準備という意味を込めてのものである。ACT.11「VOODOOCHILD」から最終章であるACT.12「失われた刻を奪り還せ!」にかけて、デル・シュロスやブードゥーギルドなどの区画、ベルトラインの終末地点であるグラウンド・ゼロが登場した。原作終了間際では、銀次の新セカイ創世によって無限城の概念そのものが多少の変化を遂げたように見受けられるが、現在のところ詳細は語られていない。以下に列挙する不備や矛盾に対する言及は、作中外ともになされていない。矛盾した場面がある。
出典:wikipedia
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