錦川清流線(にしきがわせいりゅうせん)は、山口県岩国市の川西駅から同市の錦町駅に至る錦川鉄道の鉄道路線である。本稿では、前身となる旧国鉄・西日本旅客鉄道(JR西日本)岩日線(がんにちせん)ならびに未成線区間である岩日北線(がんにちきたせん)についても記す。錦川清流線は1987年(昭和62年)に旧国鉄特定地方交通線の岩日線を転換して開業した。正確には西日本旅客鉄道(JR西日本)岩徳線の川西 - 柱野間にある森ヶ原信号場が起点でそこから分岐している。2006年(平成18年)3月20日に旧岩国市・錦町・美川町などが合併し、新たに岩国市が発足したことにより、全線が岩国市内となった。ほぼ全線が錦川沿いを通っており、路線名はそれに因んでいる。元々岩日線は山陽本線の岩国駅と山口線の日原駅までを結ぶ陰陽連絡鉄道の一つとして建設されたものであり、「岩日線」の名称も「岩国」と「日原」の頭文字を取ったものであった。1963年に錦町駅まで開業したが国鉄再建法施行により特定地方交通線の第二次廃止対象路線に指定され、以北の建設を凍結(後述)、開業済み区間は第三セクター鉄道に転換された。すべての列車が岩徳線に乗り入れ、岩国駅 - 錦町駅間で運行されている。運行本数は1 - 2時間に1本程度で、ワンマン運転を実施している。2007年3月17日までは土曜日・休日の昼間に追加運行があり、それ以外の日には日中2時間以上運行されない時間帯があった。翌18日のダイヤ改正でその土曜日・休日のみ運行列車が毎日運転となり2時間以上間隔が空くことはなくなった。しかし2015年6月1日現在のダイヤでは日中に2時間半 - 3時間程度間隔の空く時間帯ができてしまっている。1987年の錦川鉄道転換後は、NT2000形気動車が使用されていた。2007年からNT3000形気動車の運行が開始され、2008年にNT2000形の運行が終了した。旅客車はディーゼルカーが使用されていた。貨物列車は河山駅より大竹駅まで硫化鉱石を輸送するためC11形蒸気機関車が使用されていたが、無煙化されてDD13形ディーゼル機関車にかわった。川西 - 河山間では開業時に擬制キロを採用し割増運賃が適用されたが、翌年国鉄新線建設に対し補助金が出ることになったため擬制キロによる割増運賃は廃止された。旧岩日線のうち、錦町駅以北の区間については日本鉄道建設公団が岩日北線として1967年11月19日から建設が行われていたが、同駅以南の特定地方交通線指定に伴って建設が凍結された。建設中だった錦町 - 日原間のうち錦町から六日市までの区間は大半の路盤が完成していた。この路盤の有効活用策として、旧錦町により錦町駅から雙津峡温泉近くの周防深川付近までを「岩日北線記念公園」として整備、2002年からタイヤ付き遊覧車(愛称:とことこトレイン)が運行されている。錦町駅すぐ北の広瀬トンネル内は蛍光石とブラックライトを用いたイルミネーションが施され、「きらら夢トンネル」の名称がつけられている。とことこトレインの終点となっている雙津峡温泉駅は、山口県岩国市錦町深川2343付近に所在する。なお、この遊覧車の運行は、旧錦町(現・岩国市錦総合支所)から錦川鉄道への委託によるものであるが、鉄道事業法に基づく鉄道事業ではなく園路内を走行する遊具として運行されている。運行期間は3月から11月の土日祝日と、春休み・夏休み中のみ(団体客向けには随時運行)。周防深川駅 - 高根口駅間にある第三須川トンネルは、現在防災科学技術研究所の錦地震観測施設として活用されている。六日市駅付近は六日市温泉「ゆらら」(道の駅むいかいち温泉)が建設されており、六日市トンネル(高根口 - 六日市間)から六日市温泉にかけては遊歩道として整備されている。接続路線の事業者名・所在地は建設中止時のもの。
出典:wikipedia
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