（ファイ、 / 、 、フィ、ピー）は、ギリシア語アルファベット（ギリシア文字）第21字。小文字の字形には大きく分けて formula_1 と formula_2 の2通りがある。音価は、古語では [p]、現代語では [f]。キリル文字のФはこの文字に由来する。ラテン文字には継承されず、音写ではphに置換される。音声記号として、小型大文字 は「無声両唇摩擦音」をあらわす。Unicodeでは小文字のファイ (GREEK SMALL LETTER PHI) を U+03C6「φ」と定めつつ、これとは別に GREEK PHI SYMBOL という文字を U+03D5「ϕ」として定め、2つの字形を使い分けられるようになっている。Unicode 3.0以降では前者が一筆書きのformula_1、後者が丸に斜線を引いたformula_2の字形に対応するとされているが、それ以前では逆になっており、フォントによってはそれに従い逆の字形になっていることがある。なお、JIS X 0213では小文字のファイは1-6-53に、丸に斜線formula_2の字形で定められているだけである。

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