八王子駅(はちおうじえき)は、東京都八王子市旭町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。島式ホーム3面6線を有する地上駅。横浜線乗り場のみ南側に離れている。橋上駅舎を持ち、北側の北口駅ビルにつながっているほか、南側にも自由通路の跨線橋が伸び、南口駅ビルとつながっている。直営駅であり、みどりの窓口(びゅうプラザ八王子駅内)および指定席券売機、VIEW ALTTEが設置されている。駅敷地内にはJR東日本八王子支社がある。駅構内にはかつてJR貨物八王子総合鉄道部(旧・八王子機関区)があり、後に新鶴見機関区八王子派出に組織変更されたが、2008年には新鶴見機関区甲府派出と統合され、廃止された。機関区時代の名残りで多数の側線や機関車留置線が存在していたが、それらは2011年12月までにほぼ撤去されている。八王子総合鉄道部には、八高線が開業した1931年3月に完成し、かつて高尾以西の中央線山岳地帯に向かうために平坦線区の機関車と山登りの機関車を頻繁に付け替えていたことの名残りである転車台が残されていたが、こちらも2013年2月に解体され消滅した。また、駅構内東側、中央本線に沿った場所には保線基地がある。(出典:JR東日本:駅構内図)貨物列車等の待避・機回し・入換に使用するため、1番線の脇と4番線と5番線の間、6番線の脇には、それぞれ側線がある。また3番線も始発列車がない時間帯は主に上り方面の貨物列車の待避・機回し・入換に使用される。また、「あずさ」「スーパーあずさ」 「かいじ」・「はまかいじ」」「成田エクスプレス」の全特急列車が当駅に停車する。横浜線ホームの5・6番線の線路は行き止まりとなっている。横浜線から中央本線に直通する特急「はまかいじ」は上下列車とも中央本線のホーム(上り3番線・下り4番線)の発着となる。従って「はまかいじ」運転時には3番線から横浜線に入る列車が存在することになるため、通常ダイヤでは中央線上り折り返し用となるはずの3番線の方面案内標は、路線名・方面とも未記入になっている。八高線のホームである1番線は2番線(中央線上りホーム)の東側前方(高麗川・東京寄り)であり、このため1番線の西側後方には柵が設置されている。また、4両編成が停車できる留置線がある。中央線で進められているATOS放送のプログラム更新は、他駅よりも大幅に遅れて2014年1月22日に行われた。隣の駅である西八王子駅も2015年1月23日に行われた。また同年6月16日より、横浜線ホームの5・6番線にもATOS放送が導入され、こちらは当初から上野東京ライン開業に合わせて導入された宇都宮線で使用している最新型アナウンスとなっている。JR中央線は、2020年度を目途に東京 - 大月駅間のオレンジ帯で運行する列車に2階建グリーン車を2両連結させ12両編成運転を行なうが、2 - 4番線は既に12両編成対応のため、今後は信号設備改良やグリーン車Suicaシステム設置に伴う券売機設置工事などが行われる。2005年12月25日から全ホームの発車メロディが八王子市内出身の中村雨紅作詞の「夕焼小焼」となった。ホームごとにアレンジが異なる。コンコースにはこの歌をイメージした壁画と歌碑が屋根の段差部分に取り付けられている。JR貨物の駅は、コンテナ貨物(12ftコンテナのみ)と車扱貨物の取扱駅となっている。車扱貨物を輸送するための貨物列車は設定されているが、コンテナ輸送はすでにトラック代行化されている。駅の業務は神奈川臨海鉄道が受託している。駅構内東側で、八高線から分岐し中央本線に沿って東進、途中で保線基地線を分岐させ、浅川西岸にある日本オイルターミナル八王子営業所(油槽所)へ至る側線がある。この線路は油槽所への石油搬入に使用されており、末端に石油荷役線2線と留置線1線がある。この油槽所へ石油を輸送するため、根岸駅や千葉貨物駅から石油輸送用貨物列車が運行されている。八王子オフレールステーション(略称:八王子ORS)は、JR貨物の施設の通称。旅客駅の中央本線に沿った東側、八王子市北野町600にある。2012年現在はコンテナ集配基地として機能しており、貨物列車の発着はない。列車代替のトラック便が、1日3往復、梶ヶ谷貨物ターミナル駅との間で運行されている。かつては貨物列車の発着があり、コンテナは列車で輸送されていたが、1998年10月よりトラック代行になり、自動車代行駅となった。また、2006年3月の貨物駅の名称整理の際に、「オフレールステーション」の通称の使用を開始している。2012年時点ではコンテナヤードが置かれているのみだが、列車の発着があった時期は1面2線のコンテナホームを有していた。すでに荷役線は撤去され、山田川を渡る橋のみ残っている。2015年度の1日平均乗車人員は86,178人であり、JR東日本で第50位だった。中央快速線内は12位、横浜線内は町田駅に続き2位である。近年の推移は下表の通り。2011年度は、コンテナ貨物の取扱量が発送19,996トン、到着64,405トン、車扱貨物の取扱量が発送37,849トン、到着394,361トンだった。近年の年間発着トン数は下表の通り。以前は八王子駅(高尾駅)に玉川亭という業者が駅弁を販売していたが、既に撤退している。現在は、日本レストランエンタプライズ (NRE) の駅弁(新宿駅・大宮駅・水戸駅・いわき駅と全く同じ)が「駅弁屋」で販売されている。その後、2階コンコースのギフトプラザ売店にて崎陽軒の弁当の取り扱いが開始されている。各路線の詳細は各営業所の項目を参照してほしい。JR八王子駅北口(神奈川中央交通は「八王子駅」)JR八王子駅南口このセクションでは、駅周辺の大規模商業や開発の経緯について説明する。1970年代、北口周辺から甲州街道(国道20号)沿道にかけては江戸時代の宿場町を基礎とする商店街と百貨店等を中心とした商業地域が栄え、丸井・西武百貨店・大丸・伊勢丹・岡島百貨店・長崎屋・忠実屋本店、さらにまるき百貨店やイノウエ百貨店といった地元百貨店があった。1980年代、八王子駅の駅ビルとして1983年にそごうが開店したことや、周辺商店街との兼ね合いで店舗規模が小さかったことなどから競争に偏りができ、まもなく丸井、長崎屋以外の百貨店が撤退した。大丸跡地には忠実屋がファッションビルFAMを開店したが、1994年に忠実屋がダイエーに吸収合併されたことにより忠実屋本店とともに閉店した。1994年に京王八王子ショッピングセンター(京王八王子駅駅ビル。旧称・"KEIO21"=ケイオウ ツーワン)、1997年には八王子東急スクエアが建ち、やや盛り返した。2004年に当時経営不振に陥っていた丸井が撤退。その後、2010年に南口駅ビルのセレオ八王子南館と複合商業施設のサザンスカイタワー八王子が建設された。2011年には、長崎屋八王子店が、ドン・キホーテ八王子駅前店としてリニューアルオープン。そして、2012年1月31日にはそごうが閉店し、同年10月25日にJR東日本最大級の駅ビルセレオ八王子北館としてリニューアルオープンした。商業地域および近隣住宅地域ではマンションの建築が盛んであり、人口も右肩上がりで、甲州街道沿いの歩行者数も増えてきている。オリンパスホール八王子(新市民会館)を備えた八王子駅南口地区市街地再開発事業(2010年11月開業、41階建て)もスタートし、また南口のJR貨物の26階建て商業複合施設や北口の旭町・明神町地区の再開発が事業予定されていることから、さらなる発展が期待できるが、市郊外や近隣自治体の大規模ショッピングセンター、立川駅周辺などに流れている購買層を呼び戻すことができるのかどうかが、今後の進展に大きくかかわっている。北口側には「マルベリーブリッジ」(マルベリーは「桑」の意)という名のペデストリアンデッキがあり、駅ビル・駅舎内の自由通路により南口側とも連絡している。1990年代以降、駅前の再開発計画によって整備がされており、1999年のロータリー部への一般車進入禁止、バスターミナル・タクシー乗り場の整備、北口2階部分の歩行者専用通路(ペデストリアンデッキ)の建設、地下駐車場の建設などの北口駅前ロータリーの整備によって、駅前の道路混雑が緩和された。また、この工事により1997年には1960年以来駅前に設置してあり「織物タワー」の愛称があった「織物の八王子」モニュメントが撤去され、代わりに絹の布をイメージした虹色の板がかかるモニュメントがマルベリーブリッジの間に設置された。なお、2012年秋より、北口より京王八王子駅方向への延伸工事が開始され、2014年3月30日に延伸部131.7mが開通した。「織物タワー」とは、八王子駅北口の出口の目の前にあり、1960年に八王子の「買継商組合」によって作られ、1962年に同組合から八王子市に寄贈された。タワーの上部には八王子市の市章があり、その下に「織物の八王子」と大きな字で表記されていた。なお、「織物タワー」とは正式な名称でなく、市民からの愛称である。2010年の再開発により建設された南口側のペデストリアンデッキは「とちの木デッキ」という。八王子市では、2008年より「八王子駅南口地区市街地再開発事業」を展開しており、同年1月から41階建ての再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」の建設および駅前広場の整備を行い、2010年11月に竣工、同年12月1日に開業した。再開発ビルには、市民会館「オリンパスホール八王子」(4 - 10階・上野町のものを移転)や八王子駅南口総合事務所(4階)などの公共施設や、商業施設(1 - 3階)、業務施設(5 - 7階)、住宅(9 - 41階・390戸)、地下駐車場が入居する。2階に地元スーパーのスーパーアルプスが入居するほか、カフェやドラッグストアが、3階には飲食店等のテナントが入居する。再開発ビルの下に整備される駅前広場には、「とちの木デッキ」というペデストリアンデッキやバスロータリーが新設され、バスロータリーには2008年の時点では北口または八王子みなみ野駅から発着している近隣大学の通学バス専用発着場も整備された。2010年11月20日より南口ペデストリアンデッキ(とちの木デッキ)およびバスロータリーの完全供用開始に伴い、北口発着分を含めたバス路線の整理が行われた。また、駅自由通路東側にはJR東日本がビックカメラ、保育所、飲食店等が入居する地上6階・地下2階建ての駅ビル(商業施設)「セレオ八王子南館」を建設し、2010年11月11日に開業した。さらに、自由通路西側ではJR貨物が第一期再開発として立体駐車場を開業させたほか、第二期再開発計画として26階建ての商業複合施設の建設を計画している。
出典:wikipedia
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